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中南米・野球大国。しなやかな思考

皆さまこんにちは。

私は野球が好きです

もちろん日本のプロ野球も好きですが、やっぱりアツくなるのは国際試合です。

国際試合を見ていれば、必ずその選手が普段どのチームに所属しているかが紹介されます。それを見るのがすごく好きです。

野球の国際試合に出ている選手は、結構日本のプロ野球チームに所属している(あるいは過去所属していた)人が多いのです。なんだかうれしくなります。

そして、日本のチームに所属している選手は、結構色々な国から来ていることを最近知ったのですが、野球の場合、強豪国は中南米に固まっているのです。

「なぜだ?」と疑問に思っていたところ、こんな本を発見しました。

各国の事情にかなりのバラツキ

著者が各国を訪問して丹念に野球事情を調べています。かつての名選手、現地の指導者などにも多数インタビューをしていて、それぞれのコメントは実に興味深いです。

中南米は、かなり国の事情がバラツキがあります。特に経済事情はかなりの差があるようです。

とりあげられているひとつである「キュラソー」は、国名ではなく、オランダの一部だそうです。人口はわずか約14万人、経済状態もかなり良好。それでいて野球人口はものすごく多い。この島でスポーツするなら野球しかないようです。国際試合に出場する「オランダ」は、欧州のオランダ人とキュラソー島民の混成チームです。

やっぱりスパルタスタイルとはほど遠い

そしてこの書によれば、これらの国々にほぼ共通しているのは、日本式の練習とは相当の差があることです。

(コーチについて)怒鳴り散らしていてはうまくいかない。大切なのは、子どもたちをリスペクトすることだ。子どもたちを尊重して一緒に話し合うことで、彼らは自分が何をすべきか理解することができる。怒鳴りちらすことには同意できない。子どもたちも俺たちと同じ人間だろ? そう考えたら、一緒に成長していくべきだ。(ベネズエラ。ウィルメル・フェルナンデスコーチ)

ここにいる選手たちは中学、高校を卒業していく。対して、ドミニカ人の選手のなかには読み書きができない者もいる。だから、どうやって野球をプレーすればいいのか、理解も早くなる。理解を早くできれば、早く行動に移すことができる。そうしてプレーの正確性も上がっていく。それが早く、正確に学ぶということだ。(ベネズエラ、タイガースアカデミーのラファエル・ヒル監督)

少年に対する導き方。日本の場合は怒鳴り散らしている場面ばかりが目に浮かびます。

大リーグのスーパースターでもあるフランコ選手は、野球に対する向き合い方を語っていますが、文字を読むだけで勇気が湧いてくる気さえします。

自分の仕事に誇りを持っていれば、辞めたくないと思うはずだ。カネのためではない。その世界のトップに立ち続けていたいからだ。ずっとフィールドに立ち続けられるかは、自分次第だ。(略)才能を持っているなら、必要なのは規律だ。仕事にどれだけの精力を傾けることができるかは、規律が関係してくる。二四時間努力するんだ。野球を信じろ。そういう思考に、終わりはない。

カッコ良すぎる。。。私も仕事に誇りを持とう。。。

この中南米スタイルに影響を受けた日本人のプロ野球選手がいます。そしてそれを公に発信するのですが、それはまた別の機会に書きます。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。