自作小説の感想でもう一度自省してみる
3月上旬、「小説家になろう」で初の長編小説を投稿し、
そのひとり反省会の記事を3月下旬に投稿しました。
感想を頂けるサービス【コメントサブスク】さんを利用し、感想を2つ頂いたので、再び小説の反省会をしていきたいと思います。
今回振り返る自作小説
【タイトル】
外敵女騎士のわたしが竜王様の寵妃に！？ 降伏から始まる溺愛生活
↓作品リンク↓
https://ncode.syosetu.com/n1561ir/
【あらすじ】
ヘスティア王国の男装騎士レラは植民地化の任務を遂行するため、竜人族と呼ばれる異民族の土地に出征した。
男よりも豪傑で剣技にも優れているレラだったが、竜人族の王、“竜王”の前であっけなく敗れてしまう。しかも、騎士団では男装を見破られることはなかったのに、竜王には女であることがバレてしまい……。
竜人族に拘束されたレラは「命を絶った方がマシ」な酷い拷問に遭うどころか、「降伏して、“俺の女になれ”」と竜王から求愛されて……！？
恋愛経験ゼロの男勝り女騎士が、屈強な竜王から一途に愛されまくる！？
異民族のふたりが愛と異国間和平を育む、溺愛ときどきアクションの異世界“純愛”物語
感想の振り返り
頂いたふたつの感想の要約は以下の通りです。
○良かった点
キャラクター
主人公（ヒロイン）がとても可愛らしい。
男勝りだが、弱点がある
苦手なものも多く、守るべき部分をきちんと持っている
礼節をわきまえている
主人公がかっこよくて、かわいくなっていくのが良い。
人間と平和的に共存していきたいという竜王の想いを後押しする主人公が献身的で素敵だった。
ストーリー・設定
女騎士が残念な目に遇う話に見えて、敵側に一目惚れされていた展開には意外性がある。
降伏させるまでのくだりにユーモアがあった。
主人公と竜王の子どもがどうなるのか続きを読んでみたい。
異種族間（竜人族と平原の民）の考え方や生活様式の違いが面白かった。
おもしろくて一気に読んだ。コミカライズされて欲しい。
文体・文章表現
文章は整っており、美しい。
難しい表現を使わずに主人公の難しい立場や行動などを表現できている。
○改善した方が良い点
主人公が「女としてありふれた人生を送ることができなかった」など、主人公がコンプレックスを抱いている女性らしくない体格（長身、力が強い）など描写が薄い。主人公の外見、特に主人公を低評価する側の描写がもっと欲しい。
竜人族の王は人間と婚姻しないといけないとあるが、それにしてはあまり人間のことについて疎く、知らなさすぎる。
キャラクターに感情移入できないシーンがあった。行動に至る背景、動機が強引で理解に苦しい。
感想の振り返り
全体的なところ
大目に見て、キャラクターとストーリーが評価されていました。
「男勝りな主人公が可愛い」が伝わっていた
主人公の献身的な行動が伝わっていた
文体も非常に気になっていたのですが、良い評価を頂きました。
文章表現の「美しさ」、例えば「情景が浮かび上がるか？」は意識して書いているところなので、今後も「美しい文体」は意識したいと思います。
見直していきたいところ
改善した方が良いと言われた感想について自省します。
１、主人公の外見描写が少ない
一人称の場合、主人公の外見描写をすることは難しいので悩みどころではあります。
主人公の外見については、人物にとって意見が別れ、以下の通りギャップがある設定です。
平原の民（主人公の祖国の人間）からは大女として疎まれ、嫁の貰い手もいない。恵まれた体格から騎士を目指す。
竜人族からは美しいと評価される。龍人族は人間よりも体格が大きいため、主人公（ヒロイン）と竜王の体格は釣り合う。竜王は主人公に惚れているので「美しい」描写が多い。
後半の舞台がメインなので、読者には前半の設定（人間社会では女性にしては大柄な体格）が伝わっていなかったようです。
回想シーンと言う形で、主人公が養母から「図体がでかい女は嫁の貰い手がいない」と言う場面を作り、「男に間違われる」というエピソードを入れていました。
間接的に「主人公は人間社会のなかでは男のように体格が立派」であることを伝えようとしたのですが、伝わっていなかったようです。
直接的な外見描写、主人公が自分で自分の体格のことを言うシーンがあってもよかったのかと…思いました。
２、設定（舞台設定）と人物の行動が噛み合っておらず違和感がある
「竜人族の王は人間の女を娶ることになっている」掟にしては、竜人族は人間のことを知らなさすぎる、と言う意見。
私も執筆過程で、そこは違和感を感じるだろうなと予想していました。
互いによく知らない方が話が面白いし、エピソードを作りやすいので、「相手種族のことをよく知らないことにしよう」と思ったんですね。
違和感を感じないようにするために、人間と交わる機会が少なくなるように設定し、竜人族が人間のことをよく知らなくても違和感を感じないように配慮しました。
人間との婚姻する掟を遵守しなくてはいけないのは竜王のみ
竜人族の寿命は人間よりもはるかに長い。竜王の嫁（妃）の方が早く亡くなり、現竜王が亡くならないと次の竜王が選出されず、花嫁選びも始まらない
竜王自身は人間の女の存在は聞き及んでいるが、会ったことも見たこともないことにしました。
人間との接触機会が少ない背景をうまく伝えられなかったのは反省点です。描写や情報が不足していたと思います。
3、人物の心情、背景、動機がとっぴ、または理解できず、感情移入できない。
これはおっしゃる通り、私も至らなかったと反省しています。
この反省点は、前回の記事にも書いた「ストーリーにキャラクターの行動を当てはめてしまったから、キャラクターの行動に違和感を感じさせてしまった」と言う反省点がそのまま当てはまります。
前回の記事に書いた反省点を振り返ってみましょう。以下記事の画面キャプチャです。
ある人物があることを思い、行動を起こして、それが出来事になり、それらの複合からストーリーが構成されるわけですが、私は逆の考えで作ってしまったんですね。
こういうストーリーにしたい→
こういう出来事を起こしたい→
このキャラクターに役割を担わせよう→
こういう感情を抱いていることにしよう
逆の流れですよね。
キャラクターの感情を物語にこじつけてしまっています。
これは違和感があるので、主人公を含めサブキャラの感情の動きも考えて、ストーリーを組み立てていきたいと思いました。
コメントサブスクさんのご紹介
今回はコメントサブスクさんのサービスを利用して、自分の小説を客観的に振り返りました。
コメントサブスクさんは小説の感想が貰えるサブスクスクリプションサービスです。
月額1280円で600字以上（私がいただいた感想の文字数は1000字台）の感想が2つ頂けます。
小説投稿サイトの感想なかなかつかないことが多いので、こうやって感想を頂けるのは非常にありがたいです。
どんなところが良かったのか。
また、どこがわかりにくかったのか。具体的に教えてくれます。
定期的に感想を貰えるサービスは画期的ではないでしょうか。
私はお試し無料期間で利用してみました。
コメントサブスクさんを利用した感想については別の記事にまとめたいと思います。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
感想やコメント、質問はマシュマロからでも受けつけていますので、お気軽にどうぞ。
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