夜雪

イラストや文、そして漫画🐥

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  • オルゴールの鳴る小箱

    私のお気に入りのnoteが集められています。

  • てのひら小説

    短編小説やショートショートなどが集められてます。

  • 夜雪エッセイ

    今まで書いたエッセイをまとめました。

最近の記事

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コクーン・コンプレックス

梅雨入りもとっくに始まったので、最近は雨の日が多い。 私は雨の日が苦手だ。お出掛けも傘をささないといけないし、洋服も濡れるし、何より髪の毛がうねるうねる。元々くせっ毛なので毎日せっせとヘアアイロンでまっすぐにしてるのだが、雨の日だと外に出てものの5分で元に戻る。うねうねに戻った前髪を触りながら、はぁーーーと深いため息をつくまでが雨の日のローテーションだ。 ならなぜ『雨の日が嫌い』ではなく『雨の日が苦手』と書いたのかというと、私は『雨の日が苦手であるが、同時に雨の日が好き』

    • たまごの小箱をそっと閉じる

      noteは不思議な箱だった。 その小さな箱は、 赤色だったり、白色だったり 丸かったり、四角かったり。 noteを作る人そのものの形をしていた。 箱を開くと美しい旋律が耳に入ってきた。 箱は開く度に違う音が流れた。 6月に初めてnoteを作って、 少しずつ色々な人が私の箱を開いてくれた。 感想を書いた紙を箱に入れてくれた人もいた。 すごく嬉しかった。 そしたら他の人の箱も見てみたくなった。 その人の箱は なんだか、まんまるくて白くて 本当に『たまご

      • noteありがとう

        いつもnoteを読んでくださっている皆さんこんばんは。 実はこの度noteを閉じさせてもらうことにしました。 3ヶ月という括りもちょうど良いので、このタイミングで終了とします。 3ヶ月という短いのか長いのかわからない期間でしたが、noteから色々と得たものは書ききれません。 私のnoteを褒めて下さった方 本当に心の支えになりました。 小説は今後も別の形で頑張っていきます。 今までありがとうございました。 夜雪

        • だいじな美術品

          noteを始めて明日でちょうど3ヶ月になります。 noteを始める前と今とでは本当に色んな事が変わりました。そして、その期間を通して素晴らしいメンターさんや戦友もできました。 つくづくnoteをやってみて良かったなぁ、と思います。 たかが3ヶ月、されど3ヶ月。 そして、そんな3ヶ月を通してひとつ気づいたことがあるんです。それは noteはひとりひとりの人が作った『たったひとつの美術品』なんだということ。 『美術品なんて』と大げさな表現かもしれないけど、私は心からそ

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        コクーン・コンプレックス

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        • オルゴールの鳴る小箱
          37本
        • てのひら小説
          14本
        • 夜雪エッセイ
          32本

        記事

          今日作家の先生に小説の推敲をして頂きました。先生の眼光は鋭く厳しく、とても温かかったです。どんなに苦しい事があろうとも、良いものを産み出さなければならない小説家の覚悟についても教わりました。先生から頂いた金言はしっかり栞に挟んで、たびたび見返そうと思います。

          今日作家の先生に小説の推敲をして頂きました。先生の眼光は鋭く厳しく、とても温かかったです。どんなに苦しい事があろうとも、良いものを産み出さなければならない小説家の覚悟についても教わりました。先生から頂いた金言はしっかり栞に挟んで、たびたび見返そうと思います。

          鈴のついたnote

          私は神社が好きだ。 親が信心深くて、毎月自動車でお参りに行っていたというのもあるが、神社に来るとやはり心が落ち着く。 境内のお賽銭箱の真上には大きな鈴がついていて、鈴の下の紐を引っ張ると『からん、からん』という乾いた音色がする。 noteにも『鈴のついたnote』が存在していて、私はたまにその本を手に取る。 ◇ 私にとっての『note』という存在は、結構日々目まぐるしく変わっている。 竜宮城のように、きらびやかで美しく

          鈴のついたnote

          月はぺたんこでなく、裏側は永遠に見せない

          月の裏側が見えない理由をつい昨日知った。 知ったきっかけは『そういえば、月の裏側って見たことないなぁ』という安易な好奇心からであった。 こういう時、グーグル先生は本当に頼りになる。ものの数秒で問題は解決した。 調べた情報によると 月の裏側が見えないのは、月の自転周期と公転周期が同じで、つまり月が地球を一周する間に、月も1回転しているから という事らしい。 なんとなく、絶対に後ろ姿を見られたくない女性がぐるぐると回っている姿が頭に浮かんだ。 要するに、月は地球にあ

          月はぺたんこでなく、裏側は永遠に見せない

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          シュールっていいよね

          ただただ笑顔になりたい時に見てます(^^) 彼らの世界観が大好きです。

          シュールっていいよね

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          とき子と鉄瓶 (後編)

          今年の春一番は台風のような突風であった。 とき子の家のガラス窓は、何度も風に叩きつけられ、その度に木枠がガタガタと震えていた。 とき子は手慣れた手付きで着替えと石鹸と文庫本3冊を紙袋に入れると、それを持って立ち上がった。 玄関の引戸を開けると、湿り気のある生暖かい風がごうごうと吹き荒れていた。 暴風に煽られながら、南風特有のやさしい温かさが春の訪れを知らせてくれているようで、とき子は少し心安らいだ。 小さな海町から電車で数駅先の場所に、鈴子の入院している病院があった

          とき子と鉄瓶 (後編)

          夏が冷めていく

          飲み物を切らしてしまったのに気がついて、近所のコンビニまで行こうと外へ出た。 ドアを開けるとひんやりとした風が私に覆いかぶさってきた。 軽く身震いをしながら、私は秋の訪れをしっかりと受け止めた。 涼しい風も、鈴虫の一定音も、沈んだ空気も、全て秋へと誘導する道標のように見える。 あんなに楽しみにしていた夏も、ほとんど何もせずに終わってしまった。 残ったのは、うっすら日焼けをした手の甲だけ。 冷たい風を体に浴びながら、熱を持っていた夏がどんどん冷めていくのがわかる。

          夏が冷めていく

          とき子と鉄瓶 (前編)

          『とき子さん、鉄瓶を成仏させてあげてね』 それが母と交わした最後の言葉だった。 ◇ 『母さん、それだけでは何の事なのかわかりません』 とき子は仏壇に向かって話しかけた。 正座をしているとき子の目の前には、例の鉄瓶がちょこんと座っている。 鉄瓶は、座布団の上に置かれていた。 母の骨納めも終わり、全てがようやく片付いた時に、とき子はあの遺言らしき言葉を思い出したのだ。 『これをいったいどうやって成仏させるのでしょうか』

          とき子と鉄瓶 (前編)

          チラシの裏の宇宙

          最近、物を書くのがまた少しだけ楽しくなってきた。 エッセイを書くにしても、小説を書くにしても、とにかく夢中で書けている気がする。 まっすぐに自分が書きたいものをただ書き綴る。そして、書き終えると『あぁ、書いたぁ』と言いながら、床にごろんと横たわる。その時の何ともいえない達成感は、しずしずと心に小さい星たちを降らせる。 なんだか懐かしい。この感覚。 あ、そうだ。昔チラシの裏に絵を書きなぐってた時のあの気持ちだ。 ◇ ま

          チラシの裏の宇宙

          可愛いイラスト

          可愛いイラストを描く『ぷっちょ』ちゃんがリクエストを描いてくれました。 ドラミちゃんとメロンパントコンペイトウのお花|ぷっちょ #note https://note.com/kujira8/n/nd3c817530c2f 嬉しい(T-T) ぷっちょちゃんありがとう。

          可愛いイラスト

          にんじんさんへ

          秋の空気は少しだけ黄色くて、空も黄味がかった水色になってきました。 冬よりも秋の方がさびしく感じるのはきっとそのせいなのかな。 久しぶりに東京タワーに行って、上から東京の町並みを見てきました。 ジオラマのようなおもちゃの町が、ネジに巻かれてせっせと動いてるみたいで、優しい気持ちでそれを眺めてました。 もの思うことがあって、しばらくnoteから距離を置いておりました。 noteを書く時は『のびのび、たのしく、健康に』がモットーなので、何となくそこから逸れていってるよう

          にんじんさんへ

          じゃがいもの気持ちになる🥔

          じゃがいもの気持ちになる🥔

          私はぼんやりとまどろむのが好き。2355というテレビ番組を見ながら別の世界にチャンネルを合わせる。眠る時と夕暮れ時は人が違う生き物になる気がする。まどろんでくるのがその合図になる。昼間トコトコ動いてる人たちはきっと気づいてないのだろう。私は知ってる。だからまどろむのが好きなのだ。

          私はぼんやりとまどろむのが好き。2355というテレビ番組を見ながら別の世界にチャンネルを合わせる。眠る時と夕暮れ時は人が違う生き物になる気がする。まどろんでくるのがその合図になる。昼間トコトコ動いてる人たちはきっと気づいてないのだろう。私は知ってる。だからまどろむのが好きなのだ。