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#19|【活動報告】拠点つくるぞプロジェクトについて

こんにちは、365 WORKSのフジイです。

年始の抱負記事で書いた、現在計画中の『拠点つくるぞプロジェクト』

いざ2ヶ月が経ち、少しづつ進んできているので、
これから活動報告を綴っていくことにしました。

まだプロジェクトの一丁目一番地

このプロジェクト、まだ何も決まっていないことだらけです。
ここからどんどん変わっていきます。

一からプロジェクトを練り、模索している様を曝け出していきます。

さながら少し前に流行った『プロセスエコノミー』の如く、
過程をさらけだし、成長をコンテンツとして発信していきます。

だからこそ“新鮮な”状態を楽しんでもらえると思います。

面白みのある文章が書けるかは分かりませんが、
フジイこんなことをやってるんだ、頑張ってるな、応援してもいいなと
思ってもらえて、いいねやコメントをもらえると励みになります。

まず1回目の今回は、『拠点の概要』について。

棟梁の倉庫との出会い

現在の計画では、福岡県田川郡川崎の倉庫を拠点にする予定です。

その倉庫はご高齢の大工の棟梁が所有する“大型倉庫”で、
作業場として使われておりました。

元々の出会いは、この計画の相方・馬場健太氏の自宅リノベーションを手掛ける際に、事前に制作をする必要があり、義父の紹介で作業場を間借りさせていただいたことが一番始めでした。

しかし棟梁はその倉庫を
年齢のこともあって手放すことを考えて、引き取り手を探すことに。

職人の歴史が詰まった空間

歴史と継承

棟梁が長年作業してきたその空間には、
棟梁がその地で様々な建築をしてきた歴史が残っていました。

様々な木材や大型の工作機械、フォークリフト。
お一人で使っていたとは思えないほど、立派な設備ばかり。

いまだに動くフォークリフトと奥に中二階

主に木造の住宅を作られてきた棟梁は、
『手刻み』と呼ばれる住宅の柱や梁を大工がのこぎりやノミ、カンナなどの道具を使って加工をする昔ながらの作業をこの場でされていました。

現代では技術の進歩で『プレカット』といって、柱や梁を工場で事前に加工されたものを使うことがほとんどです。
大工は現場に行き、プラモデルのように組み立てることで工期を圧倒的に短縮することができるようになりました。

見る人が見たら、ただの倉庫。

しかし棟梁とともに時代を経たこの空間には、
なんとも言えないロマンが詰まった空気感を感じました。

この空間をただの倉庫と評価され、
無価値で誰かの手に渡ることがどうしても我慢ならず、
なんとか僕達で継承できないか?
と強く考えるように。

25mプールほどの巨大倉庫空間

馬場氏の制作物を間借りして作っている途中に、
馬場氏にも作業風景を見にきてもらっていました。

その際に見た倉庫で、2人して「ここいいなぁ」「かっこいいなぁ」「なんかやりたいねぇ」と呟き、心の声がダダ漏れだったのを覚えています。

そんなある日、倉庫を買わないか?と打診を受けました。
即決でYes!と言いたいほど魅力的な話であることは言わずもがな。

しかし丸っと買い上げるほどの資金力は今の僕にはない…
この町で仕事をしているわけではないから、具体的にどう活用すればいいか難しい…

悶々とする日々を送ることに。

馬場氏からのお誘い・即決

そんな中2023年2月のある日、
馬場氏から突如もらった連絡でプロジェクトが大幅に進むことに。

それは『リビルディングセンター福岡を田川でやりたい』という
なんとも最高な提案でした。

当時のLINE
当時のLINE・2

それもあの棟梁の倉庫でできないか?という話。

正直驚きました!

Rebuilding Center Japan(以下リビセン)の存在を知ってはいたものの
長野県諏訪を拠点に活躍し、建築、リノベでは唯一無二な存在として認知しており、同じようなことをするとは考えたこともなかったからです。

しかし自分も『空き家再生』をこれからしていこう!と決めたタイミングで、話合えば話し合うほど「これだ!」という気持ちに固まっていきました。

そこからというもの2人とも夢と妄想が膨らみ、一気に構想を練りました。

ざっくりまとまった内容が以下の通り

・地域に眠っている空き家や解体される建物からまだ使える古材や古道具を回収
・レスキュー(古材、古道具、空き家の引き取り)した資源を再販する
・空き家を再生し、再販や賃貸物件として再流通
・古材を使った空き家再生、リノベーション事業
・古材と古道具とカフェ(ゆくゆく計画予定)

やっぱ「リビセンになるね(笑)」と笑い合ったのはいい思い出です。

とはいえこのサービス内容で、“田川”という土地柄と
そこに僕自身が手がけた『空き家再生賃貸物件』と絡め、
地方の眠っている資源を見つけることなら、
僕達でもできるのではないか?成り立つのではないか?と予測。

このように思えたことが『リビルディングセンター福岡計画』という
突飛だけど、今の地方に絶対必要だと思える構想に結びついた流れでした。

※リビルディングセンター(正式名称:ReBuilding Center Japan)は、
別記事で詳しく説明しておりますので、こちらからぜひお読みください。


拠点で何をするのか?

長々と思い出話を書いてしましましたが、
これらの経緯と悶々とした日々を経てでた結論が、

『地域資源のリレー』をする
『バトンを繋ぐ人たちのためのホームセンター』を営むこと

これを棟梁の倉庫という貴重な倉庫を引き継いだ上で、
地域に眠っている空き家や解体される建物からまだ使える古材や古道具を回収し再販する“建築建材のリサイクルショップ”を営む。

更に眠っている空き家には、
回収した古材や古道具をデザインや設計で使用し再び世の中へ再循環させる。

要するに

地域に眠っていた“地域資源(空き家、古材、古道具)”=バトン
リレー(引き継ぐ)することをコンセプトに、
必要な材料、情報、知識が得れる「場づくり・リノベーション・地域資源の循環」を叶える施設にする

フラッと古材や古道具を買いに来てもらったり、
気軽に空き家・リノベーションの相談に来てもらえるように、
ゆくゆくは地元のコーヒー屋、お菓子屋と連携してカフェのようなスペースを設けたい。

更には本好きの僕たちらしく、地域に眠る古本やセレクトしたオススメ本、郷土史などを販売するスペースを作っても面白いね。

そんな夢を一気に描くことができました。

何度考えてもやっぱり“リビセンみたい”になっちゃう、リビセンのパイオニア感がやっぱいすごいんですよね!

初めは同じことして意味があるのか?
と悩みましたが、これが日本全国でムーブメント的に広まった方が、日本のためになる!
これは日本全国に必要なプロジェクトだ、と思えること出来事があったので、そこはもう悩みません。

まとめ

ざっと大まかに書いてしまったので、
『拠点の概要』についてまとめると以下の通り。

コンセプト
『地域資源のリレー』
『バトンを繋ぐ人たちのためのホームセンター』

企画概要
建築建材のリサイクルショップ
地域の空き家、リノベーション相談窓口

取り組み
「場づくり・リノベーション・地域資源の循環」を行うお店を営業

具体的なサービス
地域に眠っている空き家や解体される建物からまだ使える古材や古道具を回収
・レスキュー(古材、古道具、空き家の引き取り)した資源を再販する
・空き家を再生し、再販や賃貸物件として再流通
・古材を使った空き家再生
・古材と古道具とカフェ(ゆくゆく計画予定)

こんな感じの拠点を今年中につくります!
このように宣言してしまった方が、僕自身もいい意味で「やらなきゃ!」と思えるので、週一を目標に進捗報告、アウトプットしていきます。

今日は、『棟梁と倉庫との出会い』『拠点の概要』について書きました。

できれば毎週、「週次報告」的な感じにしたいけど、
劇的に文章が苦手な自分の首を絞めないために宣言はしません。

いざ拠点ができた時の集客になることを目指すのが理想ですが、
まずアウトプットすることで、脳内を整理し解像度を上げることを優先に書いていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は“ネーミング”について、ご報告します。

追って進捗もあれば、活動報告としてまとめますので
次回もお呼びいただければ嬉しいです。

ではまた。


フジイ トモキ / 365 WORKS・代表
(@365_works )

「家をつくる、日々をつくる」を コンセプトに
住宅リノベーションを デザイン・セルフビルドを行う
「365 WORKS」代表。

1990年岡山生まれ。
大阪モード学園インテリア学科卒業後、設計事務所、東京で工務店、ライフスタイルショップを経て独立。

現在は広島を拠点に住宅リノベーションのデザイン・設計・セルフビルドをしています。

福岡県田川市にて空き家をリノベし戸建賃貸物件を運営中。
proshirout(プロシロウト)というグループで「立ち飲みイベント」や「ラジオ」をDIYで企画制作をしています。

主なお仕事
・住宅のリノベーション
・家具の製作
・DIYの相談、手助け

▶︎Blog:Magazine 365
▶︎Instagram : @365_works
▶︎Twitter : @fujii365
▶︎Facebook : Tomoki Fujii
▶︎Pinterest : @fjtomoki
▶︎note : Magzine 365

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