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私達が、会社を潰した(2、引き金)

前に勤務していた会社が消滅してから5年以上が経過しました。
今から5年と1ヶ月ほど前の事を、以前紹介しました。


「謎の文書」の問い合わせ

こんな状態がしばらく続いていましたが、月が明け、事態は急展開を見せました。

ほとんどの取引先からほぼ一斉に「これはどういう事だ?」という問い合わせ連絡が入りました。
メールに添付されていたのは、
「債権譲渡通知書」
取引先が本来弊社に支払うべきお金を、別会社に払ってください、という内容でした。
「うちらの収益が、まったく見たこともない会社に? これじゃうちがつぶれるよ! というより、これまでもらえていなかった給料はどうなる?」
と、全社員に「?」マークが浮かぶ事態です。

私たちは社長に詰め寄ろうとしました。ところがその社長が数ヶ月前から徐々に会社に来なくなっていました。来てもすぐに帰ってしまう感じで、来たらとにかくつかまえなければ、という状態がしばらく続いていたのです。
時期をほぼ同じくしてか、私が不在だったときに、それまでに見たことのない人が会社に来て「◯◯はいないか!」(◯◯は社長の名前で、そのときは社長が不在)とすごんだそうで、当時いた社員たちは「怖かった」と口をそろえて言っていました。
それはともかく、社長がフラッとあらわれましたが、「皆さんに話がある」と、見たことのない弁護士を連れて話を始めました。
次の日には、

また違う人(経営顧問?とかコンサルタントとか書いてある名刺を持っていました)を連れてきました。

そして、宣告

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熟成下書き

至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。