見出し画像

航空連合で飛ぶインセンティブ

OneWorld, Star Alliance, Sky Team.

 航空各社がアライアンスへ加入することにより顧客へ提供するサービスが単独で提供するより多様化し拡充する。それらサービスを享受する顧客の旅の質は一段上がり、アライアンス及び提供航空会社へのロイヤルティは当然ながら高まる。また、旅に出る機会が多い顧客ほどサービスへの依存度も高い傾向にある。

 アライアンス加盟航空各社は顧客の利用頻度等により提供サービスを変えている。それは国内線・国際線問わずである。その代表例の1つ目として挙げられるのが、専用チェックインカウンター及び搭乗前バゲッジ・セキュリティチェック専用レーンが設けられている事であろう。これら両専用は特別感を演出しているのはもちろんであるが、両専用は繁忙期であっても通常殆ど列をなさないのが特筆すべき点。

 これら"行列していない視覚効果"は上級会員か否かに関わらず非常に魅力的。

 私は専用レーンそのものに特別感を感じるより、列をなしていないことの方に魅力を感じる。殆どの空港で時間を無駄にせずに済むからだ。

 代表例の2つ目としてはラウンジの提供だろう。しかし日本国内の国内線ラウンジについては、余り褒められるようなサービスを提供しているとは言えない。もちろん利用できるか否かで旅の質は大きく変わるのだが、ちょっとしたおつまみと飲料の提供で満足度を高く保つのは困難である。だが、国内線であってもシャワーサービスの提供は顧客満足度を高める。

QANTS Lounge @NRT

 ラウンジでのシャワーサービス提供はとても有難いものである。例えばレッドアイフライト前のトランジットタイムに利用するシャワーは一度経験してしまったら最後、決して元には戻れないとても贅沢なサービスである。これらを何度か経験すると、シャワー無しで次便に搭乗することなど考えられない程リフレッシュでき、旅の質を高める。

 C19騒動前のラウンジシャワーサービスに、予約殺到で利用時間制限やトランジットタイム中に利用できない顧客が多数出現等、これら現象を見ればその人気と重要度が分かるだろう。

 代表例の3つ目国際線ラウンジでの食事提供だ。ラウンジは2種類に分けられている事が多い。所謂ビジネスラウンジとファーストラウンジだ。特にファーストでの食事・酒類の提供は各社かなり凝っていると思う。日本のファーストラウンジでは寿司職人が眼前で提供する握り寿司などを提供している社もあり、搭乗前から特別を堪能できる。この職人の握り寿司は訪日外国人にもとても人気なサービスのようだ。
 酒類の提供もファーストでは種類を変えている社が多い。シャンパン1つとっても、オーストラリアではボランジェが、日本ではローランペリエが提供される。さらに日本では季節により特別なローランペリエが提供されたりする。香港も負けておらず、平時からブーブモエを提供している。

JAL Lounge @NRT
JAL  Lounge @NRT, Christmas period

最高である。

 そして4つ目として優先搭乗。これは機内持ち込み手荷物が多い場合等に助かる制度である。特に短距離人気路線"韓国各路線(HND-GMP, NRT-ICN)"と"台湾各路線(HND-TSA, NRT-TPE)"に加え、メインランドチャイナ各路線だろうか。
優先搭乗によりOverhead Binを優先して使えることが出来るので降機時に手間取らなくて済む。ただ、余りお土産等の手荷物が多過ぎるのは他者からすれば迷惑な話だ。

 C19騒動により各社提供するサービスに変化が見られるかもしれないが、それらを今後実際に見る・体感する事なども旅の楽しみの1つになった。

できればシャンパングレードは落とさないでいただきたい、と切に願う。

JAL Lounge @HND
the 1st day of the Year


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?