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40代なら老後や引退後を見据えた転職活動をしよう

セカンドゴングのタピオです。

40代で転職をするなら、老後のライフプランまで考えて動くべき。

転職先の会社では、定年まで働いたとしても、長くて20年ほどでしょう。

人生100年時代とまで言われる現在では、少しでもエネルギーがある今から、「引退後を見据えて転職活動をするべき」と考えます。

40代のまだ元気で動けるうちから、意欲や体力面でも低下がみられるであろう、60歳(定年退職)以降の人生を考えて、長く生きていくための準備期間にするのです。

もちろんその間に、会社の状況や自身の環境が変化する可能性もあります。

だからこそ、自分だけの力で稼げる方法はないか、そのためにどんなことが始められるか、このような準備のステップとして転職を探るべきなのです。

今回は、40代から老後を見据えて転職活動をするべき理由について、お話ししていきたいと思います。


何歳までにいくら稼ぐのか?

入社する企業や自身の経験によって、その待遇は大きく異なります。

本来なら、新卒から働き続けた組織で、給与面で上昇カーブに差し掛かる年代であり、引退までの大きな貯蓄を可能にする時期です。

しかしその一方で、家庭や住居などで出費もかさんでしまう時期でもあります。

転職を考えるにあたって、自身がこれからどれだけ稼いでいくかを試算して、引退後の生活スタイルを描きましょう。

■転職先での収入は?

転職に求めるものは、人によってさまざまだと思います。

必ずしも収入面だけではないかもしれませんが、現実としては求める生活レベルの差はあっても、給与面でこれまでより大きく落ちる条件では、将来の設計が難しくなるでしょう。

給与体系というのは、企業によってかなりの違いがあります。基本給以外に賞与の有無、残業代、その他手当など。

とくに40代で管理職として転職する場合や、転職後に昇格の可能性があるのなら、残業代が付かないケースもあるため、このあたりは事前にしっかりと確認しておくべきです。

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■定年までいくら使って、貯めるのか?

収入面は、自身が置かれている状況によって、生活環境が大きく異なります。

40代で家庭を持っているならば、生活費だけでなく子供の教育費など、親の介護などが関われば、さらに出費は膨らみます。

住宅や車などのローンを組んでいるなども含めて、これからどれだけ払う必要があるか、見据えておく必要があります。

若い頃と同じ感覚で家計を見ていてはダメなのです。

それ以外の大きな出費が、現時点で必要ないと仮定できるなら、まずは転職先の定年(60歳として)を想定して試算しましょう。

いちばん重要なのは、退職した後の人生に備えて、生活できる貯蓄をどれだけ増やせるかということになります。

■自分が引退できる年齢を把握する

まずは定年(60歳を例として)までの試算をしてみると、必要な出費や不安要素が大きいほど貯蓄額が少なくなり、むしろほとんど残らないというケースも十分に考えられます。

これからの時代は、退職金が出たとしても、大きな額になるのは限られた人だけでしょう。

年金の支給開始時期も伸びるでしょうし、その後の先行きも不安なので、定年ですっきりと引退することは、極めて難しくなるかもしれません

最近では70歳程度まで定年を延長するとか、再雇用制度を採用する企業も増えています。

つまり、40代以降の転職というのは、定年後の次の仕事を見据えて決めるべきなのです。

■目指すべき役割を定める

転職を考えるうえで、その先の仕事まで想定すると、やるべき業務や役割が変わってくると思います。

これまでの40代は、おもに管理職として、現場の業務よりも社員の指導や管理、経営に近いポジションで組織をまとめていく、このような色合いが強くありました。

しかし定年退職した後に、同じような役割で別の組織に雇用されるというのは、ほんの一握りの人だけでしょう。

それならば、あくまでプレイヤーとして、現場に近い部門で営業なり技術職として、その後にも活かせる業務歴を重ねることが、60代以降も活躍できるチャンスになるかもしれません。

自身が目指す役割を定めて、転職活動に取り組むことが重要となるでしょう。

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退職年齢とその後の生活をどうする?

ここまでは、「定年」して退職した後も人生は長く、収入のために次の仕事を考えるべきである、このような点について述べてきました。

ただ、その働き方は求める収入によって、多様な選択肢があるのです。

定年前と変わらずに、フルタイムに近い形で勤めるのか、もう少し余裕のある勤務条件にするのか。

または独立して、自分だけで稼ぐという制限の少ない生き方もあります。

■退職(引退)後のライフプランを考える

定年退職までとにかく働いて、その後のことはその時に考えるというのは、あまりに無防備すぎます。

収入面のことだけでなく、充実した生活を送るためには、具体的なライフプランがないと、健康や精神面も損ねて、不安定になってしまう可能性もあるのです。

引退後の出費がどの程度になるかを想定しながら、65歳まで、または70歳まで、あるいはその後も働くのかを考えてみましょう。

■自分だけで稼ぐ準備と訓練

いま転職を考えている人には、独立やフリーランスという響きには、あまり実感がないかもしれません。

しかし、40代の人が新卒で就職した頃と比べると、明らかにそのハードルは下がっているといえます。

わかりやすく言えば、ネットワーク環境の整備とツールの発展で、コンピュータやスマートフォンがあれば、どこでも作業ができるという変化によって、このような自由度の高い働き方が可能になっています。

独立をするならば、これまでは人脈が重要とされてきましたが、今ならインターネットを活用して、ある程度の仕事を見つけて受注することが可能です。

将来にわたって仕事を続ける選択肢として、個人で進めることを視野に入れ、転職先で技能や人脈を身につけることも、老後に備えるチャレンジといえるでしょう。

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■生活拠点や環境

現在の生活拠点とは別で、引退後にどこで生活するかも考えておきたい事項です。

どこに住むのか、住居は賃貸なのか、生活費はどれくらいかかるのか、これらで出費面も大きく変わります。

将来は地元に帰るつもり、あるいは田舎暮らしがしたいなど、漠然と話す人がいます。

しかし自身の体力が衰えていくなかで、買い物を含めた生活、車は必要かどうか、サポートしてくれる家族や知人はいるのか、このようなことを考慮しておくべきです。

そのうえで、思い描く居住地で仕事を続けていくのか、貯金や社会保障のみで暮らすのかを、シミュレーションしておきましょう。

これから転職するならば、上記を考慮したうえで、勤務地や転勤有無をチェックするべきです。

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人生の折り返し地点で考える

40代は人生の折り返し地点と言われます。これは平均寿命が80歳台であることが、ベースとなっています。

しかし今後は、人生100年時代と言われており、40代の折り返しから、後半の方が長いことも十分にありえるのです。

40代というのは、仕事だけでなく、これからの生き方を考える分岐点といえるでしょう。

だからこそ、このタイミングでの転職は、これまでの人生前半を総括して、人生の後半をどのようなペース配分で走り、休息をとるのか、周囲や現在の常識に捉われずに、自身の進むべき道を決めていくべきなのです。


まとめ:これからの20年+その後の20年を考えよう

60歳定年という一般常識から考えると、40代での転職は、後半に差し掛かってからの新たなチャレンジとなり、厳しいものであるという周囲の意見があるかもしれません。

しかし、終身雇用制度も崩壊しつつある現在では、こうした固定観念は過去のものだと思います。

もちろん募集状況や、求められる条件のハードルは低くありません。

40代の転職というのは、定年までの20年だけを考えるのではなく、その後も続く人生を想定して、定年後の+20年をどう過ごすかを考えるタイミングなのです。

このように考えると、むしろ早くから老後や将来を見据えた選択だと言えるのではないでしょうか。

企業によっては、あくまでドライに経験や技量だけを求めているケースもあるので、そういう面に翻弄されることなく、自分自身のために、後半の「20年+20年」の計画を実現させていきたいものです。

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