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Cookie【★】

★マークは自分の心の声のスケッチです。

ほろ、ほろ、ほろろ、ほどけていく。
バターの足りないクッキーみたいに
焼く前からうまくくっついてくれない。
手も足も歪つな形。
誰かと比べているうちは

「あたしにはあたしなりの、
あたしだけのクッキーがあるよ」なんて
言わなくてよかったわけだ。
心で思ってりゃ良かったわけだ。

あの人も、この人も納得してもらうことが
幸せなんじゃない。
私自身が心底納得することでしか、
私の幸せを手に入れられない。
私の涙は私のために使うこと。
それが一番美味しいクッキーになる。


美味しいですと言われても、
まだまだですと受け取れず
美味しくないですと別の調味料を渡されては、試して嫌になって吐き出していた。

そういう自分を手放そう。
バターを増やしたいのに
砂糖を持ってこられたら
「ありがとう、いつかのヒントにしてみるね。」
で寝かせておこう。

***

研ナオコさんの「夏をあきらめて」が公式チャンネルで聴けるようになった。

数年前、役の影響でいわゆる懐メロにどっぷりハマっており、この曲もそういう流れで知ったのだけど…研ナオコさんの声の表現力に、ちあきなおみ以来の衝撃を受けたのだった。

それまで私の知ってる研ナオコさんは
バラエティ番組やモノマネ番組でセロテープを鼻に貼って真似されているのを笑っていた位のイメージ。それがまさか

「こんな素晴らしい表現力を持っている方だったなんて」と目ではなく耳が離せなかった(つまり鬼リピした)

他の曲も聴いて見たけど、全ての曲に対して真摯に向き合っている感じがする。ていうか顔もめっちゃ美人じゃないか、とてもアーティスト🎨

「夏をあきらめて」の声は、「夏をあきらめて」の中に登場する声。上がりきらないハスキーボイス、あの感じを20代で表現してたんだから本当にすごい。

虜になってしまった私はコメントを見た。
そこにはいくつか「上手くはないけど唯一無二の声」だとか「音程が上がりきってないけど味はある」だとか…そんなことが書いてあった。

ほわぁーなるほど。
そんな風に思う人がいるんだ…。


((あの上がりきらない掠れ声は技術不足とかじゃなくてあえてでしょうが!!!彼女のこの曲に対する愛の声が聞こえてこないの?全て彼女の表現の賜物だよ。じゃなきゃ他の歌で変えることはできないよ))

心の中でそう叫ぶ私がいた笑 
ごめんなさい、事実はどうかは知らないです。でも確かめたいとも思わんというか、
めっちゃ確信的にそう思う。この曲に惚れ込んだ人の表現だもん、風景に溶けている。

けれど公式の方の曲のコメントには
ファンの方が多いこともあるだろうし、
まだアップロードされて日が経たないということもあると思うけど

この曲との出会いや、
彼女に対する賛辞などが綴られていて、
うんうん、そうそうと思った。

そこで気づいた。
「いいって言ってくれる人が側にいるんだったらもうそれでいいんじゃないの?」と。

何を今更…と思うかもしれないけど、
今まで以上に肌で感じた。


自分が掴み取りたい真実があって
そこに100点だ!と感じる人が1人いるのに、別の人に「うーん、20点」と言われたらプロ失格なのではと思ってしまい
どんな人が聞いても最低60点ではあろうとした。(というか、それがいいと先輩に言われたことがあってずっと頭の端にあったんだなぁ)

けれど、もうそれ
やめてやろうではないか。

DMでわざわざ
あんたブスとか下手とか言いにきたり、
掲示板で叩いていた見えない人の存在を
私はどこかで気にしてた。

だからこそ「私はこういう役者になりたい」と目指す先を主張することで
身を守れると思っていたんだよね。
でもそれって独りよがりに見えていたのかもなぁ。

一人前の役者と認知された人たちに認めてもらいたかったんだ。でもそれ、一生無理やねん。

ふぁー深夜⭐️頭を整理しよ🧹

私「もっとバター極めます!」
A「バター最高!」
B「いや、バターじゃなくて砂糖だよ!」

↑今までの私「バターと砂糖を入れたらみんなの幸せなんだよね、そうしよう」

「おえ…物足りない…違う気がする…え、これってクッキーぽいけどクッキー?」

私「よし、バターやでー!」
A「(振り切ってるぅ)バター最高!」
B「((うわ、何コイツ砂糖ゼロじゃん…))」

↑ここまでくると多分Bさんはもう呆れて離れていくのじゃないかと笑
離れていくものは追って謝っちゃいけないのだ。だって、謝りたいわけじゃないもん。見えてる完成図が違うんだもん。

結局、自分のやりたいことについてもっと
自分の声を聴く。そしてそれを表現で返還し応援してくれる方には感謝して活力にする。(ま、口で言うには簡単ですけど、どうやって表現するかまでがすんごい道のりねw)

研ナオコさんの歌声を聞いて、
そんなことを強く
思うことができたのでした。
ありがたい気づきに感謝です。
好きだ…書いたらまた聴こう…

残り2回、体調を直して
私は必ずまた舞台に立つ。

私らしく、彼女と一緒に。






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