774

類を見ないほどの一般人

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最近の記事

闘病日記(20230417)

ずっと怒っている。怒りに支配されている。 何にも向けられない怒り、やるせなさ、自分が置かれている状況にも、それを外から見ているだけの奴らにも本当に腹が立つ。 実家で預かっている間に息子が足を怪我したそうだ。 それを聞いて、良い加減にしろよと思った。 私の大切な存在に、これ以上辛いベクトルの感情を与えるな。ギプスが外れるまでそのまま実家が息子を預かるそうだけど、有難くもなんともない。 そもそも私がしたくてたまらない息子との生活をお前らが代わりにやってしまっているのに、何を感

    • 闘病日記(20240409)

      勘弁してくれマジで。勘弁してくれマジでとしか言えないよ。 3月に遺伝子の数値が異様な値を叩き出し、めでたくたった2ヶ月で再発となってしまった私の白血病は、もう抗がん剤が効かないってんで次のステップである移植に進むことになった。 4月からまた隔離病棟に入院して、移植までの繋ぎとして寛解導入の化学療法をやっている。もちろん移植にはドナーが必要で、とりあえず妹が検査してくれることになった。 骨髄のシステム的に、姉妹であれば25%の確率でフルマッチ、50%で半分一致、25%で全

      • 殴るように書く

        全然今でも闘病中だったんだと思い出させてくれる通院。毎月本当にありがとう。健常な心を返せ。 別にめちゃくちゃ悪くなっているということは無いんだけど、それでも結果だけ見ると超微悪化みたいな感じに見えて、また落ち込んでる。 まあ数値だけ見ると今も普通の血液値であることに変わりはないんだけど、それでも当社比でほんの僅かでも翳りが見えるとたちまち心も翳ってしまう。 慣れることは多分無い。 この緊張と常に共に生きていくんだ、あーやるせねーよー。 夜は色々考えてしまう。 おばあちゃん

        • 日記(20240211)

          闘病していない日記が書ける喜び。いつまでも噛み締めていたい。 私は現在育休中だけど、配偶者も私の闘病がいつまで続くかわからないってんで8月まで育休を取ってる。 だから今の私たちは毎日が日曜日状態で、毎日家族で遊んで過ごしている。財政難ではあるけれど、それよりも穏やかな日々を家族で過ごせる喜びのほうが大きいので、心の収支はかなりプラスになってる。 日々子どもと公園に行ったり、料理をしたり、散歩をしたり、たまに美術館に行ったり、音楽を聴いたり、一緒に本を読んだり、ワークショップ

        闘病日記(20230417)

          死んだと思ったから(闘病日記の終わりに)

          生きてる。 当然のことみたいだけど、全然当然ではない。 ありがたいことに背負っていた病気が寛解扱いになり、入院も解けて、通院に切り替えてもらえることとなった。 久々のシャバの空気はすぐに体に馴染み、子どもと遊んだり料理したり買い物したり、もう入院中の生活がどんなものだったか思い出せないほどに、こちらの生活が「日常」になった。 それでも日々、子どもの顔を見たり、話しかけてもらったり、出来ることが増えたのを知ったり、そういう嬉しいことが一つあるたびに、これが最後かもしれないと

          死んだと思ったから(闘病日記の終わりに)

          愛でぬりつぶせ

          『愛でぬりつぶせ』ってすごい良いタイトルだと思う。この世にある全ての曲の中で一番良いタイトルなんじゃないかとすら思う。 チバユウスケが亡くなっても、ありえないくらい普通の日々を送っている。 だけど発表されたばかりの訃報を知った時、同時に目に入ってきたR.I.P.には心底辟易した。 普段はそういうことを思うタイプではないんだけど、今回の訃報があまりにも大きなものだったせいでアウトプットされる感情も増幅してるのかもしれない。 手癖で何度もSNSでの個々人のR.I.P.を見た

          愛でぬりつぶせ

          天使だったのかも

          徒然なるままに娘のことをnoteに書いたあと、娘が元気に成長してくれたら書こうと思ったことがあった。 それが、娘ってもしかして天使なんじゃないか、ということ。 スピリチュアルな目で見ないでほしい。 当時は私の病気の都合で娘を早産し、娘にたくさんのリスクを背負わせた責任についてばかり色々考えていた。 だけど当時よりほんの少しだけ余裕の持てるようになった頃、逆に娘が私にくれたものについて考えることが出来るようになった。 いきなり下世話な話だけど、娘のことは一発で妊娠した。

          天使だったのかも

          闘病日記(20231110)

          最後の抗がん剤が終わり、血球も下がった。 あとはいつも通り上がるのを待つのみなんだけど、ラストクールなだけあって上がりはめちゃくちゃ悪い。 熱が出ないように、菌が入らないように、そして何より痔にならないように。注意しながら安静に安寧に過ごせますように。 めでたい話題とめでたくない話題があって。 まずめでたい話題を。 血液検査の数値からすると、現在の状態としては寛解を維持出来ているらしい。 これは相当にありがたく、それが完治では無くても、一旦病気から解き放たれた気持ちです

          闘病日記(20231110)

          闘病日記(20231029)

          闘病日記って今更ながらめちゃ嫌な題だな。 闘病してる日記だから間違ってないんだけど、なんか字面から苦しみの煮凝りって感じがする。 前もどっかに書いた気がするけど、治療そのものはそこまでつらくない。 副作用で気持ち悪くなったり、免疫の関係で熱出たりはもちろんあるけど、それ自体は別にって感じ。体調悪かったら一人で大人しく寝てられるし、悪阻の時坊ちゃん相手しながらゲロ吐いてたやつの方が全然しんどかった。 つらいのは圧倒的に精神で、治療が効いてんのかどうだか最後までわかんないとか

          闘病日記(20231029)

          真空ジェシカの巨乳デブちゃん

          治療にそれなりの結果が出たので、またこうして日記を書いたりしょうもない娯楽に手を出したりしている。 最近は色んな娯楽を一周して、真空ジェシカのことをもっと好きになった。 真空ジェシカは唯一、私が以前から担当ラジオ『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴き続けている芸人で、真空ジェシカきっかけでハマったお笑いもたくさんある。 彼らがやっているギガラジオ(YouTubeにあがっている別の配信ラジオ)をstand.fm.で聞けることに気付いたことが大きく、ストックを遡って毎晩聞いて

          真空ジェシカの巨乳デブちゃん

          闘病日記(20230919)

          先週から発熱している。 しかもいつもの発熱とは違い血液から菌が検出された、菌由来の発熱だ。 首のカテーテルの傷から菌が侵入したのではないかという予想が立てられ、カテーテルが抜かれてしまった。一度目の入院の時のように腕から都度ルートをとる点滴に変わる。 これがめちゃくちゃ痛い。 本当に痛い。首の点滴を抜かれてから3日経ったが、3日とも痛すぎて泣いている。 点滴の滴下時よりも、その前後に看護師さんがシリンジで流す時の圧が、腕が切開されてるんじゃないかというほど痛い。 なんでこ

          闘病日記(20230919)

          闘病日記(20230828)

          またちょっと良くない結果が出て、またちょっと良くないメンタルになっている。いい加減にしてくれという気持ちだ。 心が体に裏切られ続けている。 どうしてこんなポンコツ体を背負って今まで生きて来れたのか、もはや不思議だ。 今回は体の中で起こるべきことが、想像していた以上に遅すぎるスピードでしか起こってくれない、みたいなことで立ち止まらされている。 イレギュラーだが、明日もう一回髄液を取る。 そこにそれなりの細胞があればまた治療を再開することができる。かもしれないとのこと。 も

          闘病日記(20230828)

          マユリカに助けてもらうなんて

          白血病になった。 それはそれは急なことだった。 昨年末、息子の胃腸炎がうつってゲロを吐くようになったと思ったら実は妊娠していた時のように、妊婦だから身体がめっちゃ疲れるわと思っていたら実は白血病になっていた。 治療の道筋が見えてきた今でこそ病気について笑えるようになってきたが、告知当時の私はずっと心が壊れる5秒前みたいな状態だった。 白血病の治療は性質的に、抗がん剤の効果があったかどうかは最終日に骨髄をチェックするまで分からない。 そのため治療中は「これで本当に良くなる

          マユリカに助けてもらうなんて

          闘病日記(20230809)

          すっかり治る気でいる。 それ自体は別に悪いことではないんだけど、また前回みたいにちょっと心乱すようなことが起こると期待していた分さらに落ち込みそうな気がする。 そういう意味で期待しすぎないことは大切だと思うけれど、でもめちゃくちゃ体調は良いし、血球も前回とは比べ物にならない速さで上がってきている。 このまま今回も成功して、次もその次もサクッと成功して、簡単に寛解をもらって、長い夏休みをもらっただけだったねなんて言えるようになりたい。というかそんな未来をすでに想像してしまってい

          闘病日記(20230809)

          徒然なるままにうみちゃん

          ようやく生まれてきた子どもについて、ちゃんと向き合って色々書けるくらいの精神になった。 告知当初は自分の病気のことも辛かったけど、そんなことよりお腹の赤ちゃんだった。 結論だけ先に言うと、28週0日で出産。 女の子で、出生体重は1128g。 扱いとしては早産、極低出生体重児になる。 現在、生後50日前後で酸素が取れ、エグいほど順調に育っています。本当に本当にありがたいことです。生きていてくれるだけで、本当に本当にありがたいことなのです。 そもそも早産になった原因は、母体で

          徒然なるままにうみちゃん

          気持ち悪さとサンドイッチの夢

          今日で抗がん剤の点滴は終わり。そしてとても気持ち悪い。 言うまでもなく副作用なんだろうけど、相変わらず耐えるしか選択肢が無いのに辟易する。 まあそうは言っても、こんなことで治ってくれるなら全然耐えるんですけど。つわりと違って終わりがちゃんとあることも分かってるし。結果が見据えられるなら、大きな意味で過程はまったく辛くない。 とはいえ気持ち悪いのは本当で、食用不振や腹痛、あと口の中のまずさが今のところキツい。 特に口のまずさは前回より酷い気がする。 口内がまずくなった時放り込

          気持ち悪さとサンドイッチの夢