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#16|築古トイレをDIYで綺麗に!【空き家再生】

こんにちは、365 WORKSのフジイです。

福岡・田川の空き家を賃貸物件にリノベーションするシリーズ。
以前の記事にて完成した全貌を大まかに紹介しました。

セルフビルドで制作したリノベーションの工程を、
今回からは作業内容別になるべく詳しく紹介していきます。

▼まとめの記事はこちら

今回は古いタイル貼りのトイレを「DIYでミッドセンチュリーな空間に」で作り変えた内容をまとめました。

この記事では、デザインから素材の選別、制作過程まで
順序立てて詳細に説明しています。


トイレをDIYでリノベーションする理由

数年空き家として放置されていた、築34年のこの物件。

一度もリフォーム、リノベーションされることなく、トイレも建築当初のまま使われていました。

汚れたタイル貼りの床、タイル貼りの腰壁、花柄のクロス。
昭和、平成初期のテイスト溢れる空間ですね。

クリーニングだけして、そのまま使うことも可能でした。
しかしそこは妥協ができないで、他の空間と見合うトイレになるよう手を加えることにしました。

トイレをデザインする

タイトルにあるように
「タイル貼りのトイレをDIYでミッドセンチュリーな空間に」
変えていきます。

家全体が『築古×ミッドセンチュリー』なイメージで作るので、
トイレも同じテイストにしていきます。

参考にした洗面所のイメージは、こんな感じ

https://www.pinterest.jp/pin/212584044903200578/
https://pin.it/KsQHCbJ4y

POINT
・ラワン色の腰壁
・グレー系の床、パーツ
・白い壁、設備

この辺りをポイントに小さい空間ですが、落ち着いて過ごせるトイレにします。

プランとしては、

・腰壁:既存タイル→ラワンベニヤを上貼り+オイル塗装
・壁:クロス剥がし→水性白塗装
・床:既存タイルに→ベニヤ捨て貼り+塩ビタイル上貼り(モルタライク)

トイレリノベの手順

① 解体

まずは解体から。
洗面台を撤去し、クロスを剥がします。

② 建築用両面テープを貼る

③ シーリング材を塗る

接着剤としてシーリング材をコーキングガンを使って塗ります。
両面テープの接着力が持つ間にシーリング材が乾いて固まり、
合板が貼り付けられる、という段取りです。

④ ラワン合板を貼り付ける

両面テープとシーリング材を塗った壁に
サイズを合わせてカットした“3mm厚ラワンベニヤ”を貼っていきます。

ラワン合板が浮いてこないように、
角材などで対面の壁と突っ張るようにして固定すると
確実に貼り付けることができます。

⑤ 床に合板を捨て貼りする

元々タイル貼りだった床には塩ビタイルを貼りますが、
タイル目地があり凸凹があるので一旦フラットにする必要があります。

そのために『捨て貼り』という下地となる床を作ります。
9mmの構造用合板を貼り付けます。

トイレの配管を避けて貼る必要があるので、
少し工夫が必要です。

⑥ 壁を塗装する

クロスを剥がした壁の部分を塗装します。

使用した塗料は、『エコフラット60 白 20K ホワイト 艶消し』
https://a.r10.to/hNDzQq

⑦ 塩ビタイルを貼る

床の仕上げに塩ビタイルを貼ります。

防水・防汚性に優れた『モルタライク』を使用。
キレイめのモルタルのような雰囲気で、使いやすい床材です。

以前制作したキッチンでも同じ床材です。


⑧ 手洗い・パーツを取り付ける

ステンレスの極めてシンプルなタオルハンガーとペーパーホルダー。


手洗いは、昔ながらの平付小型手洗器にカクダイの蛇口を新品で取り付ける。

▼ Kochel ステンレストイレットペーパー ホルダー

▼ ジャニス工業 平付小型手洗器 L81D


⑨ 完成

▼Before

▼After

完成しました。

▼ダイジェストはコチラ

フジイトモキ・365 WORKS|デザインと空き家 on Instagram: "【田川賃貸計画|Day 21】 セルフビルドで空き家を賃貸物件に作り替えている“田川賃貸計画”。 この日は、手間が掛かるのでなかなか気が進まず、先延ばしにしていたトイレに手をつけます。 ○トイレ 壁、床 ベニヤ貼り 壁も床も古臭いタイル貼りのトイレを ミッドセンチュリーな空間に変えていきます。 プランとしては、 ・腰壁:既存タイル→ラワンベニヤを上貼り+オイル塗装 ・壁:クロス剥がし→水性白塗装 ・床:既存タイルに→ベニヤ捨て貼り+塩ビタイル上貼り(モルタライク) この日は「腰壁のベニヤ貼り」と「床の捨て貼り」作業。 腰壁は、カットした“3mm厚ラワンベニヤ”を コーキング材と両面テープで接着。 床は、上に貼り塩ビタイルの下地にするために “9mmラーチ材”を床用ボンドとタイルビスで貼り付けます。 壁を貼っただけでも雰囲気がガラッと変わりました。 タイルを剥がしたりせず、簡単に雰囲気を変えるいい手段かと思います 次回、造作洗面台の続き。 セルフビルドで地道に真心込めて作っていきます。 空き家問題解決や地域活性化を目指し、 地元で活躍するクリエイターに向けた 建築設計やインテリアコーディネートにこだわった賃貸物件を作っています。 --------------------------- 【使用部材】 - ラワンベニヤ:厚み3mm - ラーチ合板:厚み9mm --------------------------- #田川賃貸物件 #田川賃貸計画 #不動産投資 #仲介業者 #不動産売買 #不動産投資家 #資産形成 #投資用不動 #リフォーム #戸建て #サラリーマン副業 #副業生活 #利回り #指値 #リノベーション #戸建て #一軒家 #古民家 #福岡 #田川 #地方移住 #田舎暮らし #空き家 #diy #セルフリノベーション #地方暮らし #uターン ・" 11 likes, 0 comments - 365_works on November 4, 2023: "【田川賃貸計 www.instagram.com


まとめ

腰壁は合板を貼っただけでも雰囲気がガラッと変わりました。

タイルを剥がしたりせず、簡単に雰囲気を変えるいい手段かと思います。

白、ブラウン、グレーのシンプルな空間。

ヴィンテージ感が出るよう、現代的な素材・パーツは使わず、
元々の窓や扉と馴染むようなリノベーションができました。

リビングやキッチンなど他の空間とも同じテイスト・同じ素材なので
家全体で見てもバランスが取れたかと思います。

▼家全体がコチラ

壊しすぎず、なるべく低コストでできるリノベーション。
ぜひ参考にしてみて下さい。

日本の社会問題でもある“空き家問題”。

リノベーションの観点で“空き家問題”を解決することを目的に
空き家再生を行っています。

福岡・田川の空き家を賃貸物件にリノベーションするシリーズでは、
築古物件のDIYノウハウをメインに発信していきます。

お読みいただきありがとうございました。 
よろしければ、フォローもお願いいたします。


フジイ トモキ / 365 WORKS・代表
(@365_works )

「家をつくる、日々をつくる」を コンセプトに
住宅リノベーションを デザイン・セルフビルドを行う
「365 WORKS」代表。

1990年岡山生まれ。
大阪モード学園インテリア学科卒業後、設計事務所、東京で工務店、ライフスタイルショップを経て独立。

現在は広島を拠点に住宅リノベーションのデザイン・設計・セルフビルドをしています。福岡県田川市にて空き家をリノベし戸建賃貸物件を運営中。
proshirout(プロシロウト)というグループで「立ち飲みイベント」や「ラジオ」をDIYで企画制作をしています。

主なお仕事
・住宅のリノベーション
・家具の製作
・DIYの相談、手助け

▶︎Blog:Magazine 365
▶︎Instagram : @365_works
▶︎Twitter : @fujii365
▶︎Facebook : Tomoki Fujii
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▶︎note : Magzine 365


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