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よくぞここまで、笹だんご。

包装形態すごすぎません?

新潟に住む知人から笹だんごをいただきました。

改めて、この食べ物・・・すごいな。
この包装形態。
よくぞこの現代までちゃんとそのままやってきてくれたな〜。
時代の流れの中で、「プラスチックのセロファンに変えちゃいましょうよ」とか、「手間をかけて結ぶより、ピロー包装しちゃった方が合理的ですし!」とか、きっとあっただろう色々な波を乗り越えて、この姿で今私の手の上にある奇跡!

一周回って最先端!


気になって調べてみると。
米どころ越後が産んだ郷土の名産品「笹だんご」。
現在笹団子を製造販売している業者は、新潟県内に約100軒程度あるというから、古くからある名産品の中でも頑張っているもののように思える。

俵万智が「イッセイのシャツ着こなす若者が、ふるさと自慢に言う笹だんご」と詠った通り、いつの時代にも魅力抜群の笹だんご。

その作り方は、よもぎ団子生地で餡を包んだものをさらに笹の葉で包み、いぐさで結んで蒸す、というもの。
笹の葉は防腐作用・殺菌作用があるそうで、このまま保存が可能。
つまり、ちまき同様、この包装形態は調理〜保管までをかねている代物!
(今回頂いた笹だんごは、保存料なしで賞味期限4日!すごい!)

ある程度保存がきくし、食べる前にそのまま蒸せば柔らかく食べられる。
そう、現代のラップ以上の優れもの!
それに、この自然の香りはなんとも癒される。
そして最後は自然に還るという…

笹・・・すごい。
(しかも笹って、分布域が意外と少ない、日本の特産品とも言えるものなんですね。)

時を超える逸品、選ぶセンスも素晴らしい

とはいえ、それを評価し食べ支える人がいないと、どんなに素晴らしい食べ物だって時代と共に淘汰されていく。
「大切な人への手土産に、この笹だんごを」
時代時代のそんな想いが、このなんとも粋で古風な食べ物を私に繋いでくれたんだなあ。

しみじみとおいしくて、なんとも感無量。
感動いっぱいの素敵な手土産をありがとうございました!

知って食べれば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!


笹だんごのあれこれは、頂いた笹だんごのメーカーさん、田中屋本店さんのサイトで勉強させていただきました。

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