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Ubie全社バリューステッカーをMidjourneyで画像生成して作った話

背景

会社のオフサイトでバリューの浸透のためのステッカーの制作することになり、今回はMidjourneyを用いてアウトプットすることを考えました。
1からイラスト起こすことも考えましたがバリューの中に「&」「but」など含まれていることから、自分で考えても埒が明かないなと感じたのもMidjourneyを使ってみようと感じた要因の一つです。
また、画像生成AIを用いたアウトプットの質や、そこから今後のデザインの生産性にどれくらい寄与できるかなど試行錯誤してみたいという思いもありました。

バリュー

全社共通のバリューは以下の3つになっています。

Giant Leap
非連続な未来を実装しよう

Trust & Ownership
チームを信頼しつつ、最後の砦になろう

Full throttle, but Safe
大事なものを壊さず、素早く進もう

詳細はUbie Discovery カルチャーガイド (公開版)

どうやったか

全社バリューをMidjourneyで生成するにあたり、ChatGPTでpromptのベースを作りました。
基本的には「バリューを表現するためのイラストを作りたいです」のようにバリューを全文投げて生成してもらっています。
そこからMidjourneyに投げて、イメージと違った場合はpromptを調整し、再度画像生成‥のようにトライアンドエラーをしていった形になります。

ChatGPTでprompt生成、Midjourneyで画像生成をトライアンドエラーしているイメージ


1つのバリューにあたり数十のクリエイティブのパターンを生成して検討

数十のアウトプットから最終的に3つのバリューのイラストの選定まで、大体1時間程度でFixまで持っていったイメージです。

実際にステッカーをイメージしたモックアップで検証

今回は一貫性を求めるのではなく、それぞれのバリューを体現し、最大限そ
れが感じられるような方向性を考え最終案の選定を行いました。

画像生成AIを使ってみて

一通り触ってみて、感じたことが2つありました。

【ディレクション】

一発でバシッとイメージ通りの画像が生成できるかというとそういうわけではなく、promptを調整していく必要がありそうです。
この調整は結構学習が必要と感じており、Twitterで参考を漁ったり、構文や使えるpromptはNotionにまとめるなどして、トライアンドエラーしつつ精度を高めていけたらと考えています。
このディレクションの感覚がつかめるとデザイナーだけではなく、デザイナー以外でも画像生成を使いこなすことは可能なように感じます。

構文のテンプレートや、使えるpromptをNotionでまとめている

【生産性向上】

ChatGPTを用いたprompt調整によって、画像生成AIで得たいアウトプットを得るまでの時間が短くなったように感じます。
頭の中に大体のイメージがあれば、ChatGPTにprompt化してもらえい、後はMidjourneyに投げればよいだけです。
普段だったらコンセント考えて、手書きのラフを考えて、ベクターに起こして‥などのフローでやっていたことが、ほぼテキストベースかつ、手書きでは考えられないパターン数を短時間で生成できることを考えると、高速にトライアンドエラーをまわせることで、生産性への寄与は大きいと感じます。

最後に

画像生成AIとデザインを進めることは単純に楽しいと感じました。今までのアウトプットの幅を広げてくれる感覚が大いにあります。
実際の業務では、言語化できさえすれば画像生成できることを考えると、非デザイナーがMidjourneyを使いこなせれば、デザイナー不在でもちょっとしたクリエイティブを作れると感じています。デザイナーに依頼する前の「こんな感じ」を伝えるために使うか、使いこなした先には生成した画像をそのまま使用することも考えられるかもしれません。
【ディレクション】【生産性向上】の観点から、画像生成AIを業務で使うことに可能性を感じました。引き続き、アウトプット及び実際の用途も広げられたらと思います。

ちなみに今回のnoteのthumbnailの背景画像はMidjourneyで生成したものです。ものの数分でこういった画像が作れる感覚は今までなかったと思います。


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