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真奈写真展2024「愛。」

風もなく、おだやかに晴れたので自転車で神宮前へ。
Yシャツにマフラーだけで出たが、漕いでいるうちにそれも外すくらいの陽気。

会場はアトリエ y 原宿。
怪建築だが、中に入ると落ち着いたギャラリー。

入ると正面に物販受付。
左側に祝い花と記念撮影用等身大ポップ、右側にB0がお出迎え、促されて振り向くと記帳台。

こちらは記念撮影可能
こわれやすいので、そっと。


このギャラリーでの展示に慣れている人々の展示なので、合理的で且つ見やすい。

最初の壁面には本来の壁の上に白い壁を一枚作り、小品を六十余枚。
直貼りだったり、白い紙の縁の額に入れられていたり、白く塗られた木の額に収まっていたり、様々。

角を曲がってB0。
真奈(撮られた人)とcoto(撮った人)と真奈の飼い犬によるオフショット。
真奈の生誕写真展であり、cotoの作品展でもある。

その先には角を挟んでA4で23点、更にA2で5点
A2の5点のみ、週替わりとのこと。

他にA5のアクリルパネルとポラロイド風プリント。
こちらは即売モノなので、売れたものは見られなくなる。
アクリルパネルは初日に即日完売、プラロイド風プリントもかなり減っていた。

真奈と言う人は、可愛らしく生まれ、可愛らしく育ち、可愛らしく歳を重ね、可愛らしいまま生涯を終えるのだと思う。
中央アジアっぽい、マッチ棒の頭のような帽子(風の谷のナウシカで幼女が被っているような)を被って悪い顔をしても、てくてく歩いても、神社で深々と拝礼してお尻を突き出しても、溶けかけたアイスクリームを無心に舐めても(横で同じ顔をする飼い犬含め)、おすまししていても、何をしても可愛らしい。

喜怒哀楽と、そのどれのようでもあり、どれのようでも無い表情や仕草。
それらの全てが、慈しむように撮られている。
どんな時にどんな振舞いをし、どんな表情を見せるのか、熟知している撮り手だからこそ、関係性と伎倆と、どちらも有って初めて切り取れる仕草や表情。

構図の切り方や視点、撮影技術の的確さに唸らされるカットも多いのだけれど、そうさせている原動力は、写真展乃表題にもなっている「愛」なのだと思う。

撮る人と撮られる人の幸せな出会い。
写真を撮られる側の人に見て欲しい写真展。
(2023.01.08 記)

関連展評

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