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フレッシュ屋外大撮影会(第1367回 )

個撮というのがどうも苦手で(考えながら撮るので、間が持たない)、「大撮ならなんとかなるかな?」と思って参加して見たのだけれど、半分当たって半分は外れていた。
私の撮り方との相性の話なので、3時間かけて10人分の個性を撮影出来て4000円と言うのは、「人を撮ってみる」取っ掛かりとしては良いと思う。

受付はゆりかもめ東京ビッグサイト駅周辺の2か所に設定されていたが、当日の朝に1か所に統合する旨連絡が来た。
臨機応変な対応ではあるが、受け手の側もアンテナを張っておく必要はある。
受付を済ませてリストバンドを貰う。
訳知りの客は、リストバンドをカメラバッグなとの目立つところに括り付けていた。
なるほど、手首に巻くと上着の袖に隠れてしまう。

銀レフに、モデルの名札が添えられている。

モデル一人に銀レフ一枚、携行するスタッフが一人付く。 加えて巡回スタッフが、状況を確認、整理。
細長い公園を、休憩をとりながら端まで移動し、折り返して帰って来る。
ここで携行スタッフの土地勘、光の読み方、陣取りのセンスが「撮りやすさ」に影響してくる。
私が目当てで行ったモデルについていた人は、太陽の位置だけでなく、ガラス張りのビルによる照り返しや、建物の隙間から差し込む光なども熟知しており、面白い光を拾って撮る事が出来た。

ビルの照り返しが、橋と橋の隙間を通って届く光。

ビルの照り返しまでは分かっても、それが建物の隙間から差し込むところまでは、余程の土地勘が無いと分からない。 餅は餅屋。

撮影は基本的に「囲み」。
携行スタッフが場所を選び、モデルの判断で目線を配り、ポーズや表情を変える。
小道具を渡して使わせたり、ポーズ指示をしたりは出来ない。
また、囲みより寄って撮る事も禁忌になっているようで、空いた頃合いで何枚か寄って撮ろうとした人もやんわりと釘を刺されていた。
モデルも参加者も多く、少ないスタッフで捌く為のルールとして理に適っている。
別枠で個撮もあるので、寄りたい人、ポーズ指示をしたい人などは「そちらで」と言う事なのだろう。

囲みの輪は広めで、クローズアップで撮ろうと思うとフルサイズで500mmでも短く感じるくらいではあり、寄った写真が撮りたいのであれば、安いものでも長めのズームを持って行った方が良い。
サードパーティーのレンズの70-300mmの型落ち品なら、中古で1万円台から、外観を気にしなければそれ以下でも手に入るし、それなりには写る。
APS-Cに付ければ換算で210-450mmくらい。

囲みの輪が広めと言う事は、逆に考えれば「引きの絵が撮れる」と言う事でもある。
引きで絵を作ると言うのがなかなかどうして難しく、それを習熟できる機会としても有効。

注意点


基本的に「わかっている」前提で進行するので、説明は基本的な部分に留まる。
昼休み休憩を挟んで午後からのスタートの場所が変わるなど、私は常連らしき人々の動向を見ながら判断したが、スタッフに聞くのが一番確実ではある。

複数のモデルが公園内に拡散し、同時進行で撮影が進むので、目当てがいる場合は見失わぬようにしないと探し回る羽目になる。
目当てが居ない場合は、開会式の段階で目星をつけておくと良い。

前述の通り、寄って撮れないので持って行くレンズは長いものを。
目当てしか撮らない場合は荷物多めでも何とかなるが、あちこち撮りたい人は少な目が吉。
単焦点を何本も持って行くより、割り切ってズームで纏めた方が行動の自由度は高まる。

群衆の中で人を撮る事に慣れていない人が、良くも悪くも多く、立ち塞がられたりモデルの背後に立たれることもままある。
携行スタッフが目配り声掛けをしているが「いつか来た道」ではあり、心は広く。

まとめ


「人を撮ってみたい」と言う欲求を満たす取っ掛かりとしては手ごろで無難。
こうした「大撮」で飽き足らなくなったら、個撮に進むも良し、より少人数の順撮りの撮影会に行くも良し。
「作品撮り」みたいな撮り方には向かないが、撮ってみたいモデルを探す機会としては良い機会でもある。

(2023.01.14 記)

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