コロナウィルスに負けない経営

コロナウィルスが猛威を振るうこの世の中
倒産が相次いでおり、明日は我が身と不安な日々をお過ごしの経営者様も多くいらっしゃるかと思います。


そんな経営者様やこんな異常事態にはどのように動けばいいのかとお思いの方々へこの記事をお送り致します。
専門的な難しい事は言いません。
なぜならこれはコロナウィルスに負けない経営だからです。

勝負事では勝つことよりも負けないことの方が遥かに容易いのです。
とは言ったものの具体的にはどのようにすればいいのか。
それを今から御説明致します。
(そもそもウィルスと勝負とはなんぞやという疑問は置いておいて頂ければ幸いでございます。)


1.縮小計画を立てる
2.出血を止める
3.一発逆転を狙わない


1.縮小計画を立てる

コロナウィルスのパンデミックにより現在の売上が悲惨な事になっている方は多いでしょう。

例年に比べて
いつもより売上が、、、
人が全くおりません

等々メディアでよく聞くセリフが聞こえてきそうです。
しかしそれは現実として受け入れるしかありません。
まずはこの異常事態の売上計画を立てるのです。
今回に限り売上を伸ばすのではなく御社の寿命を延ばして頂きたい。
具体的には

いくらあれば経営を維持(継続)できるだろうか

という計画を立てて頂きたいのです。
今までは繫忙期にいっぱい儲けて、閑散期にちょっと儲けて(もしくはトントンで)みたいなお考えだったのだと思います。
もしくは全体を通してトントンな経営の方も多いでしょう。
志を低く持てというのではなくまずはボーダーラインをお決め頂きたいのです。
どちらの場合も同じく経営を維持(継続)できる計画を立ててください。

まずは乗り越えるハードルを低くする事で心的負担を大幅に減らすことができます。
それと現実をしっかりと見つめる事もできます。
いつまでもコロナショックを受けている場合ではないのです。

今の動向を見れば完璧とは言わずもある程度の見込みが立てられると思います。

簡単に言えば(簡単にしか言えませんが笑)
売上が50%減少しているのなら50%減の事業継続計画を立てます。
そして50%減なら倒産してしまうというのであれば逆に何%減であれば生き残れるのかを考えていきます。
20%減じゃないと倒産するなら30%分は頑張って売上を出すか資金を捻出するか、もしくは融資を受ける必要があります。
コロナウィルスの影響で経営不振となった中小企業等には無利子の融資が国により受けられるそうです。
↓詳しくはこちらをご参照ください。↓
https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid_19.html

残念ながら補助金ではなく融資なので借金です。
いずれ返す必要がありますが、今後も経営を続ける為には背に腹は代えられません。


もちろん今後どうなるかわかりません。
オリンピックも控えていますしこの長期自宅待機を行ってきた方々のフラストレーションが爆発して閑散期に儲けが出るかもしれません。
それは神のみぞ知る事ではございますが、希望は捨てずに生き延びましょう。

生き延びる為に今は儲けを考えずにトントン、または軽傷程度になる計画を立てておいておく事をオススメ致します。
もちろんまだまだ影響力を増す可能性も十分に考えられますが、良くなるだろうと高を括る方々よりもダメージは少なくすぐにまた計画を修正する事が可能です。

言われなくてもという方々がほとんどでしょうが、まだ計画を立てていない方はお急ぎください。


2.出血を止める


出血の「血」とは赤字の事です。
人間も怪我をして出血した際にはまず止血を迅速に行います。
これはコロナウィルスの場合に限らずいつだって必要な事ではあります。

費用対効果の低い設備や広告に投資をしていませんか?
もったいないを理由に赤字の案件や商品、プランや物件等を放置していませんか?
税金対策と称して色々使い過ぎな項目はございませんか?

もったいないけど処理することを躊躇う理由はいずれ開花するとお考えでしょうが、余裕資金がない場合には潔く諦めるのも一つの手です。
今はどれも赤字にはなるでしょうが、その中でも今まで赤字に貢献してしまっていた「何か」があるかもしれません。
その場合は迅速に止血して頂きたいと思います。

これは投資でも言えることです。
損切りできないというのは投資の世界では非常に不利になります。
損を認めずにどんどんマイナスの額面は増え続け最終的に臭い物に蓋をする行為で幕を閉じます。
そして幕を閉じたつもりですが、中では発酵が進み最後には、、、。


貴重な発酵食品が出来上がり一発逆転!!!
何てことはまずありませんので戦略的行動で場合にはやはりすぐに損を確定する勇気をお持ち頂く事をオススメ致します。

もちろん無駄遣いを無くすのも当然のことながら必要な事です。
税金対策としてあえて赤字にしている!と言ってどんどん経費の計上をしていく方を見かけますが、無駄遣いは無駄遣いです。
すぐに見直して頂きたいと思います。

儲けを作るよりも無駄を省く方が簡単ですぐに効果があります。
そもそも儲けを作るというのはコツコツと時間をかけて作られる事がほとんどですので決して


3.一発逆転を狙わない!!


物語では話を盛り上げる為に、逆境になると必ず一発逆転の機会が訪れます。
しかし現実ではそうそうそんなことは起こりません。
絶体絶命は絶体に絶命する状況なのです。

つまり日頃からそうならないようにコツコツと資産を形成したり、対策や計画を立てて行動する必要があります。
成功者のもうダメだという時の閃きやアイデアは日頃の行いからくるものがほとんどです。
その何倍もの成功者であったはずの方々はひっそりと消えていきます。

もちろん例外もありますが、例外は例外なので参考にするのは構いませんが私はオススメ致しません。
例外にかけるのはギャンブルと同じで自分は特別な存在だと思ってしまうような事だと私は考えます。
土壇場のギャンブルってかなり怖いワードだと思いませんか?
私は主人公気質ではないので自分がそうなら失敗する未来しか見えません、、、。

なら出来る事は何かと言いますとやはり普段と変わらない行動しかできません。

1.商品やサービスに不具合や見落としているマイナスな面はないか
2.お客様のニーズをどれだけ把握していてそれに合った提供は出来ているか
3.今の情勢に合った魅力的なプランや価格設定で出来ているか
4.余分なものはないか(稼働していないプランや売れていない商品、会社内の経費や業務)
5.新規市場の拡大、または絞り込みが出来ているか

熱の入り方や業務の時間は変わるでしょうが、やる事は基本的には変わる事はありません。
つまりこれらが実を結んだだけで一発逆転というものはないのです。

息苦しいのはわかります。
まるで水中に押し込められたような息苦しさが毎日続くのですから状況が好転する事を望んでしまいますよね。
私も何度もそんな夢を見ます。
しかし夢は夢なので一旦不安でざわめく気持ちを落ち着かせる事から始めましょう。
その後もう一度この記事を読んで頂ければ幸いでございます。

私も今は本を読んだり、お客様の意見を聞いたり、専門家に尋ねたりと毎日ゴールすら見えない中あがき苦しんでおります。
それでもやるしかありません。
いつか清々しい空気の中で深呼吸できるようにお互いに精進致しましょう。

コロナウィルスに負けない経営をご覧頂きありがとうございました。
何の解決にもならなかった方は私の力不足です。
申し訳ございません。
しかし何か少しでも足掛かりにして頂けたのであれば私大変報われます。

この不景気とパンデミックの中、皆様が負けないように背筋を伸ばして前を向いて数ミリでも毎日進めることをお祈りいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?