#4だから何度も言っているように、
夏が嫌いだ。
汗が体を伝う感覚がどうにも苦手だからだ。汗ばんだ体を風がなでるのも、自分の体温の高さが際立つようで不快である。風香と言う名前にとことん負けている。
少し前までは毎年毎年憂鬱だった。マシになったのは煙草を吸い始めてからだ。煙草の葉っぱは乾燥すると喫味が辛くなる。程よく湿気を含んでいると、その葉特有の味がよくする気がする。もし違ったとしてもいい。
そうだと考えていれば気が紛れるからだ。
とはいえ別段冬が好きと言うわけではない。気温が低いおかげで燃焼温度が下がり、クールスモーキングができるわけではあるが、乾燥は煙草の天敵。
寒いから外に長居もできない。
自分の中でちょうどいいのは、やっぱり春だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?