見出し画像

じゃあいったいどうすればいいの?と思ってしまう私はまだ……

こちら、本が大ヒットした上、映画にもなったようですが、前回も書いたように、数時間同じ場所で一点を凝視する習慣が10年以上なく、その耐性がないため、本を読む事にしました。

「小説」であり、フィクションの体裁をとっていますが、エビデンスがところどころに散りばめられていて、「現実社会の中にいるごく普通の女性とその家族の実態」が浮かび上がっています。

先進的な制度改革に、国民の意識と社会の構造が追いついていかない。

(「解説」より)

制度改革が先にあるだけでも、彼の国よりマシな気もしますが(とはいえ省庁を設置すれば「天下り先が増えただけ」と批判の的にもなるわけで)。

埃のように小さな差別の実態をくまなくかき集めたこの本

(「評論」より)

似たような体験をした多くの女性が、「もっと大変な人たちはいくらでもいる(いた)。そのくらいで文句を言うな」と言われておしまいだった(←訳者あとがき)

(「訳者あとがき」より)

といった事柄が、「声をあげてもいいんだ」と変化した。そのこと自体が大きな変化(第一歩)である、と。

とはいえ、私自身はこの本を読み終えて「じゃあいったい私は個人レベルとしてどうすればいいの?」と思ってしまいました。話を聞くだけでもあまり意味がないようだし、いろいろこちらがやっても「手伝い」レベルからはいつまでも脱却できない(ていうか、レベルが低すぎるので手を出させてもらえない)。つまり、

この本を読んだすべての人がともに考え、悩むことからすべては始まるだろう

(「訳者あとがき」より)

ということなのですね。。。う〜ん。


#これからの家族のかたち

この記事が参加している募集

読書感想文

これからの家族のかたち

至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。