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ロンドン半日で巡ったビートルズ、ホームズ、世界No.1本屋(元教授、大阪駅でヨーロッパの鉄道旅を思い出す。その13)定年退職37日目

ダラムで開催された学会は2年に1度の国際学会で、会場は世界中を巡っています。この2年前はボルドー(仏)で行われ、これ以降は、北京、ゲント(ベルギー)の予定となっていました。毎回趣向を凝らした会議です。今回の目玉は、歴史のあるダラム大学(英でオックスフォード、ケンブリッジに次ぐ3番目に古い大学、1832年設立)で行われたことで、さらに懇親会は、世界遺産のダラム城内のホールで開催されました。無事に成功に終わり、約1週間の学会は終了しました。

ダラム城内のホールでの懇親会


夕方に列車に乗り、夜半にロンドンに戻りました。翌日はヒースロー発の飛行機の時間まで、午前中のみ少し時間がありました。折角の機会なので、ロンドンで有意義な半日を過ごそうと、列車の中で渾身の予定表を作成しました。手元に残っていたので(字が汚いですが)下写真に載せてみました。今見てもなかなかハードなスケジュールです(学会の準備もこのくらいしっかりしていれば・・・)。

手書きの翌朝の予定表

最初は大英博物館やウェストミンスター寺院などを考えましたが、時間に制限がありましたので、以下のいくつかに絞りました。

・アビィ・ロード
・シャーロック・ホームズ記念館
・ビートルズショップ
・(時間的、ルート的に)できれば、古い本屋さん巡り

ホテルは12時がチェックアウトでしたので、それまでのかなりタイトな予定です。


典型的なイギリスの朝食を食べ(タイトル写真)、まずアビィ・ロードです。私たちの世代は、オンタイムではビートルズ世代ではないのですが、気がついた時には彼らの音楽が周りに溢れていて、その中でも「Abbey Road」はよく聴いたアルバムです。そして、さらに有名だったのがカバーに使用されたアビィ・ロードの横断歩道を渡る4人の写真でした(何故ポールが裸足なのか?など謎も多く)。それを見に行こうというのが最初の目的です。


近くの St. John’s Wood 駅に8時前!に到着しました。地下鉄にもほとんど人はいませんでしたが(下写真)、駅前にも人がいなくて場所を聞くことができず、地図とにらめっこしながら近辺まで何とか到着しました(というか実は一度通り過ぎていました)。しかし、依然、周りは無人! もちろん単なる交差点ですから、何の表示もなく困り果てていると、そこにようやく一人の観光客が。彼はよく調べていたようで「ここです!」と、教えてくれました。その代わりに、ビートルズを真似て横断歩道を渡る彼の写真を、交差点の真ん中まで行って撮ってあげました(早朝で、車の往来も全く無かったので)。

閑散とした早朝の地下鉄構内
アビィロードの横断歩道


その後、ベーカーストリートにあるシャーロック・ホームズ博物館(下写真)に立ち寄りました(こちらも早く着きすぎて、並んで待っていました)。中学時代にホームズが主人公の本をよく読みましたので、ワクワクが止まりませんでした(特に、「緋色の研究」や「最後の事件」など:私が理系に来た原点かも?)。館内では、古き良きイギリスの雰囲気を堪能しました。

シャーロック・ホームズ記念館
店員さん達が入っていくところ
購入したお土産


最後に、近くにあったビートルズショップに行き、夢中になって小さな物をたくさん買わせてもらいました。たとえば、当時の広告の切り抜きなどは貴重で、マニアには垂涎の的です。それらは帰国してからゆっくり眺めた後、「本当の」マニアの方にお譲りしました。

購入したお土産


早くから歩き回ったおかげで、世界で一番古い本屋(1797年設立)と世界で一番きれい(「地球の歩き方」によると)といわれる本屋(それぞれ、HatchardsとDaunt Books(Marylebone)、下写真)を探す時間が残りました。最後は走り回りましたがなんとか見つけて入店し、「やはり本屋はこうでなくちゃ」と一人で頷いていました。

世界一古い本屋 Hatchards
世界で一番きれいとされていた本屋 Daunt Books(Marylebone)


全てのスケジュールを午前中にこなし、かつ、エクストラで2つの本屋さんまで見つけ、ぎりぎりチェックアウトの時間までにホテルに戻ることができました。


飛行機では爆睡し、日本にお土産とともに無事戻りました。いろいろなトラブルもありましたが、充実したイギリス学会出張となりました。

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