アグリーされたって構わない
毎月通っている心療内科の医師は、毎度、江戸前寿司の大将みたいなノリで「へイラッシャイ!」と薬を出すだけの診察をやる。私はこれを「握り」と呼ぶ。「診療」と思っていると、こちらの精神状態に不具合が出るかもしれないからだ。「医者と患者が国民皆保険制度という名のブラックボックスに共依存し悪貨が良貨を駆逐している」など、いますぐ考えなくてもいいことを熱心に考え、通っている原因をおのずから悪化させてしまうかもしれない。そうなったら元も子もない。あらかじめ「握り」と呼称しておくことで、ス