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【パパママ気づいて!】2歳児はイヤイヤ期だけじゃない!目まぐるしいほどの成長期です。「こんなに成長してるんだよ」


こんにちは。
保育園で園長をしているSanaminaです。

2歳児といえば「イヤイヤ期」ですよね。

このフレーズだけが先走って、先入観に囚われていませんか??
イヤイヤ期も子どもにとって必要な成長過程。
そんなことはわかっているはずなのに、
「あれもイヤ」「これもイヤ」「ほかもイヤ」
のエンドレスで、
その上、泣いたり怒ったり。
それはもう大変な毎日で、どうしたらスムーズに子どもが動いてくれるか
ということばかり考えて、関わっていることと思います。

私も2歳児クラスの担任をしていた時は
毎日のようにイヤイヤ期と向き合っていました。
でも、それと同じくらいたくさんの喜びと笑顔を子ども達からもらいました。
子どもと大人が本気で向き合い、お互いに成長できたことを今でも覚えています。

今回はそんな2歳児の子ども達の成長についてお話します!


2歳児の子どもたち

どこまで子どもの気持ちに寄り添えば良いのか、
どこからしっかりと区切りを教えていけばいいのかと、
大人の頭を悩ませ続けるイヤイヤ期になりがちですが、
実は2歳児の子ども達は毎日みるみる成長しているんです。

「区切りをつけること」「良いこと悪いこと」などもちゃんと話せば伝わりますし理解できます。
寄り添うことは必要ですが、大人が子どもの言いなりになることは違います。
子どもの気持ちを否定はせずに受け止めながら、「ダメなことはダメ」を伝え、正しい方向へ導いていきましょう。

そして、その2歳児の子ども達の成長のスピードは、新幹線のぞみ級と呼んでいます。(私の中で)
イヤイヤ期に隠れてしまっていますが、本当は成長しているところが
とーーーってもたくさんあるんです。

保育園だと身の回りのことも自分でやる練習を始めていく2歳児クラス。
ママやパパが知らないうちに出来るようになっていることがたくさんありますよ!

子ども達は、自分が出来るようになったことを
ちゃんとパパやママに気づいてもらいたいんです。
「ほら、これはひとりでできるんだよ!」
「パパ、ママ、見ててね!」
って毎日アピールしているんです。
こっちをずーっと見て欲しいんです。
だから泣いちゃうし怒っちゃうんです…。

もう赤ちゃんじゃない!

そんな一つひとつの大事な成長。
2歳児はだんだん赤ちゃんじゃなくなっていきます。
特に保育園だと、幼児になる準備をしているプレ幼児さんなんです。
ぐんぐん成長するんです!
あ。ひとつ忘れてはいけないこと。
*自分で出来ると本人は思っていますが、
実際はうまーく大人の援助が必要なことばかりです。(これ大事です)

「じぶんでできる!」
でもお手伝いは必要…
そして、大人が手伝うと
「じぶんでやりたかった!」と大泣き。
手伝わずに見守っていると
出来ずにイライラして大泣き。笑
そして、こんどは
「もうやらない!やりたくない!」
と、こうなるわけですね。
保育園でもよくあるパターンです。

お家の人とのやりとりでも
パパやママが色々手伝おうとして
「じぶんで!!」を繰り返す子どもの姿は
保育園の玄関だけでもよく見かけます。笑
すかさずパパやママが
「ごめんね」と誤っている姿がなんだか微笑ましいのも本当です。

よーーーく
自分の身になって思い返してみてください。
大人でもそんな場面あります。
仕事でもお家でも。
今やろうと思っていたこと。
「これやっといて」と言われたら
「今からやろうと思ってた!先に言わないで!」
と良い気持ちにはならないですよね。
同じかどうかはわかりませんが、似たような感覚なのではないでしょうか。

では、2歳児の子どもたちが
保育園で自分でやっていることを紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
*何度も言いますが、全て自分で出来るわけではありません。
適切なお手伝いは必要です。

2歳児が自分でできること。

*保育園でやっていること
2歳児といっても保育園なら1歳児クラスの2歳と2歳児クラスの2歳がいますよね。
今回は主に2歳児クラスの子どもたち中心にお話しします。


・靴下と靴を自分で脱いだり履いたりする
靴下を履く時は
「今日はアンパンマンなんだよー」とか、
自分の靴下をアピールしながら履く姿はとっても可愛いです。
お友達と見せ合いっこしたり、
良かれと思ってお友達の靴下を取って渡してあげたら、
「自分でやりたかった!」と思わぬトラブルになったり…。
靴下のサイズが小さめだったり、
長めの靴下だと自分では履くのが難しくて泣いちゃうこともあるので、
足のサイズに合った短い長さの靴下がいいですね。
踵が甲のほうにきて履いてしまったり、
踵がきっちりハマっていなかったり、
最後は仕上げが必要な子もいるので自分で履けたことを褒めつつ、
「じゃあ先生がお仕上げするねー」とさりげなく言ってさりげなく直します。
*さりげなくが大事です!


靴を履く時は靴の左右がだんだんわかるようになります。
マジックテープの靴は履きやすく、
簡単に自分で脱ぎ履きできるのでオススメです。
マジックテープの靴であれば、
履き終わりに「先生がお仕上げしまーす」と言って、
マジックテープをきっちりと留め直していきます。
そのままにしておくと、ゆるすぎて転びやすいです。

・ご飯を食べる
フォークを下手持ちで持って自分でモリモリと自分で食べます。
苦手なものは援助しますし、子どもも食べさせてもらうことを求めます。
進みが悪い場合も援助をします。
気分によって自分では意欲的に食べない時もあるので、そんな時も援助をします。
自分で食べるので、めちゃくちゃこぼしますが
豪快な食べっぷりは見ていて気持ちがいいですね!
最後にお皿に残ったものは、
保育者が集めて子どものお口に入れてお皿をピカピカにします。
そのピカピカのお皿をみて完食を喜びます。
お皿をピカピカにする喜びを知っているので、どんなにスピードが遅くても、最後の2、3口になると急にスピードが上がります!
きっと、ゴールが見えているからでしょうね。

・お着替えをする
ほとんど自分で出来ますが長袖の時期になるとお洋服によっては着脱しにくく、
援助が必要なことがあります。
こちらも自分で着脱しやすいお洋服を選ぶことが良いでしょう。
自分で着やすいようにお洋服を広げて置いておくのは私たちの役目です。

・脱いだ服を畳む
丁寧に畳むことができます。
裏返しに脱いだお洋服も自分で表に返そうともします。
畳む作業は、性格がよく出ます。
ピッタリキッチリ合わせて畳みたい子。
なんとなく畳んで、あとはお着替え袋に入ればいいという子。

私はお洋服の畳み方を教える時、
上の服の場合は

まず広げます。
そして、両袖を胸の方へ折りたたみます。
その時に
「なかよし、なかよし、ぎゅーー」
と言います。
左右の袖が胸の位置にきて
ぎゅっとしているように見えるからです。
子ども達もそう言いながら畳んでいるのですが
それがもう可愛くて…。
でも、いつのまにかそんな言葉もなくなり
難なく畳んでいる姿を見ると嬉しいような、寂しいような、です。笑

・歯磨きをする
歯ブラシを噛みます。
すぐブラシが痛みます。
歯ブラシで遊びます。
でも、ちゃんと自分で持って、ゴシゴシもします。
先生の仕上げを嫌がる事はありません。
手洗い場や水道に行けば水で遊びます。
蛇口から出てくる水は、子ども達には遊び材料になります。
でも、コップに水を入れてうがいもしますし手洗いも自分で出来ます。

・お片付けをする
たくさんある保育園の玩具ですが
何をどこに片付けるかちゃんとわかっています。
お片付けの気分じゃなくてまだ遊びたくて機嫌が悪くなる子もいますが、
そんなことを言っても玩具は片付けられていきます。
目の前に玩具がなくなると
案外気持ちに区切りがついてすぐに次の活動に移れています。
お友達がまだ遊んでいる玩具を、
「もうお片付けだよ!」と奪い取って片付ける子もいます。
その玩具で遊んでいた子は「自分で片付けたかった!」と大泣きです。
お片付けのこのやりとりは保育園ではあるあるですね!

・友達と遊ぶ
お友達と関わって遊びます。
「一緒に〇〇しよー」は女の子同士でよく見られる会話です。
2歳児の女の子は、まるで女子会のようにおしゃべりを楽しんでいます。
自分の持ち物が新しくなったら見せ合いっこして
「〇〇ちゃんの可愛いね!」なんて盛り上がっています。
おままごとやお人形遊びは、
日頃のお家での生活の言葉がちゃんと出ていて
ママになりきったりパパになりきったりで、ずっと見ていても飽きません。
おままごと系は女の子が遊びの流れを作ることが多いですね。

そのほかにもブロックで自分で作ったものを見せあったり、
プラレールを走らせながらお友達とお話ししたり、じゃれ合ったり、
すぐそばにお友達がいることが当たり前の保育園なので、
誰かに話しかけたり話しかけられたりをずっとしています。
もちろん1人で遊ぶ時もあります。
自分の好きな遊びをじっくりと遊ぶことも楽しみます。

・お出かけの支度をする
トイレに行ったり、水筒を持ったり、帽子を被ったり、上着を着たり。
お出かけ前のルーティンをわかっていて、ちゃんと自分で動きます。
お散歩が楽しみすぎて急ぎすぎて
何か一つを忘れちゃうことも!
それはご愛嬌です。

・歌の歌詞を覚えて歌う
これはびっくりするほど覚えてるんです。
ふとした時に
口ずさむのでこれまたびっくり。
難しいと思う歌詞ほど覚えていたりするんです。
2歳児がこのフレーズ歌う??みたいな歌詞を歌う姿が可愛いんですよね。
この前は幼児さんが歌っていた
「マイバラード」をほとんど完璧に歌っている子がいました。
「こころ燃えるうたが、うたが、きっときみのもとへ🎵きらめけー世界中に、ぼくのうたを乗せて🎵」って。
おじゃべりはまだまだなのに、こんな言葉をはっきりと歌っている姿が愛くるしいですね!

・先生のお話を聞いて行動する
先生のお話をちゃんと聞いて理解して行動します。
一斉に複数の指示を出すとさすがに難しいですが、
「今から〇〇をしましょう」
「つぎは〇〇をします」などの一つの指示は集団に向けて話した場合も伝わります。

・お約束を守る
保育園で生活をしていると、
集団生活がスムーズに流れるように、ルールやお約束がありますよね。
活動前には簡単なお約束を伝えます。
毎回同じお約束でいいんです。
たとえば
「お部屋の中は走らない」
「順番を守る」
など、子ども達は守ろうとします。
それが故、守っていないお友達を見つけて
先生のように注意してトラブルになることもあります。
お約束の理解が始まってきているからこそのトラブルです。
これも立派な成長です。

・簡単なルールのある遊び
絵カルタや椅子取りゲームなど、複数人での遊びも楽しみ始めます。
カルタなら自分が取れなくて悔しくて泣いたり、
お友達のカードを奪い取ったり、怒ったり。
椅子取りゲームなら椅子に座れなくて悔しくて泣いたり、怒ったり。
勝ち負けにこだわらない子もいます。
悔しくて起こす癇癪も、大泣きも、
ルールがわかっているから負けたとわかって感情が溢れるんです。
ルールがわかり始める2歳児だからこその味わう気持ちですね。
この経験があるからこそ、集団遊びの楽しさや勝負の楽しさもわかるようになり、
悔しい気持ちからの「気持ちの持っていき方」も学んでいきます。
成長です!

・簡単なお手伝い
とにかくお手伝い大好きです!!
認めてもらえてる実感がわくのでしょうね。
だって
なんでもひとりでできるから!
じぶんでできることをもっと見てもらいたいから!
お手伝いを頼まれたら頑張っちゃいます。
でも、ちゃんと見ててくれないとやりません。笑
見てて欲しいんです!


補足①こうなると2歳児ちゃんの機嫌が悪化!

・大人が援助するタイミングを間違えた時
これは援助をするタイミングの判断が難しいですよね。
私たちもいつもさぐり探りです。
私は、援助が上手く行った時には密かに自己満足に浸ります。笑

援助のタイミンングは間違えて当たり前と思っていてください…。
答えなんてありませんから。
この前は援助が上手くいったと思って、また同じ場面で同じようにしたとしても上手く行くなんて限りません。
上手く行く方が奇跡です。

機嫌が悪化した後の対応も、間違えると終わりのない戦いが始まります。
が、終わりは来るのでご安心を!

・眠いのに無理やり起こされた時

保育園でも、午睡の起こし方次第で機嫌が悪くなってしまいます。
なので、寝起きが悪い子は慎重に起こします。
優しく呼んで
優しく「おはよーおいで」と両手を広げたり
優しく「おはよー、抱っこしよっか!」と言ったり
一緒に横にしばらくごろーんとなって一緒に起きようと声をかけてみたり。
「おやつ何か見にいこっか!」と次の活動に期待を持たせたり。
だいたいの子は機嫌良く起きてくれますが、数少ない寝起きが悪い子はちょっと手厚い起こし方をします。

・結局のところ予測不可能です…
とりあえず、これが答え!!!
いくら考えても知識を入れても
予測は不可能だし、解決方法も無限です。
答えは無いので、自分流を見つけてください!

補足②出来ないこともあります

・1人で寝ることはまだ出来ません。
寝かしつけは必要です。
・1人で最後まで食べる
これも出来ません。
声掛け、援助は必ず必要です。

*トイレトレーニングは本当に個々のペースです。
焦らず、でも諦めず気長に向き合っていきましょう。


いかがでしたか?
ぐんぐん成長する2歳児の子ども達の姿。
この時期にしか見れない姿です。
忙しい毎日の中にも喜びを見つけていきたいですね!

今回のお話はこれでおしまいです。
また、次のお話でお会いしましょう。

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