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母校が果たした大番狂わせ

元来不器用で運動能力が低いと自覚しています。そういうタイプのためか、強いチームに対し、個々の力が足りないチームがいかに奮闘するかばかり考えています。結果、大物を倒せたら痛快です。
一般の世間体ではそれはなかなか難しいことです(大企業はどうしても強い)からなおさらスポーツの世界でそれが実現するとうれしい。

私の母校はスポーツ推薦のない一般的な公立校ですが、一度、ジャイアントキリングを目にしたことがあります。夏の全国大会予選でした。

相手は第1シードK。優勝候補筆頭。スポーツの強い高校でサッカー、柔道でも全国クラス。

我が校も地道に駒を進め、ベスト16で第1シード校に挑戦となりました。

たしか1990年だったかと思います(もう30年以上前になるんですね)

「ここまで勝ち上がったんだから応援しに行こう」

ヒマな大学生だった私は八王子の球場へ。

ただ、私が見に行くと、応援するチームがよく負けるので(データを取ったわけではないですが)、「負けちゃったらごめんなさい。負けちゃったらごめんなさい」と唱えつつ、最初から見に行くことをあえて避けて到着しました。

スコアボードを見たら、

勝っている…

初回に大量得点を挙げ、相手チームが少しずつ点差を縮めている展開。でも勝っている(ビビる私)

たしか一点差か二点差で最終回。

そしてツーアウト

さらにツーストライク

そして、味方投手が投じた球を相手選手が見送る。

一瞬、時が止まる(時が止まるという感覚を初めて感じました)

ストライクのコールがあって、我がチームのスタンドは狂喜乱舞しました。

聞いたところでは、相手校は次戦で優勝候補と対戦することを予測し、この日はエースを先発させなかったようでした。それでも大量点を取れたことはすごいのですが、最終回に出て来た背番号1は、「違うボールを投げているんじゃないの?」と思うくらいの重い球でした。彼が最初から投げていたら、手も足も出ないと思いました。

しかし、この1勝は紛れもなく大番狂わせでした。


イラストは、イラストACさんから使わせていただきました。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。