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Let it go~諦め 解き放つ

学生の頃にパニック障害になりました

克服したのですが
就職後に気分障害を発症し
休職しました

復職したのですが
完治は困難とのことで
全力で働けません

以前よりもストレスという負荷に
弱くなっていると感じます

なんとかして治したい
どん底から這い上がり
ステップアップするにはどうすればいいのでしょう

体調を気にして
意識が内向きになってしまうことに
どう対応すればいいのでしょう




私は左の足首に障害があります

4歳の頃に
やかんが掛かったストーブの前で着替えをしていて
沸騰したお湯を足に浴びてしまったのです

両親が不在であった為に処置が遅れ
やけどの跡が残りました

その後
何度も移植手術をしましたが
消えることはありませんでした


障害として発覚したのは
小学生の時でした

水泳の平泳ぎの練習をしていて
先生がもっと左足を曲げるよう仰いました

私はそのようにしているつもりでしたが
思ったように
左足首は曲がっていなかったのです
左足首は伸びたままだったのです


この左足首は
その後の私の人生に
様々なデメリットをもたらします


大学生になって
空手を始めました


この世界では
「左を制する者は世界を制す」
といわれ
"左の突き" "左の蹴り" は
相手の右
“急所”を狙うことになるため
「左の中段回し蹴り」
を懸命に練習するのです

しかし

私の左足は思うようには動いてくれず
怪我や骨折を繰り返しました


他に厄介だったことには
大型バイクの免許を取得する際でした

バイクは
右足が後輪のブレーキ
左足がクラッチ

このクラッチを使用していない時には
左ペダルの上に左足を
乗せておかなければならないという
決まりになっているのです

しかし私の左足は
足首が思うように曲げられず
ペダルの上に乗せることができないのです
ペダルの下に下がってしまうのです

免許の試験の時に教官に説明をしても
許されることはありません


最終的に私は
大型バイクの免許に合格しました

それから空手では
「左の中段回し蹴り」
は私の得意技のひとつとなりました


さて

私は左足の障害を克服したのでしょうか

答えは否です


私は何度手術をしても
いくらリハビリをしても
右足のようには動かない


と諦めたのです


そうして

どうしたらこの障害を抱えたままの左足で
求められた動きが出来る様になるのか


自分なりに工夫をし
武器にまでなったのです

私の左足が
そのような状態であることを

治そう

克服しよう


ではなくて

その状態のままで

さて
どうするのか

身体の使い方を工夫したり
タイミングを調整したりして

理想とする動き

が出来る様にしていく


これを

治そう
克服しよう

固執することで

余計に苦しい

ということがあったりするのです

私の左足が思うように動かない
これを治さなければいけない

意識を持ち続けていたら
空手を続けることはなかったでしょう
バイクの免許も取れなかったでしょう

治らないけれども
試合で相手に勝ちたい
克服できないけれども
理想に近づきたい


私達は
体力的にも
精神的にも
人それぞれ

体質も違えば
感受性も違います


治らない
身体の障害
身体の病気
心の障害
心の病気

治らない
克服できない


落ち込み続けるのであれば

この障害を抱えたまま
この病気を持ったまま

このままで
出来ることはないだろうか

を考える

会社に迷惑をかけている
何とか遅れを取り戻そう
という気持ちはわかります

でも

開き直って
それが許されるのであれば
自分の調子の悪い時には
周りの助けを求め

でも

調子のよい時には
出来る限りの全力でやる

この障害を抱えている事

どん底
とは思いません

身心を病む

という経験をなさった


人間は
歳を取れば取るほど

弱点から崩れていきます

自分の弱点を理解した上で
物事に向き合う

自分の弱点を踏まえながらも
心向きを変えていく

治そう
克服しよう

ということにポイントを置くのではなく

弱点を抱えたままで
ありのままで

自分をどう放っていくのか

にエネルギーを
使ってみてはいかがでしょうか











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