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ノマドランド 感想

※軽微なネタバレを含みます 映画『ノマドランド』観た アカデミー賞最有力候補との噂&既に金獅子賞、ゴールデングローブ賞を獲っている映画。監督はクロエ・ジャオ、主演フランシス・マクド―マンド。これ観終わってから知ったのだけれど、メインの2人以外の出演者は実際にノマドとして暮らしてる一般の人たちみたいです。全然気付かなかった……。個人的に一番ぐっと来たのはノマドのおばあさん、スワンキーが昔見たアラスカの景色を語るシーン。ヘラジカがいて、大きな川をカヤックで進むと崖一面に燕の巣が

    • 4月11日

       4月11日って何の日?と聞かれて何かパッと思いつく人はどのくらいいるだろう。私も特に思いつかなかったので調べてみたところ、4月11日は中央線開業記念日、メートル法公布記念日、ガッツポーズの日らしい。あとは詩人の金子みすゞの誕生日らしい。おめでとうございます。アポロ13号が打ち上げに成功した日でもあるらしい。おめでとうございます。  そしてこれがこの記事の本題だが、4月11日はイスラエルである裁判が開廷した日でもある。ナチの親衛隊でユダヤ人移送問題の責任者だったアドルフ・ア

      • あなた自身を一分間で表現してください

        長い前置き  今ちょうど就活生なので、朝井リョウ原作の映画『何者』をアマプラで観た。この映画が公開されたのは2016年、もう5年前だ。当時六本木の森アーツセンターにマリー・アントワネット展を観に行ったとき近くの映画館前に『何者』のデカいポスターが大量に貼られていて、高校生だった私は就活絶対したくないよやだよ~~と怯えていた記憶がある。  当時は相当話題になったし、『何者』が就活のお話ってことはたぶん知ってる人が多いはず。私もそれは知っていて、だからこそ今まで観る気にならなか

        • 推しを訪ねて三千里 ①パリ中編

           前編を書いてからなんと10ヶ月も経ってしまいました。何たる怠惰!既に旅行から1年以上経っているので記憶が薄れてきまして、危機感に駆り立てられ続きを書くことにしました。 ~前回までのあらすじ~                          ルーブル美術館のダ・ヴィンチ生誕500年記念の企画展を目当てにパリに旅行に行くことを決定。無事に現地到着、迷いながらもルーブルの入り口にたどり着く。  ルーブル美術館の入り口は中庭にあるお馴染みのガラスのピラミッドで、ここからエスカ

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        • 旅行記
          2本

        記事

          緑のケーキ、憧れの味

           緑のケーキが食べたい! 人が食べているものが美味しそうに見えるのはこの世の真理だけれど、それが自分の知らない食べ物だったらなおさらだ、と思う。子供の頃に読んだ絵本の中に出てきた美味しそうな料理やお菓子のイラストは、今でも鮮明に思い出せる。  ナルニア国物語のターキッシュディライト、赤毛のアンのいちご水、長靴下のピッピのジンジャークッキー、クリスマスプディング、アップルシュトゥルーデル、収穫祭のターキー、などなど。本や映画に出てくる珍しい食べ物はいつだって特別で、キラキラ輝

          緑のケーキ、憧れの味

          推しを訪ねて三千里 ①パリ前編

           せっかく時間が沢山あるので、なんだかんだで書けていなかった旅行記をこれから少しずつ書いていこうと思う。第一回目の今日はパリ。ノートルダムの火災から今日でちょうど1年だったので。  今年の1月17日~20日の3泊4日でパリに旅行してきた。留学先のポーランドから週末を利用しての旅だ。日本からだと直行便でも15時間半はかかるパリも、ポーランドからはトランジットの待ち時間を含めても4~5時間ほどで着く。飛行機に乗っている時間はあっという間だった。  今回のパリ行きの目的は、ルー

          推しを訪ねて三千里 ①パリ前編

          ミニシアターのはなし

           今回はタイトルの通り、ミニシアターについて書いていこうと思う。ここで言うミニシアターとは、小規模な映画館のことだ。TOHOシネマズやイオンシネマ等、大手映画会社の直接的な影響下にない独立的な映画館を指す。NPOや個人、地元の小規模事業者が経営している場合がほとんどだ。大きな商業施設の中に入っているのではなく、街中にあるレトロな映画館のイメージ。  ミニシアターの特徴として、館の規模が小さいことに加え、上映作品のラインナップの独自性が挙げられる。いわゆる普通の映画館、シネマ

          ミニシアターのはなし

          100日後に死ぬ留学生

           なんだこのタイトル、と思われるかもしれないが、分かる人も多いのではないだろうか。「100日後に死ぬワニ」という最近話題のTwitter漫画が元ネタだ。これは100日後に死ぬワニの日常の漫画を毎日淡々とアップする企画(?)で、コンセプトとして中々興味深い。気になる人はTwitterで検索してください。  とはいえ、これはワニを宣伝するためのnoteではない。  私は2020年3月18日現在、ポーランドに留学中の身だ。昨年9月末にこの国に来て、2セメスター、つまり一年間の留

          100日後に死ぬ留学生

          役に立たないものたち

           役に立つ、ってものすごく幅の広い言葉だと思う。便利、実用的、貢献する、いい仕事をする、等々。チラッと辞書を見てみると、多くの意味が並んでいる。基本的にはポジティブな意味の言葉だけれど、ある言葉と結びついた「役に立つ」が私は何だか好きじゃない。 『社会に出てから役に立つ』  俗っぽく言えば「金になる」。このフレーズが、やっぱり好きじゃない。というか嫌いだ。色々と理由はあるんだけれども、一番大きいのは、これが私の好きなものを否定されるためによく用いられてしまう概念だから、だ

          役に立たないものたち

          アウシュヴィッツが降ってくる?

           まず、先日行われたアウシュヴィッツ解放75周年式典でのMarian Turski氏のスピーチについて。彼のスピーチが大変素晴らしかったのですが、特に„Nie bądźcie obojętni"(無関心になってはいけない)というフレーズが何回も、印象的に登場します。何に?歴史に、歴史に関する嘘に、歴史の政治利用に。少数派への差別に、法の歪みに、権力の暴走に。第11の戒め(ユダヤ教の十戒の最後に加えるもの)としてロマン・ケント国際アウシュビッツ委員会長が5年前に述べた言葉の引用

          アウシュヴィッツが降ってくる?

          1月27日って何の日?

           1月27日って何の日?と聞かれてパッと何か思いつく人はどのくらいいるのだろうか。何かあったっけ?と思う人が多いと思うし、私もそのうちの一人でした。一年のうちほぼすべての日に何かしらの行事や記念日が設定されていて、ネットで調べればいくらでも見つけられる時代ですが、この日は特別な日だといえると思います。 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」。1945年1月27日、ソ連軍によってアウシュヴィッツ強制収容所が解放された日で、2005年に国連総会で採択された国際デーです。今年は

          1月27日って何の日?

          友のすなるnoteといふものを

           最近時間を持て余し気味なのと、友達がやっていて楽しそうだったのでnoteを始めてみることにしました。自分の好きなことについて、気が向いたときに何か書こうと思います。  博物館や美術館に行くこと、旅行、読書が特に好きですが、最近アマゾンプライムの会員になったので(あまり詳しくはないですが)映画も好きです。私が旅行に行くと何故か毎回トラブルが必ず起きるので、取り敢えずは旅行記でも書いてみようかな~と。  ちなみにトップの写真は御茶ノ水にあるニコライ堂ですが、特に意味はないで

          友のすなるnoteといふものを