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意外! これはビジネス書

この本、M1で優勝する前に出版されています。

半分ぐらいは、ひどいエピソードです。

しかし、よく読んでみると、自分たちサラリーマンの仕事にも通じている考え方が随所にみられるのです。


渡 辺 発想一発勝負で生まれたネタって普遍的で、いま見ても十分、面白いからね。大事なことはその発想にいつ、気づけるかなんだよね。
長谷川 たしかに、まず最初は「気づく」ことで、今度はそれを基に自分のスタイルを「築く」ことなんだろうね。ただ、今だからそう思えるけど、これがうまく理解できないのが若さなのかな。
渡 辺 「気づき」まで時間がかかっても、そのあとの「築き」が楽になるかもしれないし。最初から気づける人も、そりゃいるかもしれないけど、大部分の人、特に若い人には時間がかかるんじゃないのかな。
長谷川 でも、気づくまでの経験は決して無駄にならない。というより、無駄にしてはいけないよね。

私の場合は、気づくこと自体が相当遅い。そこがいきなり致命傷ではあります。でも「気づく」を「築く」に昇華させるということは非常に重要。これはいい言葉だと思いました。


渡 辺 オレが思っていること=面白いこと、がうまくお客さんに伝わっていない。もっと分かりやすくしないとダメだな、ということ。
長谷川 ボケやツッコミのワードとか、間も大事なんだけど、まずウケない人に共通しているのは「伝わっていない」ということなんだよね。(略)ボケやツッコミにほんの一言そえるだけだったり、言う順番だったり。あるいは主語が抜けているとか、そうしたところを見直せば、お客さんには伝わるよね。

これは強く思い当たりますね。なんでこの人には伝わらないんだろう、と思うこと多々あります。「言う順番」や「何かが抜けてないか」、それを補えれば結構伝えられるのかもしれません。


長谷川 漫才には演者の人間味というか、人生が乗っかっているんだと思った。テレビでやる時は、3分か4分のネタでも、そこに演者の背負ってきた人生が加われば、より深みが出せるんだなと(後略)

そう思い至るまでのプロセスは本書をお読みください。

仕事においても、「自分の人生が乗っかっているんだ」と思えるようなやり方を貫きたいなぁと思いました。


#読書感想文 #くすぶり中年の逆襲 #錦鯉 #長谷川雅紀 #渡辺隆 #M -1グランプリ


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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。