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手放すことの怖さ…

(無料記事)

現役時代、毎日のように自分に課していた
「腹筋・背筋・腕立て」を一氣に止めることは
私にとって非常に怖かった。

強くなるためにやっていたことを
一旦止めてまで取り組んでみたかった理由は…

「骨格」を滑らかに動かすためでした。

筋トレや体幹トレで筋肉を硬化させてしまい
知らず知らずのうちに「骨格」が動き難い
からだになっていました。

筋肉ばかりに負担を掛け続けたのが原因で
怪我をしていたことに氣付いたからです。

「骨格」が滑らかに動けるからだにするには
筋肉や関節を柔らかくすること。

硬化してしまった部分を丁寧に時間かけて
解していくことから始めました。

正直なところ痛くて泣きました。

泣きながら自分のからだに謝っていました。

こんなにも固めてしまって御免なさい…

〝 柔よく剛を制す 〟

この言葉の真意が体感できるまでには
かなりの時間と労力が必要でした。

しかし、日に日に解れてくると
明らかにからだの動きが変わり始めました。

まず、一番に驚いたことが…

腹筋を止めてお腹を解すようになって
ゆるんでくると腰の張りがあったのが
無くなりました。

前屈をすると楽に床に手が着くようになり
腰や背中が楽に伸びるようになりました。

今まで毎日腹筋をしていましたので表層筋
(アウターマッスル)が鍛えられましたが
最も重要な深層筋(インナーマッスル)が
使えていない状態でした。

「骨格」と密接に繋がっている深層筋が
うまく動かなかったり鍛えられていないと
全身の「骨格」を連動させることが難しく 
なります。

私は硬化改善をしながら骨ストレッチを
続けていくうちに深層筋(インナーマッスル)が自然に鍛えられ今までとは違う動作が
明らかに出来るようになりました。

この事を例えるなら…

冬に池や湖の表層の「水」が凍ってしまうと「氷」になり深い部分にある「水」を
触ることが出来ません。

これと同じように腹筋を鍛えることにより
表層筋が固まってしまい深部にある深層筋を
動かすことが難しくなります。

野生の動物を見てもチーターや猫の腹筋が
ボコボコのお腹を見たことがありますか?

お腹が柔らかいからこそ
しなやかなで俊敏な動きが出来るのです。

大リーグで活躍されたイチロー選手も
腹筋はしていませんでした。

また、私が大学時代にお世話になりました
アジアの鉄人・室伏重信先生も現役時代は
腹筋をしていないことを教えて頂きました。

(腹筋ではなく「丹田」が大切なことは
 後日、改めてお伝えいたします。)

◎みんながやっているから?
◎先生やコーチから言われたから?
◎強い選手がやっているから?

基礎体力が大切だと言われて…

なんの疑いもなく「腹筋・背筋・腕立て」を
取り入れて行っている人が多いと思います。

かくいう私も強くなれると思い信じて
毎日、取り組んでいた一人です。

常識を疑うことは容易なことではないかも
しれませんが一度、自分のからだで試して
欲しいのです。

一氣に止めることは中々出来ないと思うので
少しずつ試してみてください。

私が一番氣にして欲しいことは…

いま取り組んでいるトレーニングは
実動作に結び付いているのか…と?

話は変わりますが…

いま、NHKの大河ドラマ「どうする家康」が
放送されています。

もし、タイムマシンがあって徳川家康に
お逢いして下記のことを言ったら信じて
もらえますか?

〝 水で物が切れるですよ! 〟

未来に居る私たちなら「ウォータージェット」という機械があることを知っているので
〝 常識 〟ですが江戸時代の人にとっては
〝 非常識 〟にしか思わないですよね。

徳川家康さんに向かって一生懸命に
ウォータージェットというのはですね…

加圧された「水」を小さな穴などを通して得られる細い水流のことで、これを用いて切断などの加工を行うこと。(ウィキペディア)

な〜んですと説明しても
理解してもらえないと思うんです。

だって、「水」は柔らかいものだし
「水」に圧力をかけて物を切断することなど
想像もつかないと思います。

私が子供の頃は
おもちゃの水鉄炮レベルですが
大人になったらウォータージェットです。

〝 常識 〟はいつまでも
〝 常識 〟ではありません。

〝 非常識 〟もまたいつまでも
〝 非常識 〟ではないのです。

ここからは骨ストレッチのお話に繋いで
いきますが…

カンフー映画の大スターであった
ブルース・リーが映画の中で言った言葉が

〝 友よ、水になれ! 〟

武術の根本的な哲学としてブルース・リーが
生涯大切にした考え方だそうです。

からだにある水分は全体の70%とも
言われています。

骨ストレッチを続けていくと…

皮膚という皮袋の「水」の中に
骨が泳いでいるような感覚が生まれました。

意外にも硬い「骨」がからだの中心から
動き出すとからだの中の「水」が勢いよく
流れ出します。

まるでウォータージェットのように…

これからも骨ストレッチの魅力に付いて
お伝えしていきますね!


からだに聴いて!
答えはからだが知っている!!

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