今日中に終わらせような！！

そう言われて一生懸命に取り組んだ。

いつも頼りになる先輩のKさん

Kさんは非常に部下からの信頼が厚く、聞き上手であり尊敬している先輩の一人だ。

ある日僕は会社の一大プロジェクトの準備に取り掛かっていた。

プロジェクトリーダーは先輩のKさん

この日はやることも多く
時計の針は21時を回っていた。

「Kさん、今日はもういいんじゃないですかね。明日にしましょうよ。」

と僕が言うと

「いや！今日中に終わらせないとダメだ！
このプロジェクトの生死がかかっている。
明日だとお取引先に迷惑がかかってしまうので今日中に終わらせよう！頑張ろう！」

おぉ、、
いつもの、Kさんの口からは出ない覇気のある言葉が次々と。
なんとも力の入ったセリフだろうか。

そんなKさんの檄に身が引き締まり

よっしゃー！やるかー！！

と、我が身を奮い立たせた。

と、その瞬間

「Kさん、、そろそろ、、」

ん？

近くの席にいた同僚が何やらKさんと話し始めた。

Kさん「あ、そっか」

その後すぐにKさんと同僚は会社から姿を消した。

え？
仕事は、、？

困惑した僕はKさんのスケジューラーを確認すると

「焼肉」

と書いてあった。

その後
誰もいない会社に自分一人
キリのいいところまで仕事を終わらせた後
会社の電気を消して帰宅した。

完