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果たしてコーデュロイを買うか否か

無印良品のコーデュロイワイドパンツを買おうか、試着までして迷い、
一旦冷静になろうといつものようにスタバでひと休みすることにした。
ほうじ茶ティーラテを手に席につく。無印のサイトをみる。
欲しいのはSサイズのネイビー。
サイトを見ると、店舗で見てきたものだけでなく、「イージーワイド」という種類もあることに気づく。1990円。2000円安い。
「イージー」と「イージーでないこと」の差はなんだ。どこに2000円の違いがあるのだろうか。結局決断できず、文章を書いている。

別に買わなくても生きて行けるし、今後に支障はない。
買うことにより気分が上がったり、履き心地がよくて日々が楽になるかもしれない。ただそれは生き死にには関係ないし、お金が減ることへの懸念もある(無職のため無駄遣いはできぬ身分)

Sサイズにするのか、Mサイズにするのかも実は迷っている。
Sだとすっきりしたシルエット。綺麗目に着られる。
Mだとゆるっとしたシルエット。今風の抜け感が出る。
サイズさえも決められない。

他の店舗にも同様のものはあるのでは?!と楽天まで見始める始末。
結局量が多すぎて「試着できないと不安だしな…生地も安っぽかったら嫌だし…」と逡巡し、やっぱやーめた、となりがち。

いつだってそうだ。

こうやって文章にしていくと常に同様の結論に辿り着いてしまう。
「優柔不断」なのだ。わたしは「決められない女」だ。
情報収集を得意とし、情報に踊らされ、踊らされるが故、より安く良いものがあるかもしれないと、まだ見えない「完璧」を追求し、いつでもはまる沼。そのブラックホールにハマった瞬間、そこから一向に判断が効かなくなる。

わたしの元会社の後輩、今ではご近所の友人は、瞬殺で判断ができる。
赴任先の何も知らない土地での賃貸探し。結論1件目で決定。
一緒にふらっと入った眼鏡屋での1本探し。10分ほどで決定。
車の点検にて「次の車検では結構金額かかりますね」とディーラーに言われる。その場で見ていた車に一目惚れ。即見積もり、そろそろ納車。
極め付けは、某有名メーカーの新築建売。2週間で契約決意。

この友人は、わたしから見ると、とてもしあわせそうに見えるのだ。

先日、ほわっとテレビを見ていたら、スポーツニュースで宮里藍が学生からの質問にオンラインで答えていた。
「どんな決断をしても、どちらが正解というわけではないから、
 自分で決めたことを、後ろを振り返らずに、やりきることが大事」

本当そうだなあ、としみじみ感じる瞬間。
わたしの32 年付き合ったこの性格は直るわけではないと思うから
この言葉と近所の友人をいつも心に。
南くんの恋人みたく、ポケットに持ち歩いていくのだ。

みんなから「しあわせそうだね」って言われる自分でありたい。

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