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南極ではたらく(綿貫淳子)

フォロワーさまの紹介文を読んで、「これはおもしろそうだ」と思い手に取りました。
なにせ私は南極のことは無知です。映画南極物語も見たことがありません。
ただ、家の近くに「極地研究所」と「北極・南極博物館」があり、一般開放をしていた日に子どもを連れて見学したこともあります(当時は一般開放されていませんでした)。
その日は、南極にいる隊員さんたちと映像で交信もしました。
申し訳ないのですが、ピンと来ませんでした。

そういう事前知識しかない私ですが、映像や視覚ではピンと来なかったリアルさが、活字だとリアルさが迫ってくる感覚を感じ取ることができました。年代のせいなのでしょうか。

家族を持っている(母親でもある)女性が料理人として1年間、南極に滞在した記録です。

食料は1年に一度しか補給されません(それも今まで知りませんでした)。たった一度補給された食料を、1年かけてうまく消費しなければいけないのです。

日本を出発するところから帰国するまでのすべてが別世界。水も貴重、ゴミもなるべく出さない工夫を、など、すべてが日本国内の生活と違っていると思うほどです。

一家の女性が1年間家を空ける事に対する葛藤はあったと書かれています。だけど、夢を追う姿はすばらしいと思います。もしも私の子が応募したら(多少の心配はあるけど)思い切り背中を押してあげたいなぁと思いました。

むしろやらないなんて、背中を押してあげない(食い止めようとする)なんて、あまりにももったいない、と思います。


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