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山崎真実×舞山秀一写真展 BAROQUE

ギャラリーサイトより

 この度、山崎真実×舞山秀一写真展 BAROQUEを開催いたします。2人のタッグは本展で3度目となる。女優・タレントとして活躍する山崎真実と、広告・雑誌・ファッション等のポートレイト撮影を数多く手掛ける写真家 舞山秀一。「山崎真実のまだ見ぬ一面を引き出したい」と舞山氏は語り撮影に臨んだ。「和のテイストを取り入れた作品にしたい」と彼女からのリクエストで、舞山氏が選んだ撮影の舞台は京都。雰囲気も世界観も特別な場所で過去2作品とは異なる彼女の表情や空気感を捉えた作品となっている。是非、ご高覧ください。

会場は恵比寿の AL Gallery。
tokyoartsgallery 主催の写真展、しばらくはこうした形態になるようだ。

AL Gallery は恵比寿駅前から駒沢通りを西に。旧山手通りとぶつかる槍ヶ崎の丁字路の近く。
恵比寿からは少し歩くが分かりやすく、代官山の方が少し近いが分かりにくい。

近くにある GTカメラと言う中古カメラ店。
三宝の関連会社らしいが、「よいもの」から「どうでもよいもの」まで満遍なく揃っていて、(どうでもよいもの を)ついつい買ってしまう。

さて、AL Gallery。
路地を入った原町公園の横。
北向きの半地下で、自然光は入るが柔らかい。
木の床、高い天井、白い壁。
適度に開放的で見やすく、好きなギャラリーの一つ。
渋谷と恵比寿の間にあった頃の tokyoartsgallery が、こんな感じだった。

今回は全てカラー。 京都での撮影との事。
受付横の壁面に、撮影風景の動画を投影。
写真展の表題に因んでか、後期バロックの音楽が静かに流れる。

ステートメント

 この度、山崎真実×舞山秀一写真展 BAROQUEを開催いたします。2人のタッグは本展で3度目となる。女優・タレントとして活躍する山崎真実と、広告・雑誌・ファッション等のポートレイト撮影を数多く手掛ける写真家 舞山秀一。「山崎真実のまだ見ぬ一面を引き出したい」と舞山氏は語り撮影に臨んだ。「和のテイストを取り入れた作品にしたい」と彼女からのリクエストで、舞山氏が選んだ撮影の舞台は京都。雰囲気も世界観も特別な場所で過去2作品とは異なる彼女の表情や空気感を捉えた作品となっている。是非、ご高覧ください。

特典会の時間に当たってしまって出直したのも含めて4度足を運んだが、写真そのものと、その写真の受容のされ方と。
答えが見つかったり、謎が深まったり、目と脳味噌が忙しい写真展だった。

「BAROQUE」とは何なのか。
ルネサンス的均衡への反動としての破調/乱調だとすると、壊されるべきものは何だったのか。

モデルはカメラマンがどんな撮り方でどんな写真を撮るのか。
振れ幅の広さも含めて知っている。

カメラマンはモデルのカメラを前にしての振舞いを。
意識しての物から無意識でそうなっているところまで知っている。

手の内も気心も知れた間柄での「こうしたい」「ここまではOK」「ここからはNG」などのざっくりした決め事があったとしても、興が乗って撮影しているうちに「そこからはみだした表現」、彫り上げた鑿跡の荒々しさのようなものが出て来る。
それを写真展限定で「可」としたのが「BAROQUE」だったのではないかと、私は思う。

広報用写真、写真展限定フォトブック、ポストカードに使われるのは写真展を構成する一部であり、大半は写真展での公開(と、写真を購入した人が私的空間で鑑賞するもの)に限られる。

だからこその「BAROQUE」。

写真展巡りをした一日の締めくくり、心地よい脳の疲れ。

(2023.09.25 記)

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