コムロミホ 写真展 「猫のよう」
午後から小伝馬町へ。
龍閑公園の桜は丁度満開。
ステートメント
デジタルのプリントは門外漢なので、どんな物なのかは存じ上げないが「ピエゾグラフィーでのプリントとのこと。
白と白寄りの灰色、黒と黒寄りの灰色、更にその間の色。
諧調が豊かで非常に美しい。
みっちり情報が詰まっているが、整理されてもいる。
何をどう見せるかの整理と調整が現像だとすると、デジタルではありつつも、それは行われているのが見て取れる。
ステートメントにあるように、猫の散歩のような、気ままに歩き、立ち止まり、出会った猫を眺め、人とふれあい、また歩く。
来場者に、義務ではなく、自然な振る舞いとして声を掛け、ひとしきり話していたが、散歩しながらの撮影も、こんな感じなのだと思う。
猫にも人にも、拒まれていない。
赦されて撮っている。
機嫌のよい人は、話しかけられやすいし、話しかけることに躊躇もない。
機嫌のよい人の、機嫌のよい写真。
標準レンズで、引いたり寄ったり。
対象との気持ちの距離が、撮影するときの距離にもなっている。
晴れた日の散歩のような、心地よいひと時を過ごせた。
(2024.04.07 記)
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