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「toB」イベントと「toC」イベントの特徴の違い

こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。

「toB」イベントと「toC」イベントの特徴の違い

まず前提として、「toB」イベントとは、企業向けのイベントを指す。展示会や講演会なども含めている。「toC」イベントとは、一般人消費者向けのイベントを指す。フェスや、ライブ、スポーツ興行なども含めている。

イベントの傾向として「toB」向けイベントの方がゴールや、解決すべき課題が明確なので、設計はしやすい。一方で「toC」向けのイベント(ライブも含む)は、ゴールが分散するゆえ、参加方法も多岐に渡るので、複雑性が増す。うまくいく幅だけでなく、失敗する幅も広いので、コンセプトの重要度が増す。

「toB」向けはファネルの位置付け「toC」向けは分散する

「toB」向けイベントは、マーケティングにおける購買や継続利用までを想定した「ファネル」を設計した上で、そのイベントを、どう位置付けるのか?という定義づけがしやすい傾向。一方で「toC」向けだと、そもそも「満足度」を担保しつつ「ファンづくり」「認知」「ファンエンゲージ」など狙いが必要。

マーケティングファネルについての説明は割愛するので、気になる方は、Google検索などでどうぞ。

「toB」向けイベントは狙いを定めやすく、「toC」向けは分散化した狙いが存在してしまう。そこが大きな違い。

「toC」はイベントの「当たり外れ」の振れ幅が激しい

ここで言いたいことは、イベントはどちらが難しいか?という問いではない。「toB」は、費用対効果および「設計」に力を入れられ、的確な中身にできるのかが勝負の分かれ目なる。対して「toC」向けイベントは、「コンセプト」勝負で、ヒットするかどうか「当たり外れ」の振れ幅が非常に激しくなる傾向。

どちらのイベントだとしても「コンセプト設計」は大切になるかもしれないが、両者の取り組みの方向性は、toBイベントの場合は「セールス(営業で成果を出す)」に近く、toCイベントは「映画づくり(ヒット作で売上をつくる)」に近いと捉えている。それくらい、取り組みの「世界観」が異なってくる。

toB、toCイベントは、取り組む「競技」が異なる

このtoB、toCイベントの両者は、同じ「イベント」というくくりかもしれないが、取り組む「競技」は異なると捉えている。共通の要素(同じ体力や筋力)を使え、同じ「人」に向け、影響を与えるものなので、基礎は重なる部分もあるが、競技「特有」に求められる「技術」は全く異なってくると捉えている。

どちらにおいても、そもそもの会場までのアクセス、イベントの進行、どこにどういう感情を抱くのか?という人間理解や、どういう流れにすると人の居心地がいいのか。等々、基礎技術の転用はどちらにも効くかもしれないが、それぞれの「競技」が異なり、「特有」に求められる「技術」が変わるので、同じくくりとして勝負しにくい分野と言えるだろう。

だからこそ企業イベントに強いイベントプロダクションが、一般向けに強いとは言い切れないし、一般向けに強いイベントプロダクションが企業向けに強いとは言い切れない。

toBイベントは「ビジネス知識」など、ビジネスの基礎理解を高めることでその力を発揮しやすくなり、toCイベントは「ファンビジネス」なり、「ライブコンテンツ」の軸となるので、toB向けより「エンタメ」の理解が求められる傾向となるだろう。

一言で「toB」は論理(ロジカル)な色合いが強いのに対して「toC」は感性の色合いが強い。

以上が、「toB」イベントと「toC」イベントの特徴の違いである。

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