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増殖するうさぎ

 ほとんどメモ。ツイートでも良い気がしたけどこちらの方が後から自分が見つけやすいので。

 5th anniversary live SYMPHONIA DAY2の後半、月ノ美兎のソロステージにて披露されたのは「ラビットパニック」。美兎ちゃんが好きだと公言しているササキトモコさんが作った曲だ。このライブで聴くまで知らなかった曲だった。彼女の選曲はいつも意味を感じる。自分とその曲に通じる部分を見出したうえで、自分がその曲を歌うことで生まれる面白さを見つけた上で披露してくれる。MCでも触れられていたが、2018年から現在までの間にあった自身のバズり、そしてVtuberやにじさんじが流行りのモノになるまでといった経験とこの曲の歌詞に類似性を見た、という。

 パフォーマンス中にはモニターの映像にうさ耳姿の出演ライバーが登場したり、バンドメンバーがいつの間にかうさ耳をつけていた。そして、彼女が事前に告知していた「白のペンライト」の使い道。観客に頭の上に、うさぎの耳の様に掲げて欲しいと呼びかける。すると目の前は一面の白に変わり、会場いっぱいのうさぎが現れた。

 ソロライブの月ノ美兎は箱の中、そして今回と言い、画面ごしの方が大きく、快適に、綺麗に見え、さらにはライバーカメラによって推しの一挙一動が会場でなくても見れてしまう今のライブにおいて「会場に来た人だけが味わえる付加価値」を高めるステージを作る人なのだと改めて思った。
 5年間で何倍もの規模に膨れ上がったにじさんじという箱とファン、その表現としての増殖する兎の一部を観客が担うことで、ペンライトを振る一体感よりひとつ上の体験をもたらしているように感じる。現に私も会場であのうさぎ達の、彼女の演出の一部になりたかった、ときちんと悔しがっている。それと同時に次に彼女がステージに立つのが更に楽しみになっている。本当はこのライブやにじフェス全体について沢山書きたいことはあるが、ひとまずこのことを記すのみにさせてもらう。


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