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[伊奈波神社+建水分神社+稲蔵神社+井関三神社] 結界にある万物・八百万の神々のエネルギー

土地や寺社仏閣に張られている結界を通過した途端、エネルギーが強すぎてゾクゾクとするような、或いはワクワクとするような体感をもちます。そのエネルギーの受け取り方は人により様々に異なりますが、特にゾクゾクとするような緊張感を感じるような空間では、祝詞を奏上する等、常に自分自身が自分の中心に居るようにしてください。

古来より、日本には言霊という言葉に魂が入っているという思想があり、祝詞はその言霊が凝縮された形です。「祓い賜え、清め賜え」と奏上するだけ十二分に私たち人間と神様との対話が成立しています。

結界が張られているような場所に入ったかなと思われる際には、「祓い賜え、清め賜え」と祝詞を口ずさみ、その場への感謝と祝福を送っていただき、常に意識がご自身の中心に居るようにしてければ幸いです。


伊奈波神社(いなばじんじゃ)ー 岐阜県岐阜市

第11代 垂仁天皇の第2皇子 五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)を主祭神にもち、その功績は多くの民にも崇敬され、また剣千口を石上神宮へ納めたことにより、石上神宮では配祀神として祀られている。

伊奈波神社

ある時、父である垂仁天皇が兄弟に対して欲しいものを尋ねると、兄の五十瓊敷入彦命は弓と矢と言い、弟の大足彦命は皇位を望んだため、弟である大足彦命が垂仁天皇の後継者 景行天皇となり、五十瓊敷入彦命は諸国復興へ一石を投じるべく、諸国を巡行した。菟砥川上宮(うとのかわかみのみや:大阪府阪南市)では剣千口を作り、石上神宮へ納めたことにより、物部氏との関係性も深く、物部十千根命(もののべのとおちねのみこと)は伊奈波神社の配祭神として祀られている。

朝廷の命により奥州を平定したが五十瓊敷入彦命であったが謀反の罪を着せられ、伊奈波にて終焉を迎えた。その御霊を慰めた妃 渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)は都より伊奈波へ移り住み、伊奈波神社の配祭神として祀られている。

伊奈波神社

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境内には黒龍社というあらゆる願いを叶えてくださる龍神様がおり、遠目にみた黒龍社は「ここに入ってもいいのかな」と、ためらうような緊張感がありました。
ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)といって水にまつわる神様であり、龗(おかみ)は古語で龍を指します。貴船神社や丹生川上神社でも、雨乞いのために黒い神馬を奉納する風習がありますが、黒い龍神もまた雨水をもたらす神威があります。

黒龍大神

あらゆる願い事を叶えるとは、この黒龍社に来るだけで叶うというわけではなく、「心願として龍神様に届けに来ました」という強い意識表示が必要なようです。

その強い意志を持った人々がやってくる且つ、龍神様も真剣に聴いていらっしゃることもあり、その強いエネルギーを緊張感として私は受け取ったようです。

黒龍絵馬

通常の絵馬は板に絵が描かれているだけですが、黒龍社の絵馬は傘をかぶっており、「懇願者の想いを大切に預かります」という龍神様の献身さが見えました。

黒龍絵馬

社内には吉備津彦が祭られている吉備神社があり、吉備津彦といえば岡山の桃太郎や温羅伝説で有名ですが、五十瓊敷入彦命とのつながりは何かなを考えていると、針塚があることに気が付きました。

吉備神社
針塚

古代より様々な産物が吉備より岐阜へ入ってきていたのかなと、また四道将軍 吉備津彦は、実は東海まで足を延ばしていたのかなとその姿を思い浮かべながら、東海道新幹線が名古屋から三重を通らず、敢えて雪深い岐阜を経由する理由が何となく、見えた気がしました。


建水分神社(たけみくまりじんじゃ) ー 大阪府南河内郡千早赤阪村大字水分

古来より霊峰 金剛山の総鎮守として水分神社(すいぶんじんじゃ)とも呼ばれ、御祭神には宇宙の創造神である天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を中殿に、天水分神(あめのみくまりのかみ)、国水分神(くにのみくまりのかみ)、罔象女神(みつはのめのかみ)、そして瀬織津媛神(せおりつひめのかみ)といった水神様を祀る。

建水分神社

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鳥居から先に見える急な階段を一段一段、「身を清め心潔し」と唱えながら登ると、まるで瀬織津媛神が速川の瀬にて諸々の罪穢を祓い、そして大海原にその穢れを流すようなイメージがわいてきます。

拝殿までの石段

階段を登り切った途端、階段下より仰ぎみた光景と、昇ったところにある空間には全く違うエネルギーがあり、神様の抱擁力と宇宙への解放感がありました。

拝殿まで登られた方は是非、「ちょっと一息」と、拝殿に腰をおろしてください。幼少期を過ごした実家にあったような安心感であったり、気が付くと転寝をしてしまいそうな無防備な安全感があったりしますので、心身を通してその優しさを受け取り、細胞へ吸収してください。

瀬織津媛神に祓っていただいた心身を、天御中主神の高次元エネルギーで充満させる処です。

建水分神社 拝殿

稲蔵神社(いなくらじんじゃ) ー 奈良県生駒市

ご祭神には生魂明神(いくたまみょうじん)と大宮能御膳神(おおみやのみかしわでのみこと)が祭られており、社内には「烏帽子石」と呼ばれる磐座があり、古代祭祀が行われていた形跡が現存されている。

稲蔵神社 拝殿
烏帽子石

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一歩、社内へ入ると、背中がゾクゾクとするほどの緊張感あふれるエネルギーが漂っています。この緊張は古代祭祀の儀式が今でも続けられており、そしてその独特のエネルギーを磐座やこの地が持ち続けているからのようです。

お稲荷さん

さらに稲蔵神社にはお稲荷さんで知られる宇迦之御魂神が祀られており、そのお稲荷さんのエネルギーと、そのお稲荷さんを祀った方々のエネルギーがとても強くつながっており、そういったエネルギーに敏感な方は、何かに引っ張られるような感触と、身体の緊張感が取れないと思います。

私の場合、この地に饒速日命が降臨されたという伝承に心が高揚してしまい、引っ張られる感や緊張感が逆に、もう少しここに居たいという別の意味でのゾクゾク感やワクワク感になり、気が付くと結構な時間、長居をしているようです。

社殿に入る前の鳥居が結界となっているようですので、なんとなく引っ張られる感や緊張感がある方は、祝詞を奏上しながら参拝されると、自分のエネルギーを軸を失うことなく、神様と対峙できると思います。

社殿前の鳥居

井関三神社(いせきさんじんじゃ) ー 兵庫県たつの市

天照国照彦火明櫛玉饒速日命(あまてるくにてるひこほあかりくしたまにぎはやひのみこと)をご祭神に、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を配祀神に祀る。

井関三神社
井関三神社
井関三神社

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一大叙事詩 ホツマツタエ曰く、天照国照彦火明櫛玉饒速日命こと、饒速日命と瀬織津姫命は夫婦関係にありと伝えており、その二柱を祀る井関三神社は記紀神話では語られなかった、或いは敢えて隠されてしまった二神の逸話を見える形で残していると言えます。
ホツマツタエと言えば古事記や日本書紀の原書になったという話や、全くの偽書との説もあり、その存在自体が宙に浮いたままの古文書である一方、記紀神話には登場せず、大祓祝詞だけに存在する瀬織津姫命が書かれてあったり、記紀神話の中ではその存在自体を有耶無耶にされてしまった饒速日命の逸話が多く描かれてあったりと、ある意味、井関三神社はホツマツタエの存在を伝えるかのような存在なのかもしれません。

また、井関三神社には史実から違和感を感じるような神々が社内に祀られており、例えば、建御名方命は諏訪の神様であり、武甕槌命は鹿島の神様ですが、大国主である父を守るために建御名方命は天孫からやってきた武甕槌命へ力比べを申し出、その結果、戦に負けてしまい、最終的には出雲国を天津神に譲り、建御名方命自身は別国である諏訪の国へ逃げていきます。よく知られた記紀の条ですが、井関三神社にはこの二柱の両方が祀られていることです。すなわち、井関三神社では武甕槌命のような天津神と建御名方命といった国津神を融合させるような形で祀っており、主祭神である天照国照彦火明櫛玉饒速日命もやはり、天照と国照彦と火明と櫛玉と饒速日命も複数の神様の集合名称と言われており、融合された形で祀っています。

天照国照彦天火明櫛玉饒速日命
天照・・・天照大神
国照彦・・・須佐之男命、猿田彦命
天火明・・・天火明命
櫛玉・・・櫛玉命、大物主命、大国主命
饒速日命・・・饒速日命

井関三神社の存在は、後世の私たちに対して、本当の歴史や真実を、ありのままに伝えてくれているようです。

また、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命の名が示すように、時間の経過とともに時代は流れ、物事は書き換わっていくけれども、時間という概念を外すと、すべては宇宙の中で常に個体として存在しており、常にその個体は形を残しながら融合されているよ、と高次元にいらっしゃる神様たちが井関三神社の存在を通して、私たちに教えてくださっているようです。

私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。

今を大切にお過ごしください。



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