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元教授の鞄の中身(その2、Apple以外):定年退職6日目

今日は、後輩の他大学の教授仲間が何人かでお祝いをしてくれるとのことで、京都まで行ってきます。なんと祇園花見小路!です(正確にはちょっと外れていますが)、うれしいですね。夕方からなので、それまでNoteを書いたり、家の用事をこなします。せっかくの京都なので八坂さんの桜でも行かれたらとお勧めされましたが、流石にこの時期の週末の京都は混雑がとんでもないので、平日に行くことにします(定年退職者の余裕)。


今回も前回に引き続き、私の鞄の中身の話題です。まず、必需品であるノートというかメモ帳ですが、愛用しているのは断然「RHODIA」です。少し値が張りますが、その白さと書きやすさは格別です。このメモ帳との出会いにはちょっとした逸話があります。十数年前いや二十年前か、少し高級なボールペンを買おうと東京出張の帰りに銀座の伊東屋に足を運びました。その際、とてもスムーズにかけるペンがあり早速購入したのですが、家に帰ってみるとちょっと期待外れでした。そこではたと気がついたのは、 

〝ペンではなく、試し書き用の紙が良かったのかもしれない” 

ということ。そうだ!オレンジ色の表紙だった、RHODIAだ!!と使ってみると、まさにその書き味に戻りました。以来、私の教授室ではそのメモ帳を備え付けるようにしました。中でもお気に入りは、罫線のないBLANKというもの。なかなかお店では見かけないので、ネットで本社から直接注文しています。


次に、ボールペンは2種類。一つは JetStream 1.0mm、もう一つは フリクションエンピツ赤 0.7mm(名前が紛らわしいですが、実際は鉛筆ではなくペン)です。前者は十数年前から愛用していますが、滑らかなゲルインクのボールペンです。当時授業の雑談でも話したことがあるのですが、あまりにスムーズに書けるので、頭の中の思考がタイムラグなく紙に表現できる感覚でした(少し大袈裟ですが、実際そのような衝撃でした)。その代償として、当然なことですが字はひどく汚くなりますw(私の場合)。


後者は、皆さんもよくご存知(教員には特に)と思いますが、文字を書いた後で消せるあのボールペンです。学生の原稿を直すときに重宝しました。私は修正の際何度も推敲を重ねますので、このボールペンが必需品でした。最近は原稿データをコンピューターで受け取り、見え消しで修正することもありますが、学生にチェックして自分で直して欲しいという思いから、このスタイルを続けていました。残念ながら、このフリクションエンピツは廃番になってしまいましたが、私にとってはかけがいのないペンでした。当時何十本も予備を購入しておきましたが、それも減り、あと数本になってしまい寂しい限りです。折角ですので、私の在庫が無くなるまで大切に使い続けます。


ちなみに、同じフリクションのシリーズをアメリカの先生のお子さんにお土産として持って行ったことがありました。その小学生の女の子に、少し原理を説明したあとで「もしかすると、冷やすと消した文字もまた出てくるかも」と言ったところ、即座にその紙を冷凍庫に入れ、翌朝には「文字が見えるようになった!」と大喜びしていました。恐るべしアメリカの小学生、本当に試してみるとは、そして成功するとは・・・(うちの研究室の学生達は、原理は理解していても実際にやることはなかったと思います)。


今回の鞄の中身の話は「その2」でしたが、まだ続きがありそうですので、次回もお楽しみに


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