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認定資格試験 ICF Credentialing Examに合格するためのヒント…

ICF(国際コーチング連盟)の筆記試験クレデンシャルエグザム(Credentialing Exam)に先日無事合格することができました。2022年の改定以降、試験内容がグッと難しくなった、と言われているこの試験ですが、実は2週間前にも1度不合格になりまして、その時は合格点まで3点足りない…という悔しい思いをした一方、その時は回答していても手応えがありませんでした。その後改めて学び直した結果、2度目の挑戦で合格することができました。

回答の公開がなく、何が正解かの情報がないため、どうやって対策を打つべきかに困っている方も多いため、何度も不合格を繰り返し沼にはハマってしまった人も私の周囲ににはちらほらいらっしゃるのですが、私なりに合格するためのコツとポイントをまとめましたので、誰かの参加になれば…と思っています。

まず必ずやること

当たり前のことですが、ICFが出している倫理規定をコアコンピテンシーをしっかり深く理解することがまず初めの第一条件です。これをしっかり読み込み、何が書かれているのか、ICFが重要視コンピテンシーのポリシーはどのようなものなかをすべて理解する必要があります。
ICF倫理規定
ICFコアコンピテンシー
これからお伝えするポイントは、上記の倫理規定とコアコンピテンシーをしっかり読み込んで理解したという前提でお話を進めていきます。
※ここから先はすべて私の個人的分析と主観を元に明記しますので、以下の詳細をどこまで参照されるかは個人の責任としてください。

勉強の進め方

①ICFのYouTube解説を見る
ICFコアコンピテンシー動画
ICFがオフィシャルで公開している動画です。各コンピテンシー1~8までをICFのメンターコーチたちがポイントをかいつまみながら解説してくれています。コアコンピテンシーをすでに読み込んだ方はお気づきかと思ますが、各8項目に明記されている内容が多岐にわたっていますが、動画を視聴することで、各コンピテンシーの中でも最も重要視されている基本の考え方が何なのかを深く理解することができます。これが(この後詳細を記載)回答を選択する際の判断基準として、私はとても役に立ちました。こちらの動画は英語ですが、英語が苦手な方は字幕のアプリを入れるなどして、しっかり視聴することをお勧めします。

②問題例で雰囲気を知る
ICFがオフィシャルで公開しているサンプル問題があります。
まずはこれを回答してみましょう。問題はお題に対して4つの選択肢が与えられます。その中からベスト(最も良い)な回答とワースト(最も悪い)な回答を選ぶという形で進みます。

③シュミレーション問題
こちらはオフィシャルのものではなく、冒頭の注意書きにもありますが、何度か受験した人が、記憶をたどりながら似たようなシュミレーション問題を作成したものです。ちなみにワースト(最も悪い)回答の正誤については、私も理解できない部分が多く、あまり参考にならないと考えています(こちらの冒頭でも注意書きされています)。一方で試験の雰囲気を味わえたり、実際にシュミレーション問題と類似した問題が出題されていたので、まずは試験の雰囲気を味わうとういう目的で模試的に試してみるは良いかもしれません。個人的な見解ですが、ベスト(最も良い)回答はそれなりに理にかなっているので、ベスト(最も良い)回答は満点を目指してみるのも良いかと思います。ワースト(最も悪い)回答は間違っていても、気にしないほうが良い物が多数含まれている印象です。


回答する際に意識する事


いづれの設問も、冒頭でお伝えしたICFの倫理規定とコアコンピテンシー1~8を元に設問が作られています。「この問題はコンピテンシーのどの項目について問われているのか?」を回答する際に意識するのがとても重要かと思います。コンピテンシーの理解が深まれば、ベスト(最も良い)回答を選択するのはそれほど難しくなくなると思います。難しいのはワースト(最も悪い)回答を選ぶとき。回答する際に「どれもダメじゃん!」と何度つぶやいたことか、といった印象です。そのため、コンピテンシーの考え方の中でも、ICFは最も重要視している事の優先順位を理解することが大切だと感じました。

「ワースト(最も悪い)回答を選ぶときの判断基準
私がワーストを選んだ際に意識したポイントは以下の点です。
・守秘義務を守っているか*
・嘘偽りがないか
・コーチング以外のサービスを提供していないか
以上3点は必ず守るべき絶対条件と認識しています。
(*違法行為や裁判所命令などの例外あり)

更に判断に迷った場合には
・最も双方の合意が含まれていないのはどれか
(コーチの一方的または独断的判断要素が多いのはどれか)
・もっともクライアントを中心とした判断になっていないのはどうれか
(コーチにとって都合がよいなど)

英語の表現で判断しよう、というアドバイス

私がここに記しているような、ICF(国際コーチング連盟)クレデンシャルエグザム(Credentialing Exam)の合格体験記をブログにしている方はたくさんいらっしゃます。その中で英単語として●●●とxxxと△△△の単語を使っている時は選ばないほうが良いよ…といった類のアドバイスをよく見かけます。私は基本的に英語が全く理解できない場合には、このアドバイスをあまり参考にはしないほうが良いと思っています。
このアドバイスがある程度的確である場合もあると思います。また日本語訳を見てから原文(英語)を見ると微妙にニュアンスが違っていて英語訳を読んでから回答を判断する方が有利に働く問題も(数問ですが)あったと私も認識しています。
一方で、英語表現による微妙なニュアンスの理解がない状態で、使用単語のみを見て回答を判断するのはとてもリスクが高いうえに、このようなTIPSでたとえ合格できたとしても、それはコーチとしての自分に何らプラスにならないと思っています。(ICFの倫理規定をあらためて見直して、コーチたるべき誠実さを持っていたいものですね…)

迷ったら考えすぎない

ICF(国際コーチング連盟)のクレデンシャルエグザムの回答は明確な回答が求めずらく、何が正解なのかを確認しながら学習を進めることはとても難しいテストであることは前述のとおりです。何度も受験し、(恐らく混乱してしまい)何が正解か分からなくなり、沼にはまってしまう方にも何名かお会いしています。一方で、ICFの倫理規定とコアコンピテンシーをしっかりと覚え、その意図や理由まで深く理解ができているのであれば、最後はコーチとしての自分の判断を信じることがベストではないかと思います。


今回の私の考察と経験談が、これから試験にチャレンジされる誰かの参考となればうれしいです。

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