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プーランクの室内楽

これは私がときどき書くクラシック音楽オタクネタです。それでもいいとおっしゃるかたはどうぞお読みください。単に「好きなものは好きだ」と言っているだけの記事なので、多くの人にとってそれほど価値がない記事かと…(笑)。

また「好きなCD」の話です。プーランクの室内楽の2枚組のCDを、学生時代から持っているのです。おそらく「プーランク室内楽全集」なのだと思います。いまは売られていないらしいです。ジャック・フェヴリエというピアニストを中心としたCDです。もう四半世紀前から持っていますが、いまだによく聴くCDです。

学部4年のころ、クラリネットの仲間が、プーランクのクラリネットソナタをやることになったのです。私はCDを買おうとしました。彼は、クラリネット奏者といえば、ウィーンフィルのプリンツか、ベルリンフィルのライスターしか認められないのではないかというくらい、こだわりがありました。よほどライスターのCDを買おうかと思いました。(プリンツのプーランクのCDは見つかりませんでしたので。)しかし、私はこれを買いました。クラリネットは、ミシェル・ポルタルという人が吹いています。しかし、このCDにはフルートソナタが、ミシェル・デボストの演奏で収録されていました。デボストのプーランクと言えば、名演奏としてひそかに有名だったと思います。デボストのプーランクのフルートソナタが聴きたかったのです。それでこれを買ったのです。

気に入りました。デボストのプーランクのフルートソナタは確かに名演奏でした!満足です。2本クラリネットのためのソナタという、東大オケの小学校まわりで、楽器紹介でクラリネットの先輩が吹いていた特徴的な曲も含まれていました。オーボエソナタはモーリス・ブルグの演奏で、これも気に入りました。これらはおもに2枚目に入っているものばかりで、私はこの1枚目に入っているヴァイオリン・ソナタ等は、なかなか良さがわからなかったのです。

私が、プーランクのヴァイオリン・ソナタのよさがわかったのは、このCDを購入してから、20年は経過したあとだと思います。ヴァイオリンソナタは、メニューインの演奏で収録されていました。これは確かにいい曲です!言葉で表すのは難しいですが、ヴァイオリンソナタのよさは、フルートソナタのよさとはまた少し違うわけです(そんなに違わない?)。私のなかで「はじめて聴いてからよさがわかるようになるまで、長い時間のかかった曲」として「エルガーの交響曲第2番」「マーラーの交響曲第8番」などと並んで、この「プーランクのヴァイオリンソナタ」があると思います。20年、CDを聴き続けてついによさがわかって好きになる曲があるのです。

この1枚目には、六重奏曲が含まれていますが、これはもう少し前からよさに気づいていた曲ですね。これはこの演奏よりも、レ・ヴァン・フランセの演奏、また、同様のメンバーながら後述するビクターの(?)プーランク室内楽全集に含まれた演奏のほうが好きかもしれませんが、細かいことを言わなければこの演奏も好きです。チェロソナタはフルニエの演奏で収録されていますが、これも非常によい。ピアノ、オーボエ、バッソンのトリオも非常にいい曲です。つまり、私は1枚目については、みんな好きな曲になったのです。自分でも意外なことです。長いこと持っていたCDですが、まさか1枚目のよさに開眼(開耳?)するとは思いませんでしたから…。

さて、このCDは、現在、売られていないみたいです。簡単に検索したところによると、ルサージュのピアノを中心とした、プーランクの室内楽曲全集のCDが、中古でかなり安く売られているのを見つけました(思わず買いたくなりました)。これは、前から有名なCDで、私も音楽図書館で借りて聴きましたが、フルートソナタはマチュー・デュフォーで極めてうまいです。センスがある!それから、ヴァイオリンソナタはコーリャ・ブラッハーで、これも非常にうまい。六重奏曲も抜群で。いま買うならこれですね。Amazonのリンクをはっておきましょう。私が買っちゃう前にお求めになったほうがいいかもしれない(笑)。

Amazon.co.jp: プーランク:室内楽全集: ミュージック

それではまた!好きなCDの紹介をしただけですが「好きなものを好きと言える」ことは大事ですからね!さっきそういう記事も書いたし!(笑

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