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四の五の言わずにとにかく書け!!!!

創作に関する悩みは尽きない。

頭の中にアイディアが浮んでいるのに、どうやって言語化したら良いのかわからないときがある。

困ったものだ。

振り返ると、ずっと悩んでいたわけではなく、苦労せずにスラスラ書いていた時期もある。

同じ人間なのに、過去にできていたことが、何故今できない?

昔の私と今の私の性質は異なるだろうが、どうも納得いかない。

当時の自分は何故上手いことスラスラ書けていたのか、当時分析していないので、今となっては上手くいった秘訣がわからずにいる。



上手く書けないなら、方法論が足りないのだと、脚本の書き方の本や創作ノウハウの本を読むようになった。
キャラづくりや舞台設定には明確なイメージがないと書けないと思い、材料集めに歴史の本を読んだ。

だが、それでも知識は増える一方で、「物語をつくる」「小説を書く」技術が向上しているわけではなかった。

やはり、「なんて書いたらいいのか?」と書き出しに迷う日々が続く。

そのうち踏み出すのを臆してしまうようになり、色々自分に言い訳をして創作から逃げる日々が続いた。

それでも、「書きたい」「つくりたい」気持ちがあるから厄介だ。



そんな時に励まされた本に出会った。

いきなり1行目から書く物語制作術 創作実践シリーズ Kindle版

タイトルの通り、「いきなり1行から書き出してみる」創作方法を提唱していた。

すごく感銘を受けたのは、「書いてみないと作品の味がわからない」というもの。
言語化することで初めて、足りないものや自分のイメージと違うことが露わになり、味付けを足すために資料を探したり、話の流れを練ったり、キャラクターの背景を考えたりする行程に移れる。

私は書き出す前から色々考えているだけ。
実際に書いてみると、まったく別の方向に話が動き出す可能性だってある。準備していた資料を使わないなんてこともあるかもしれない。


創作はけっこう曲者で、手を動かして書いていない、構想を練っている段階にも時間がかかる。
つまり、形にならないことにも時間を費やしてしまうと言うもの。端から見れば考え事をしているだけにしか見えない。

1行も書いていないのに、構想を練っているだけで時間が過ぎていく。

臆病になってしまった私は、この時間を積み重ね、生産性がない日々を過ごしがちだった。

筆者はそこに寄り添いながらも、背中を押してくれたことがとても嬉しかったし、励まされた。

「アイディアを温めて、なかなか書き始められないものだが、昨日も今日も書き始めなかったら、明日も書き始めることはないし、永遠に完成しない」

すごく胸に刺さった。

たった200字であるが、その日のうちに書き始められなかった小説を書き出すことができた。



著者の創作に関する本はノウハウというより、哲学や心理的なものに近く、「上手くいかないこと」や「悩み」の引っかかりを紐解いてくれる。
他にも、以下の著書をオススメしたい。



今回、これらの本を拝見して、「なるほど、私は悩みの原因を言語化できていないからモヤモヤするんだな」と思った。

創作を臆するようになった要因は何かと自己分析したところ、家庭環境の変化があった。

上の子は手が離れていく一方、来年小学生の下の子はべったりで「一緒に遊ぼう」や「朝起きたときにママが隣りに寝ていないと寂しい」など言うように。特に後者は可哀想だなと思って、早朝に布団を脱げ出すのをためらうようになった。
(添い寝しながらスマホをいじるが、効率はめちゃめちゃ悪い)

子供たちも成長と共に大人と同じ起床・就寝時間に近づいており、昼寝はしないので、うっかり寝坊すると朝の静かな活動時間は確保出来ない。

創作活動のことを家族に言いたくない。秘密にしている。と言うのも一因だ。
家族と過ごす時間が増える一方、ひとり時間は減る。


それはしょうがないと諦めたら精神的には楽になったが。

自分の人生と創作の折り合いは、しばらく悩みそうだ。

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