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洋服を作る裏側

洋服は、なぜ高い????なぜ安い???

疑問に思ったことがあると思います。率直に言えば人件費やブランド料、中間マージンの上乗せなどで最終商品に上乗せられプロパー価格になっていくわけです。

【ファストファッッションやスポーツブランドのMADE IN〇〇】

ここで一つ、今現在、ファストファッッションやスポーツブランドなどコストを重視し制作している会社のネームタグには『ベトナム、インドネシア、フィリピン、バングラデッシュ』など発展途上国の生産場所が表記されています。

それは先進国では人件費が高く、発展途上国の安い人件費で縫製、加工をしている為、ネームタグに発展途上国の国が表記されアイテムに付けられています。

しかしながらその人件費の値段たるや・・・約10円(バングラデッシュ)

バングラデッシュの首都ダッカの縫製工場の悲劇をご存知でしょうか?建物にたいしてキャパオーバーに積み上げられた生地、ミシン、人、などに古い建物が耐えきれず崩壊し多くの死傷者を出した事例があります。

これだけでなく、中国の染色加工土壌汚染、化学繊維の薬品やけど、化繊アレルギーにより皮膚病にかかってしまった縫い子さん、ファストファッションの裏側では、途上国の労働環境の酷さや賃金の安さ色々な犠牲のがあり、現在安くコスパが良いと言われ手にしているお手頃の商品はそのように出来ています。


【ブランド品】

ブランド品には、2種類のものがあります。

❶マエストロや職人が手塩にかけて作り上げてきたアイテム

❷そのアイテムをサンプルとし手頃よく中国で量産したもの

近年、その見分けは難しくなっており、7割くらいは後者の中国生産プラスブランド料のアイテムが多いと思います。中国が悪い粗悪というわけでなく、中国で利幅がとれるお利口な商品が作れるというわけです。

方や前者のマエストロや職人が作るものは技術を磨き、感性を磨き、長年の仕事の経験を一つのアイテムに込めた付加価値の高いアイテムになります。

もちろん、生地、服飾付属、糸からボタンまで拘りのものを使い使用し制作していきます。生地の魅了、ボタンの魅力、ディテールの美しさ、繊細さ、を引き出せる能力を職人は持っています。

しかし利幅はとりづらく、日本では近年『職人』では生活していけず職人さんの数が激減しています。


ブランドとは良い製品というイメージが多いと思います。素材、作り、アイデア、形、そしてそれを手にするステイタス

私の個人的な意見として、ブランド品とは手作業や手仕事の物は温もりがあり、作り手のお客様に対する思いがあり、使いやすく、生活や心を豊かにしてくれる物に価値があると考えています。

ブランド品であろうともサンプルを中国で大量に安く量産し、ノルマ作業としてベルトコンベア式で作られたアイテムは、そのアイテムが便利でありカッコよくあり素敵であろうとも心躍る特別なアイテムに感じることがありません。

【結果】

現在では、『コスパ』という言葉が多く使われていますが、コスパの裏では相当数の人々が泣かされ搾取され『コスパ』に消費者が踊らされている時代ではないかと感じます。

ファッションとはどうしてもアナログの手仕事が必要になります。しかし環境問題が謳われる時代に大量生産大量消費型の逆向した生産体制と、低賃金の問題、

魅力あるから購入するのか?安いから購入するのか?生活の一部?ファンだから?少なくとも年間100万トンもの破棄があると言われるファストファッションやファストファッションに似たシステムでアイテムを作り、作り手側を叩いて利幅をとっているブランドがファッション業界をダメにしている原因ではないかと感じます。心の豊かさのかけらもありません。

現在のファッションと呼ばれる一部の裏は人権や命、低賃金の問題の上に成り立っていると言っても良いかもしれません。















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