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“PermissionToDance”は「BTS」自身の明日への歌。そしてミン・ユンギ風に訳してみた。

忘れもしない、2021年3月12日(金曜日)。
その日に「BTS」の沼に落ちた新規ペンです。

かなりの質量で心を振り乱された「Butter」のリリースに続き、新譜が出されるというのに意表を突かれ、ここ数日オロオロしておりました。

「え、7/9(金)は、Butterの“シングルCD”発売じゃないの?」
「シングルCDに新曲が入ってるっていっても、それ“B面”程度のおまけじゃなくて?」
「え?“B面”にエド・シーランが参加?」

などなど、理解が追い付く間もなく、「わーわー新曲だ、わーわーカムバックだ、わっしょい!」と浮かれ踊ってました。

それにしても、毎夜毎夜、番宣映像にオンエア済み本編動画、プラットフォーム各サービスからの告知、Concept Photo だの、ティザーだの、、、それに加え、レギュラーの配信コンテンツ、ソーシャルメディアでの「ご本人登場」までのこの物量。

すべてを追っかけていたら、そりゃ狂いますよ(はい狂ってます)。

「沼」とは、底知れぬものと覚えたり。

自分が「沼」にハマっていくスピードよりも何倍も速く、「沼」の底を彼らは掘り続けている、、、こりゃ抜け出せんわさ。

、、、いずれにせよ「Butter」への力の入れよう、影響力の使いよう、プロモーション手段と頻度の投下量は前代未聞の様相を見せていますし、その結果「6週連続ビルボードTop100でNo1」という記録となってニュース量も日に日に増して行っていますから、いよいよ「GoToGrammy」への布石は打てた!と、薄っぺらい新参者は、そこそこ満足していたわけです。

なのに、です。

「ARMY」の誕生日に新譜リリース

7月9日は、「BTS(防弾少年団)」のファンクラブが「ARMY」と決まった日なんだそうですね(2013年7月9日に公式ファンクラブ名を「ARMY」に決定)。
※7月9日とは別に、3月29日は「ファンクラブ結成記念日」なんだとか(2014年3月29日に正式にファンクラブを結成)ーアミ先輩が教えてくれました(Thanks)。

それに、「79」」=「チルグ(칠구)」で、同じ発音で「友だち(チング|친구)」なんだそうですね。(フランス語で「ARMY(アミ)」は「友だち」。

そんな良き日に。新譜「Premission to Dance」がリリースされるとは。

これはまたもや興奮を避けられない、、そして“事件”はきっと起きる。そんな期待も当たり前になりました、、、。

そして事件は起こった

PermissionToDanceユンギ

ミン・ユンギがアイドル、、、(絶句からの発狂)。

なんですか、これは。

ミュージック・ビデオに先駆けて公開されたティザー動画(30秒)の冒頭のミン・ユンギは、ひとりでカメラ目線で、しかもちょっと照れた風に上目遣いに、はにかんでいました、、、。

何事にもやって良いことと悪いことがあるんですよ、世の摂理として、ものの道理として。

キミのこれはやっちゃあ、あかんヤツね。

過去の自分へ、またデビュー当時受けた「成功するはずがない」という評価への反発や野心へ、犠牲にしてきたすべてへ、荒ぶるリリックを高速でまくしたてる(いやそれ普通にラップやで)、それがミン・ユンギのはず。

なのに、ここへ来て(彼のキャリアの最先端=最後発、最新のタイミングで)このキラキラのアイドル感(しかも80年代の「明星」「平凡」で見ていたような夏の砂浜に)。

こ、これが次の楽曲のティザーなの? え、ミン・ユンギがセンターってこと? って衝撃でアワアワしましたよね、ARMYのみさん!

これはすでに“事件”だし、この楽曲への期待は高まるだけ高まったわけです。

「Permission to Dance」とは?

「Permission to Dance」を額面通り受け取れば「ダンスの許し」「ダンスの許可」です。

その段階で「え?ダンスするのに許可っているっけ?」って疑問(ひっかかり)がありますよね?

※最近気づいたんですけど「BTS」の楽曲のタイトルには、こういう手法が時々使われている。違和感や起きる疑問によるキャッチ―さ。そして逆説的な表現をタイトル/主題にする。

それは「ミン・ユンギ」で「ダンス」の曲?

それで「夏の砂浜」「軽妙なポップス風のイントロ(ティザー)」「楽曲制作にエド・シーランが参加」などと情報が重なれば重なるほど、ミン・ユンギの世界感(勝手に!)からは遠ざかっていったわけです。

(だって、ミン・ユンギ、夏に弱そうじゃん)

だとしたら、考えられるのは「《逆に》これはミン・ユンギの曲だ!」ということ。


墜落は怖いが、着陸は怖くない

We don't need to worry 
'Cause when we fall we know how to land
もう心配はいらない
着陸すればいいんだ
オレたちのやり方で

これは、ミン・ユンギが言っていた言葉。
自分たちが自分たちではコントロールできないくらい、高くまで飛んできてしまった(多くのアワードを受賞し、さまざまに高評価を受けるようになった)ことで、恐怖やプレッシャーを感じた時期に、ブレイクスルーできた考え。

「墜落するんじゃなく、自分たちらしく着地すればいいんだ」

誰にも証明できない、誰もにも正解はわからない

There ain't no one to prove 
We don't got this on lock, yeah
誰にも証明できない
誰もにも正解はわからないんだから

「証明」もミン・ユンギがよく使うリリックだ。
デビュー前、デビューしてからも「無理だ」「失敗する」と言われ続けたことを、今ひとつひとつ「出来たと証明」している、と。
たとえ「無理だ」「失敗する」などと言われても、その時はその「無理だ」「失敗する」の証明を誰も出来ないのだから、気にすることはない。

「できるという事を証明しながらここまで来た」


ティザー映像で、ミン・ユンギがフィーチャーされていた意味をかみしめながら、「Permission to Dance」を訳してみました。

ミン・ユンギを憑依させてして訳してみた。 
“Permission to Dance”

若かった頃の記憶
鼓動がドラムのように鳴り響く
止める方法はわからないまま、さらにビートは激しく

何もかもが間違いのように思えても
エルトン・ジョンと一緒に歌う
あの時の感覚はそのまま
オレたちはまだはじまったばかり

寒い夜が続き
時の流れに後れをとっているように思えても

その瞬間を夢をみるのさ
自分を信じて
瞳に映る、自分らしさを取り戻す瞬間
そしてこう叫ぶ

ああ、踊りたいんだ
音楽が、ただそうさせる
誰もオレたちを止めることは出来ない
オレたちはただ好きな音楽をやりたかった
あの頃から変わっちゃいない

決まり事なんか捨てて
輝くように生きるんだ
ただ楽しく踊ろう、一緒になってさ
人が決めたことに縛られるな
自分の人生を取り戻すんだ

もう心配はいらない
着陸すればいいんだ
オレたちのやり方で
墜落は怖いが、着陸は怖くない
なあ、そうだろ

決まりセリフも言う必要もない
この道を行こう
今から動き出そう
踊ろう
誰にも遠慮はいらないから
オレたちがただそうしたかったように

行く手を阻むものがあっても
怖がらなくてもいいさ
それを超えていける強さを持ってる

その調子さ
後ろを振り向かないで
誰にも証明できない
誰もにも正解はわからないんだから

昔の自分たちにそう声を掛ける
何も恐れなくていい
恐れる必要のないものに
今のまま続けて、ただ前だけを向いて

待つのはやめて
今がその時
そうさやるんだ、そうだろ

そうだ、進むんだ
明けない夜はないから
そして叫ぶのさ

ああ、踊りたいんだ
音楽が、ただそうさせる
誰もオレたちを止めることは出来ない
オレたちはただ好きな音楽をやりたかった
あの頃から変わっちゃいない

決まり事なんか捨てて
輝くように生きるんだ
ただ楽しく踊ろう、一緒になってさ
人が決めたことに縛られるな
自分の人生を取り戻すんだ

もう心配はいらない
着陸すればいいんだ
オレたちのやり方で
墜落は怖いが、着陸は怖くない
なあ、そうだろ

決まりセリフも言う必要もない
この道を行こう
今から動き出そう
踊ろう
誰にも遠慮はいらないから
オレたちがただそうしたかったように

みせてやるよ
燃え続ける情熱の“炎(Fire)”を
何も終わっちゃいないだろ
終わりが来るまで、何度でも言うさ

ああ、踊りたいんだ
音楽が、ただそうさせる
誰もオレたちを止めることは出来ない
オレたちはただ好きな音楽をやりたかった
あの頃から変わっちゃいない

決まり事なんか捨てて
輝くように生きるんだ
ただ楽しく踊ろう、一緒になってさ
人が決めたことに縛られるな
自分の人生を取り戻すんだ

もう心配はいらない
着陸すればいいんだ
オレたちのやり方で
墜落は怖いが、着陸は怖くない
なあ、そうだろ


過去からの解放、そして明日へ

やあ、これミン・ユンギの、いや「防弾少年団」の歌ですよね。
彼らの、9年目、10年目、、、その先に向けての歌。

表現上は「脱・コロナ」。

ふさいでいた気持ち。自由に行動できなかった毎日。

周りを気にして、何か行動を起こすのにも様子を伺っている世界中の人に「踊ろうよ!」と呼びかける。

もう誰にも遠慮なんかいらない、人の目も気にないくていい、人の許可なんていらない、と。

ただ、そのリリックの端々に、彼ら「BTS(防弾少年団)」自らの過去の呪縛からの解放を感じる。

ただ自分たちが目指してる音楽とパフォーマンス。
その輝きだけを見つめよう。
誰にも許しをえる必要もない。
決められていた「定義」も変えていけばいい。

そして、たとえTOPから落ちる時が来ても
墜落は怖いが、着陸は怖くない。
その時も、自分たちのやり方で。
もうその方法はわかってる。
もう十分オレたちは強くなった。

ミン・ユンギが、2018年にはじめて米国で(アメリカン・ミュージック・アワード)でパフォーマンスを披露した夜、シャワーしならが泣いたと告白した時。
「過剰に評価されている」「期待に答えなきゃ」とプレッシャーでつぶれそうだった、と。

彼自身「落ちぶれる(墜落)」ことは怖いが、うまく「着陸」すればいいと言い、メンバーと語り合った時。
年をとって、ダンスが出来なくなったとしても、小さなホールででもお客さんの前で、ソファに座ってでも歌っていたい、この7人で、と。

その「防弾少年団(BTS)」の物語が、表現を変えてこの8周年のタイミングで発表されたのが「Permission to Dance」だとしたら、、、。

※彼ら自身、デビューの時結んだ契約が「7年」だったり、韓国K-POPでアイドルの寿命が「7年」だと言われているようで、「限界」が「7年」という定説を打ち破ったというのが「8周年」で、意味の大きい数字だとRMがインタビューで答えていた。

夏向きの、気持ちのいいダンスポップです。

「Permission to Dance」はどんな曲ですか?

これから先、さまざまなインタビューでそう聞かれると、リーダーRMはこう答えるだろう。

「大きな意味はないです。ただ、みなさんにポジティブなパワーを与えたかった。シンプルなダンスミュージックです。夏にぴったりなので、みなさんに楽しんでもらえると嬉しいです。」

それでいい。そのとおりに楽しもう。

「Permission to Dance」は何かの区切りではない。

ただ、数々ある彼らのパフォーマンスの中の1曲。

彼らの物語はまだまだこれからも続くのだから。



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まだまだ知らないことだらけで、これからもっと「沼に落ちていきます」。BTSとの出会い、推しのステキなところ、コメントで教えてください!



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