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あなたは手首? 肘? 主動の判別方法を紹介! テキスト版 Moyashi先生のドラムレッスン 初心者〜中級者向け

あなたのドラムライフを「最適化」するドラムオプティマイザー、Moyashi先生こと持冨です。

先日こんなコメントをいただきました。「動画とても参考になります。ただ手首主動と肘主動の見分けが付きにくいので、もう少し教えてください。吊革は指先で掴んでいますが、ボールなどは掌も使っている気がするので、この場合はどう判断すれば良いでしょうか?」という内容でした。
ということで今回は手首主動と肘主動の判別方法を紹介したいと思います。
それでは行ってみましょー!

手首主動と肘主動、自分がどちらかを判別するのに1番分かりやすい方法は、廣戸聡一さんが提唱する身体操作理論「4スタンス理論」を参考にするのがベストです。
4スタンス理論は「人の身体の使い方はタイプによって4種類存在する」というものです。重心の位置や軸の数になどによって、A1、A2、B1、B2の4タイプに分けられ、そのタイプごとに身体の動かし方が違うことをまとめた理論です。

この4スタンス理論のAタイプが手首主動、Bタイプが肘主動に当たります。僕は4スタンス理論のインストラクターではないので深くは解説しませんが、タイプ診断方法は公式サイト等に掲載されているので、そちらをご覧いただければと思います。

ただひとつ伝えておきたいことがありまして、4スタンス理論のタイプ診断方法も確実ではなく、診断しても「よく分からない」という方が一定数います。
「上半身はAタイプだけど下半身はBタイプなんだよなぁ」とか、どちらが合っているのか分からなくなってしまう人がいるんですね。これは今まで身体の使い方を間違えたまま生活してしまっていて、変なクセがついてしまっているためです。

この変なクセが少ない人のことを「運動神経が良い人」と言います。そのため運動神経が良い人ほど素直に診断結果が出ますし、悪い人ほど結果が分からなくなりがちです。
完璧な診断を得たいなら直接インストラクターに教わりに行くのがベストですが、それはちょっと…という人のために対処方法があるのでご紹介します。

結論から言うと、タイプ診断をしてみても自分がAタイプかBタイプか分からない、手首と肘のどちらが主動か分からない人は、両方試してみて「こっちの方がやりやすいかな?」と、しっくりくる方を選んで大丈夫です。
というのも、まず手が悪いのか足が悪いのかの判断がつきませんし、悪いクセが分かっても指導経験上、毎日マンツーマンで教えられる環境でも無い限り、まず直りません。むしろクセを生かすようにフォームを構築する方が遥かに楽です。

クセを直さなきゃ理想的な身体の動かし方にならないのでは?と言われそうですが、実は4スタンス理論の4つのタイプは、他のタイプに移籍することが可能です。
どういうことかと言うと、例えば僕はA1タイプ、手首主動なのですが、ここからB1タイプ、肘主動に移ることができます。ただそれにはB1タイプの身体の動かし方を完全に理解し、トレースする必要があります。

そんなことできるの? と言われそうですが、ドラムは比較的難易度が低い方だと思っています。それは「座っている」からです。立っている場合では軸や重心の扱いをコントロールするのはかなり難しいですが、座っている場合は軸や重心の移動が最小限ですから、コントロールがしやすいです。

まず手首と肘どちらを主動にするかを決め、試しにやってみる。その後下半身のフォームを決定する際に、理想通りの動きが行えるならそのまま、下半身にクセがあってどうしても直せない場合は腕の主動を入れ替える。この手順で問題無いです。骨格の問題もあって、下半身よりは腕の方が直しやすいですしね。「がに股の人に内股にして叩いて」と言っても、痛くて無理!ということもあるので。

下半身のフォームについてはまた追々解説しますので、お待ちいただければと思います。

今回は以上となります、いかがでしたか?
分からないことがあれば、コメント欄にコメントをいただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう、お疲れ様でしたー!

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