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NO.2 The Dust Brothers / Chemical Beats

2位 11票

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The Dust Brothers / Chemical Beats

Label: Collect Boy's Own

Realeased: Feb 1994

Voted by: Cut La Roc, Daniel Curtis AKA Danielsan, DJ Prosper, Jason Laidback, Kidda, Max Sedgley, The All Good Funk Alliance, Neil Mcmillan, Robin Turner, Scanty Sandwich, Steven Hall

2位はビッグビートとは何かを形づけた一つの初期の完成形、そして、黎明期のクラシックであるChemical Beatsとなった。アーティストはThe Dust Brothers名義時代のThe Chemical Brothers。レーベルはCollect Boy's Own名義になってるが、まあ、Junior Boy’s Ownのサブレーベルと考えてよい。この楽曲自体はThe Chemical Brothersとしての1stアルバムにも収録されている。ヒップホップ的なブレイクビーツの上をアシッドなフレーズがビキビキと全体に鳴り響き、「ハッ」という掛け声がブレイクのように入る。Chemical Brothersの音と言われた時の音のイメージをそのまま形にしたのがこの曲といってよいだろう。彼らがアメリカのDust Brothersとのライセンス上名前を変えざるをえなくなり、名義をChemical Brothersとしたのも、この曲が念頭にあったのだろう。90年代半ばのUKのレイブシーンでは、この曲が一日に何度もかかったという。Meat Beat ManifestやRenegade Soundwaveの影響を受けていた彼らが、明確に、そして比類のない個性を作り上げた名曲であり、ビッグビートの誕生を象徴する1曲。


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