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借金291万36歳童貞、人生4回目の昇給

2024年4月17日水曜日、私は人生で4回目の昇給面談に臨みました。
私くらいの年齢の方は普通10回以上昇給しているかと思いますが、私は30代で初めて正社員になったので4回目である。
4月に入ってからというもの昇給面談のことが常に頭にあった。
どうなるのか早く知りたい気持ちと知るのが怖い気持ちで感情がめちゃくちゃだった。(36歳にもなって何言ってねん)
厄介なことにいつ面談が行われるか事前には知らされない。毎日毎日、面談に怯える日々。今年は例年に比べて遅かったのでつらい時間も長かった。
大袈裟に思われるかと思うが、何せ減給濃厚牛乳である。今年になってから始末書レベルのミスを3回はした。(実際に1回書いた)細かいミスを上げたらキリがない。
減給されても文句は言えない。そう思いつつも、
「さすがに減給はないだろ。悪くても据置で変わらずだろ」
と思ってみたり、
「いや、ウチの狂った職場のことだ。普通に減給されるか。実際、賞与をかなり減らされたという話も聞いた」
と思ってみたりと本当に苦しかった。気になりすぎて何も手が付かないと言っても過言でないレベル。
ちなみに今までの昇給は以下の通り。
令和3年4月昇給額 1,000円
令和4年4月昇給額 2,000円
令和5年4月昇給額 9,000円
(階級が主任になったことにより大幅アップ)
今までの傾向からすれば、今回3~5千円は上がってもおかしくないが上記で述べた通り、今年はやらかしまくっている。本当に読めない。
それでも、ない頭を使って私が最終的に出した結論は
「さすがに減給はない。悪くて変わらずか良くて5千円の昇給」
確かにミスはした。しかし、去年よりも担当先は増えているし誰よりも早く出勤し誰よりも遅くまで働いている。時間を使っているのは能力が低いだけと言われればそれまでだが、そんな人間に対して果たして減給するだろうか?そんなことあっていいのか?あっていいはずがない。
そんなことを考えて過ごしていたら、遂に面談の日を迎えることになった。
今になって思う。自分の思考は世間一般とはかけ離れていて、何もわかっていないのだと。

所長「社会の底辺さん、ちょっと上にいいかな?」
10時頃、所長は私のデスクに来て声をかけた。
一瞬、事務所全体の空気が引き締まる。それもそのはず、なぜなら私がトップバッターだったからだ。例年、基本的に下の人間から面談をしていくのだが、なぜか今年は私からだった。とてつもなく嫌な予感がした。
その時、事務所に後輩は何人もいた。何故に私から?
ちょっとした想定外に狼狽えながらも2階にある会議室に向かう。
しかし、ここでもイレギュラーが起こる。
所長「あ、会議室でなくて所長室で面談をしようか
私「は、はい」
そう言われて所長室に入るまで数秒だったが、私は頭の中でこう言い聞かせた。
「深い意味はない。深い意味はない。深い意味は、、、ないよな?」
恐る恐る所長室に入ると所長にソファに座るように促された。
私は「失礼します」とソファに腰掛け、所長と相対する。

所長がA4の紙ペラを机に置き、私に提示した。
人生ってやつは本当に何が起こるかわからない。
以下が実際の画像です。

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