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シンプル・フェイバー

ちょっと気力減少気味だったので、なんだか画面が煌びやかなの観たいなー。Netflixでトップに出てくるなー。ゴシップガールのブレイクだわ〜。ピッチパーフェクトのアナケンだわ〜。くらいの気持ちで観ちゃったのだけど、めちゃくちゃ好みだった!面白かった。ちょっとご都合すぎるけどそんなのどうでもいいわ!というくらいアナ・ケンドリックが良い。もちろんブレイク・ライブリーの魅力も大爆発。

 ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は、息子を同じ学校に通わせているファッション業界で働くエミリー(ブレイク・ライブリー)と親しくなる。しかしある日、エミリーはステファニーに息子を預けたまま失踪。ステファニーは彼女の行方を追いはじめるが……。
(公式サイトより)

アクが強いので好みは確実に分かれると思うけれど、二転三転する展開が楽しいのでまだ未見の人は観てから読んで欲しい。気にせず書いているのでネタバレしているかもです。


観る前は映画紹介とか前情報の感じで、ママ友の失踪から始まるって行方を追うサスペンスかなー?って予想していたのだけど、展開がミステリーからホラーに移行してコメディ?やっぱりミステリー?という感じで、ジャンルを決めつけない感じで転換していくところが新しい感覚で楽しい。主役2人の多面的な人間性とリンクさせるつもりであえてこういう演出なのかなと思うのだけれど、そこがテンポ良くて全く飽きることなく観られた。

あと視覚の楽しさ!2人のファッションがやっぱり楽しい。格上の女オーラを全身で振りまきながら登場するエイミーのパンツスーツ姿の迫力ったらない。オーソドックスにセクシーなドレスを着るよりも、あそこまで男性的な着こなしをされると女性的な部分が返って強調されててとてもセクシー。ブレイク・ライブリーが女性的なドレスアップでこの役をするとトゥーマッチすぎて魅力が半減したと思う。
逆にステファニーは手作り大好きほっこり系ママで、子ども番組のお姉さん風味の垢抜けない服装だった冒頭から、エミリーの影響を受けて年相応の女性らしいスタイルに変化して、探偵パートでどんどんカジュアルに移行して最終的にはパンツスタイルで自立した雰囲気に〜と立場と状況によって変化していき、フォロワーが増えるにつれドンドン魅力的になっていくのが良かったな。

冒頭空回り気味の優等生のステファニーの明るさがとても不穏で、たぶん何かあるとは思っていた。結局は案の定だし。後半にいくにつれてドンドンパワフルにどうかなっていく様子がたまらなかった。っていうか行動力半端ないよね。あの行動力が学校の活動に注ぐことに使われていたのだろうけれど、エミリーと出会って興味の対象がエミリーとの関係に移行した結果あの探索力なのだと思う。ショーンのことは多分エミリーの旦那じゃなかったら興味なかっただろうな。孤独を癒してくれたエミリーへの恋にも似た執着が、利用されていたことに気がついた時点で憎しみに変わって戦いになったのかな?ラストシーンのエミリーへの語りかけとかサイコパスなの?とすら思うくらい気持ち悪くて最高だった。

エミリーは前半はとてもミステリアスで良い女だけど、後半に進むにつれて魅力が減っていく。女は秘密を着飾って美しくなるもの。ってコナンでベルガモットが言っていたけど本当にそんな感じ。エミリーが変にちょっかい出さなければステファニーがあそこまで調べたりしなくて計画は成功したのでは?とは思うのだけど、ショーンがステファニーと関係を持ったことが計算外だったのかな?何度も親友の夫と寝た、妻の親友と寝るって言葉で2人を責めていたし。多分それもあってのラストのあのワンピース姿なのだと思う。あのワンピース姿、初見では気がつかなかったけどステファニーのコスプレだよね‥。泣くステファニーにエミリーがキスしたシーンの服装。花柄のワンピにピンクのチュールスカートの組み合わせ、髪型も少し寄せている。エミリーの中であの時のステファニーが一番魅力的だったのかなと思う。だからショーンに対する当て付けとしてあの時の服装で現れたのだと思う。エミリーは自覚のない独占欲で余計なことして自滅した印象。エミリーはなんだかんだで仕事も辞めてステファニーみたいに子どもに全力注ぎたかったのかもな。子どもにも旦那にも執着してないフリしてるけどとても執着してた。

デザイナーのデニスは結構思わせぶりな雰囲気出していたのに後半は全く出てこなくて拍子抜けだった。もっと絡むと思ったのに‥。NYの彼氏がデニスなら面白いんだけどな。ダーレン役の人観たことあるなと思ったらバチェロレッテに出ていた人だった。あとニューノーマルってライアンマーフィーのドラマ。ニューノーマル結構好きだったんだけど1シーズンで打ち切りになっちゃったから知っている人少なさそう。あの主夫ポジションがニューノーマルの続編ぽくて嬉しかったです。

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