HASEO SoloExivison「12星座展 東京」
REAL PORTRAIT TOKYO III と併催されていた HASEO の個展。
写真作家としての生き様と作品世界が、質として量として見る者に迫って来る素晴らしい作品群と空間であった。
展示室AとBを REAL PORTRAIT TOKYO III に充てて、展示室Cの壁一面、天井近くまでを大作で埋め尽くす。
天井近くまでの高さになると、キャンバスのようなマットな作品は兎も角、アクリルになると反射を拾ってしまうのだけれど、それも些末なことに思えて来る。
見辛さへの苛立ちより、それを見極めたくなる気持ちが勝る。
展示室は壁面だけでなく、それ以外にも作品を塔のように積み上げたものが其処彼処に。
泰西名画的な画面の中は、撮影時の状況設定と後からの描き込みと二段構えで行われており、引きで見てから寄って行くと画面の奥の奥まで目で掻き分けてもまだ新たな発見があるような情報量の多さと、寄っても引いても作品として成立するバランス。
ここ迄の作品世界を構築している写真作家が、主催する公募展の横で個展をやっている。
その恐ろしさと有難さ。
(2024.04.14 記)
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