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何者かでは無い私の体験的シゴト論~感情を重視するか、条件を重視するか~

初出勤が終わった。年末年始明け、何とか社会復帰したなというのが正直なところだ。

少なくない人がそうなのかもしれないが、月曜や連休明けの朝というのはひどく憂鬱だ。そこまで大したことでは無いはずのルーティン仕事を浮かべるだけで「ずぅん……」となったりする。

「ずぅん……」の重要性についてはまた後半で書く。

私は新卒で「そこそこお堅い会社」に入り、とある設備の管理をしたり、設備の移設や拡張があった際の土地の手配、設備がある地域の住民対応や役所手続き等の仕事をしてきた。何度か転勤や異動も経験した。6年無いくらいの社会人経験がある。

決して何でも器用にこなせる方ではなく、だからと言って散弾銃みたく口から言葉をばら撒きチームを影から操る(ネタ元分かるかしら)……という事ができる訳でもなく、しかし自分なりに、徐々に仕事やコミュニケーションのコツを掴みながら、経験を積んできたと思う。

しかし去年の初めくらいから、色々なきっかけで転勤ありきの人生に希望を持ちにくくなり、閉塞感があり、情報の流れが速いとは言えず、個性を出しにくい職場環境への違和感もあり、コロナでできた時間でよく考え、人生初の転職活動を始めることとした。

リモート面接や感染対策を徹底した現地での面接等、コロナの中でも精力的に動くことができ、複数社内定寸前まで行った。

しかし「本当に行きたいところか」とか「現職の繁忙期との兼ね合い的に今スムーズに転職可能か」等の迷いが徐々に頭をもたげ、結果として内定には至らなかった。

なんだかんだ迷いやすい私がコロナという更なる不安増幅装置(現実に困っている方ごめんなさい)に晒されながら、大きな結果の寸前まで行けたのが、大きな自信に繋がったのは間違いない。また課題を整理して、しばらくしてから転職活動してみようかな、と思っている。

ただ2020年それなりの期間を転職活動に費やしてみて「”感情”というものを軽視してしまった」という反省がある。「感情」というのは冒頭でも挙げたような、月曜や連休明けの「ずぅん……」というような気分も含まれる。

気分が良い方がモチベーションに繋がり、いい結果も残しやすくなるし、やりがいも感じられる。逆に言えば「比較的気分の良かった仕事は何か」「楽しいのはどういう時か」「逆に『ずぅん』となってしまうのはどういう時か」を考えて、自分に合う仕事を探すのもありな訳だ。

しかし私はそれはしなかった。代わりに「今のキャリアからの連続性はあるか」とか「労働条件は安定しているか」とか「事業に将来性はあるか」等の、重要だがお堅い要素のみを重視し、転職活動をしてきた。

よく考えるとこれには理由があり、私が大学時代に就活をしていた時期が、丁度社会でブラック企業が問題視されていた時で、「やりがい」「楽しさ」「アットホーム」と言った言葉が、ブラック要素を隠したい企業が使うプロパガンダのように見えてしまっていたのだ。(実際にそういうところもあっただろう)後、「やりがい」とかを声高に言うのは空っぽな意識高い系という極論も私の中にあったと思う。

ただ今考えれば、「私はこういう時にこう感じて、モチベーションが上がり/下がり、結果が出やすくなる/出にくくなる」というのも紛れもない現実であり「社会で働くのは多少の差あれど苦痛なんだから、ファンタジーは無視して休みを楽しみに働こう」という態度が、必ずしも現実的とは言えない、ということに私も気づいたという事なのだ。

ずぅんに向き合いしゅーん!!と飛ぶ。多少ペラく感じるが、これを私の新年の辞としたい。

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