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移住先は何を重要視するかによって決まる

宇和島の民泊を経て九島のVegan民泊に着いた。
時間潰しに寄った宇和島の商店街は寂れていた。

立派なアーケード街は見事に空き商店ばかりだった。
東京にいると地方の寂れ具合はわかりにくい。

こんなにも「人」がいないんだと驚く。

再び訪れた九島は変わらずのんびりした空気が流れていた。
夕方になるとそこここの家からおバアが出てきて
外に置いてある椅子に座っておしゃべりする。

雨の日以外毎日なんだろうか。
夕陽を眺めつつ、海の波音を聴きながら

なんて静かな老後なんだろうと
少しうらやましくなる。

今回、宿にはわたししか泊まり客がいなかった。
2泊するのでゆっくり話せそうだ。

カナダの留学中に知り合って結婚したと言うオーナーご夫婦。
波動が合うのだろう、話が弾む。

移住者の苦労など伺いつつ
また泊まりに来ることを約束して
高知へ向かった。

高知は四国のラテン県?

高知では前回お世話になった民泊に3泊する。
今回はここでごはんを振る舞うので
手作り調味料や、各種調味料を持ってきた。
広い台所を使っていろいろ作る。
高知は野菜が美味しい!種類が豊富!安い!
ので自然と品数が増えた。笑

夕方、大家さんのKちゃん夫婦と、隣のCちゃん夫婦
それに近所に住んでいるオランダ人のFくんがやってきた。
バイキング形式にしてみたのでみんな喜んでいた。

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Veganのごはんはこう言う時にいいなぁと思う。
宗教上の問題も年齢も関係なく、みんなでにこにこ同じ食卓を囲める。
食べられない人(野菜嫌いも意外と食べる)がほとんどないし
身体にも優しいし、いつもは脇役の野菜が主役でいることに
みんなビックリする。

「野菜でごはん食べられるんだ〜!」って。

しかし、高知の人はめっちゃ明るい。
ごはんを食べに行っても、買い物してても
なんか明るい。笑
ラテン系大好き、肌に合うので高知住まいも考えた。


その後、四国を放浪し2週間弱で家に戻る。
戻ってすぐに移住説明会が目黒であった。

犬を連れて田舎に行くんだけど、その犬の話。

移住するにあたって、わたしの第一条件は
れもんが家の中で飼えることだった。

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わたしのVeganになるきっかけを作ってくれたのは犬だ。
↓初めの方にチラッとあります。

2番目に迎えた子を医療過誤で失い
ペットロスに陥っていたわたしは
救いを求めて犬の里親になることを決めた。

その時に来たのがミニチュアダックスのオス、れもんだった。
この子は当時3~4才で飼い主から「要らない」と
直接センター(保健所)に入れられた飼い主放棄の子。

センターが犬をすぐに殺さないのは
飼い主が見つかる可能性があるから。

飼い主放棄っていうのは、飼い主自身が
「要らない」と言っているので
普通は即処分になってしまう。

東京都は譲渡に力を入れているし
そもそも野犬がほとんどいない上に
捨てられる子はほぼ血統書があるようなブランド犬なので
わたしのように引き取る人も多い。
(あ、わたしはどちらかと言うと雑種が好き
当時の夫の好みがダックスだったので)

れもんはめちゃくちゃ難しい子だった。

吠えが酷くてしかもず〜〜っと吠えてる。

センターから引き出すのは保護団体で
保護団体には預かりさんという役割のボラがいて
譲渡が決まるまで預かりさんの元で暮らすことになる。
ネットやチラシで犬の里親を募集し
応募してきた人とメールでやり取りし
様々な条件下の上、双方が納得すると
面接、トライアルと進む。

れもんは吠えが酷かったせいか、
トライアル先から戻されていたようだった。

れもんを引き取って、先住犬と
変わらぬ愛情を注いだつもりだったけれど
彼はいつまでも懐かなかった。

膝の上に乗せても体はかちんこちんに強張ったまま。
目も合わせず、ウトウトしても
「ハッ!!!」と言う感じで起きて絶対に寝ない。

全然心を許さず、閉ざしたままだった。
彼のトラウマはかなり酷いのだと
毎日どうしたらいいのか悩んでいた。


突然の発病


うちに来て1ヶ月が過ぎた頃
れもんが突然歩けなくなった。
ダックスに良くあるヘルニアだった。

病院に連れていくと深部痛覚ゼロ←背中に針を刺しても痛がらない
の悪い状態だった。

「一生歩けません、おしっこも自力で出来なくなるでしょう。
そうなると飼い主さんがおしっこを絞り出す処置をしなくてはなりません。
この子はまだ若いから、これからず〜っとやり続ける覚悟がありますか?」



突然、そんなことを言われても
ポカンとしていたわたしたち(2番目の夫)に
先生はもっとポカンとすることを言った。



「もし、その覚悟が無ければ、安楽死という選択もありますので」



下半身を引き摺り、犬なのに凹んだれもんを連れ、家に帰った。




夕ご飯を用意していると夫が近づいてきて言った。

「ねえ、安楽死した方がいいんじゃないか?
俺、おしっこ絞るのなんかやだよ」

今日、3発目のポカン発言だった。



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