小池里奈×松田忠雄 写真展- Unpolished-
撮れるライブの前に、銀箱担いで恵比寿へ。
アメリカ橋から廻って行ったが、それでも汗だくに。
ステートメント
呼吸の合った間の良い写真と、それに拘らない流れの中で撮った写真が混在。
ball in the palace
レースをあしらった白の衣装でヴェールを手に取ったり纏ったり被ったり。
ballet on the lake
鹿の皮を使ったドレスで湖畔に佇む。
play with the forest
レースをあしらった別の白い衣装で森と戯れる。
the prince turned to rock
岩を「魔法にかけられた王子」に見立てて縋りつくように。
The spell is broken
スパンコール煌めくスリップドレスで撮る静と動。
飛び地になっている部分もありつつ、概ね連作として集められている。
ヴェールを被ったカット。
奥の瞳にピントが置かれており、手前のヴェールの前ボケが丸い。
良いレンズを使っていて、それをさり気なく、隠し味に。
湖に足を浸した連作。。
拡がる波紋が美しいカットと、鏡のような湖面が美しいカット。
スパンコール煌めくスリップドレスの連作。
じっくり撮ったものと、流れの中で撮ったもの。
静と動が混在。
ball in the palace に胸から膝までの、ballet on the lake に横長の画面を水面が二分割するような、腰下だけの、「顔の写らないカット」。
これが全体のアクセントとして効いていた。
小池里奈は少女のあどけなさを残しつつ、巧く大人に成れており、実年齢の掴めない佇まいが物語世界の住人のような、場面ごとの演じ分けと言うか、見せ方の違いになっていた。
週末に出直そうと思っていたが、この日に軽く熱中症になったのが尾を引いて断念。
噛んで味の出る、歯応えの強い写真展だっただけに、もう一度くらいは見ておきたかった。
(2023.07.23 記)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?