四という漢字

「四」という漢字の象形はまるで、縊死を選んでぶら下がった者の足を、窓から見ているかのようである。その足は、苦しんでいる最中の躍動さえ感じさせるのだが、それこそ「死」の足であるというのが実に興味深い。

そういえば夢十夜の第「四」夜は賽の河原みたいな風景だったなと思い出した。そこで、十夜読み直すと、どの夜(の夢)も「死」の気配が充満しており、別に第「四」夜だけに限った話ではないのだなと、このとき始めて気がついた。

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