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H / James Electric Regan

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レコードバブルとモンドの流行とモデル界隈のクラブミュージックへの欲目という、いかにも90年代っぽいものが融合した帰結としてこんな謎なレコードができた。当時はまだそこまで有名ではないモデルだった(ただ、少しづつ一般層にも名前がリーチし始めてはいて、僕も名前くらいは知っていた)畑野浩子(現ひろ子)が、新進気鋭のデザイナーであり、当時はファッションブランドAnimals Of Airsも展開していた常盤響のプロデュースでリリースした7インチ。退廃的でダウナーで、メロディがあるのかないのかわからないような浮遊感のあるモンドエレクトロポップ。普通、当時のインディポップマナーとしては英語詞なんだけど、日本語詞なのは興味深い。ただすごく洋楽ポップスみたいな意味が断片的すぎて不明な歌詞だけど。裏面に写真があるし、いちおうクレジットも本名が入ってるが、表ジャケだけではだれがやってるかわからないので、これ今見つけてもほとんどの人はスルーするやつです。B面はDJ ME DJ YOUがリミックス。これまたあの時代っぽい。ところでこのアーティスト名の "H" は常盤響のHなのか、畑野浩子のHなのか? これ1枚しかリリースされてないからわからない。

収録


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