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1−2 既に起こった未来

この世界の未来を正確に予測することなど、誰にも、当然、私たちにもできませんが、音楽業界の "今" の一部は、他の業界の一部にとっての "未来" かも知れないと思うことが多々あります。

よく使うのは、今の音楽業界は「どこでもドアが普及した時代の鉄道会社」という例えです。

鉄道業界をはじめ他業種にとっての未来は、音楽業界からすれば「経験済みの過去」である場合があります。つまり「既に起こった未来」と言える部分があるのです。もちろん、逆も然りです。だからこそ、他業種間での交流や協働が重要になっています。

レコード会社で働いてきた我々は、運良く変化の先端に立たせてもらう、もしくは、運悪く立たされる環境に身を置いたことで、ある分野では「既に起こった未来」をほんの少しだけ垣間見た可能性があります。未来視能力が高いなどと言うつもりは一切なく、単純にそんな環境で育ったというだけのことです。

よって、未来予測ではなく擬似経験でしかありませんが、その視点から見る「未来に向けた本質の一部かも知れないコト」を書いていこうと思います。

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【 n e x t 】
1−3 「成長カーブを下る時にこそ空を見上げる」


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